精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

議員報酬のカット

2009年03月29日 18時55分25秒 | 議会・地方自治

 3月議会最終日に出された議案に、「議員報酬のカット」がある。内容的には、4月から2年間、議員報酬を10%カットするものだ。結果的に、11人の賛成でかろうじて可決された。私たち日本共産党議員団も賛成した。反対したのは、自民党・民主党・公明党・住民派の会・創精会のうち1人の議員。このメンバーは、12月議会で「税金を1円たりとも無駄にできない」と定数削減提案をしてきた面々だ。金額的に比べると、定数を2人減らすより、報酬を10%カットする方が多くの税金を節約できることになるのだが、反対という態度を示した。しかも、質疑や討論で「むしろ議員報酬を上げるべきだ」という趣旨の主張をしたり、発言訂正したものの「資質向上に応えてくれない」と事実に反する感情論を展開したりと、12月議会で彼らが言っていたことと真っ向反する主張をしてきたことには驚いた。
 そもそも今の議員報酬は、今年3月末までの暫定措置として町財政の健全化に貢献する姿勢として5%カットが続いていた。逆に言うと、何もしなければ4月以降は本則どおりの額に戻ることになっていた。このことは、議員であれば誰でも知っていることである。だから、この3月議会で何もしないことは、元の額に戻る(アップする)ことを容認する姿勢となる。先に述べた各会派の議員たちは、その提案すらしてこなかった。私たち共産党は、少なくとも現行の5%カットは続ける必要があると考えていたが、10%カットの提案があったので賛成したものだ。これは、昨今の厳しい経済情勢があることと町長も10%カットの提案を3月議会に提案してきたということがある。私たち議員の報酬は、さほど高いものではないが、議員としての立場から率先して姿勢を示す必要があると考えている。
 もう1つ議員報酬に関する改正をした。それは、当たり前といえば当たり前のものだった。実は、議員報酬は給料ではないので、その月に1日でも在籍すれば1か月分の報酬がもらえる仕組みになっていた。例えば、私たちの任期は今年の5月19日までで、20日から31日までは新たに選挙された議員の任期となる。4年前までは、辞める議員(1~19日の任期)も新当選議員(20~31日の任期)も丸々1か月分出ていたのだ。それは、世間の常識からおかしいということで、共産党会派から「日割り計算」に改正すべきと働きかけていたものだ。私は、すんなり合意するものと思っていたが、(会派間調整段階のことなので、彼らの名誉のために会派・議員名は書かないが)先に書いた議員報酬カットに反対した会派から「改正は必要ない」「私たちの報酬が減るのは(イヤだ)・・」など、最初はそれすら反対する発言があった。結果として、全会一致で提案・可決されることとなったが・・・世間向けと本音の違いを垣間見た。

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議会基本条例

2009年03月27日 15時11分48秒 | 議会・地方自治
 精華町議会の議会基本条例が、昨日の本会議で成立した。私も、検討会の副座長として、各会派の意見集約と調整、条例原案づくりなどに関わってきた。
 条例は、前文と24条で構成されている。自治体議会のあり方を探求し、「開かれた議会」の実現をめざし、「情報公開・説明責任」「住民参加」「監視機能など議会権能の発揮」「政策研究・提言」の柱にそって原則を定めたものだ。
 この条例を作るきっかけは、従来取り組んできた個々の議会活性化策を総合的・体系的に議論して見直したらどうかという提起からだった。成立した条例には、今まで取り組んできたものを整理した面と本来あるべき議会像を提示してこれからめざそうという面がある。5月に予定されている町議会選挙では、立候補する方は議員がどのようなことに取り組んだらいいのかの目安にして欲しいし、投票する住民は投票する際の選択の基準・および当選後の個々の議員の活動をチェックする基準として活用して欲しいと考えている。
 どちらにしても、この条例が生きるも死ぬも、次の議会に選出される議員の姿勢にかかっている。現在の議員の中にも、残念ながら地方自治法の変遷や現行規定を知らなかったり、曲解している方がいることが、この作業の中で判明した。その都度、説明はしてきたものの・・・少し懸念が
 条例全文が欲しい方は、トップページのアドレスまでご連絡下さい。
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近藤正臣

2009年03月21日 15時01分08秒 | 今日のできごと
 今朝の「しんぶん赤旗」日刊紙に、近藤正臣さんが登場している。
 自然と多くのかかわりのある近藤氏にとって、今の政治の短期的な視点に疑問を感じているとのこと。
 つい先ごろまで、「地球環境」がテーマになりさまざまな取り組みがスタートしようとしていたところ、景気の減速で消費刺激を求められ、ついには高速料金の大幅値下げでETCの在庫がなくなり、昨日の本四架橋は軒並み渋滞となっているとの報道だ。100年に1度というのも長いといえるが、地球環境問題はさらに長いスパンで捉え、考え、行動しなければならない問題でもある。今の自民・公明政権にとっては、支持率浮上させるために、目先の「選挙対策」にのみ熱心で、中長期的な視点が抜け落ちている。どぶ板の町村議員ならまだしも、国会議員としての資質が問われるのではないか?
 麻生総理が、ここ数日各界の有識者を招いて10分くらいずつ話を聞いているとのこと。しかし、記録もとらず議論もせず、言いっぱなしの会議のようだ。本気で、直面した課題と中長期的な課題に取り組もうとしていない姿勢にも疑問を感じる。これも「思いつきのパフォーマンス」だろうか。やはり、早期の解散総選挙で自公の政治家には退場願うことが、一番の国民の利益だ。
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イラク戦争

2009年03月20日 23時16分47秒 | 平和・憲法9条
 今日3月20日は、2003年・今から6年前に、アメリカ・イギリスの連合軍が、イラクに戦争を仕掛けた日である。当時の小泉総理は、いち早く「イラク戦争支持」を表明した。その時小泉氏は、「戦争においても、日本とアメリカの価値観を共有する」旨表明している。経済同友会終身幹事の品川氏も発言されているが「原爆を落とした唯一の国と、原爆を落とされた唯一の国の戦争観が同一であるはずがない」というもはもっともだ。今や、イラクから自衛隊が撤退し、日本国内においては「他人事」になってしまった感があるイラクだが、あの戦争で肉親を失った方々、爆撃でケガを負った方々、劣化ウラン弾の後遺症に苦しむ方々などが現実に存在する。戦争は一時的かもしれないが、その戦争に巻き込まれた庶民の生涯には長い間、大きな影響を与え続ける。WBCもいいが、それだけに心を奪われている国民が周囲に多数いることが、不思議なほどだ。
 今日の昼間、30代の男性と対話する機会があった。彼は、悪意ではないと思うが、「拉致事件」を例に挙げ、「日本から実力部隊を北朝鮮に送り込み、拉致された人を救い出すべき」とか、外交交渉が威力を発揮するのは、バックに強大な軍事力を持っているから」などと言っていた。昨今マスコミで一部の評論家達が主張している論理で、一見もっともらしく聞こえるが、疑問点も多々残る。
 1年のうちに、節目となる日は何度かある。すべてを記憶して欲しいとは言わないが、日頃の忙しさに追われ、またさまざまなイベントや芸能人の話題に翻弄されている現在、立ち止まって考える機会も必要だ。今日が、1人でも多くの人のそのような日の1日になることを祈る。
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卒業式

2009年03月19日 15時56分45秒 | 今日のできごと
 今日の午前中は、小学校の卒業式に出席する。地元の川西小学校だつたが、卒業生は64人。娘の時=12年前と比べると6割程度まで少なくなっている。32人ずつのクラスが2つである。保護者の方々も、当たり前だが全体として若い。
 以前、卒業式に出席するたびに、胸にこみ上げるものがあり、平静を保つのに苦労していた。今では、少々慣れっこになってしまい、感受性の鈍化に反省している。今朝の式でも、何人かの子どもたちが目頭をおさえていた。でも、大多数は平気な様子。保護者席も、以前に比べ平穏であり、子ども達の姿を収めようとビデオにデジカメのオンパレードだった。全体として、感動が少なくなっているのだろうか?
 それにしても、日本人は式典といえば厳粛なものであり、全体として静かな進行だ。卒業生の入退場の時は、拍手というか手拍子があったが、卒業証書授与や記念品贈呈の際は、拍手もなく静かなもの。厳粛もいいが、私としては、拍手があったり「よく頑張った」といった激励の言葉が会場から飛ぶ程度が記憶に残る式典になるような気もする。
 それにしても、「君が代」を歌う子ども達や保護者が増えてきている。意味を理解しているのだろうか?
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請願

2009年03月17日 15時26分04秒 | 議会・地方自治
 昨日、私が所属している民生環境常任委員会が開催された。
 条例関連では、介護保険条例の改定で保険料アップが提案されていた。この経済危機のときだからこそ据え置くべきだと主張し、10段階の変更は容認しながら、基準額を現行の4200円とし、それにそれぞれの段階の乗率をかけた修正案を提案する。しかし、この修正案は否決された。
 請願関係は2件提出された。1つは、「子どもの医療費を小学校卒業まで無料にして欲しい」というもの。この件は、これまで議会の代表質問や一般質問で、「公明党」や「住民派の会」から主張され、最大会派の「新精会」も先日折り込まれたチラシで、「町長に申し入れた」とする項目の1つになっている。それに私たち共産党の議員を加えれば、委員会7人の内6人(1人は委員長)となる。普通に考えれば採択(可決)となるべきところだが、難くせがついた。それは、現在の小学校入学前までの無料制度は、厳密に言えば月200円の窓口負担がある。請願項目には「この200円を除く」と書かれていないので、曖昧だというもの。だから採択ではなく趣旨を了とする「趣旨採択」にすべきとの主張が、住民派の会や公明党から出された。しかしだ、前述した会派の皆さんは、これまでの議会での質問で「200円を除く」とは誰一人言ってこなかった。世間一般では、200円の負担はあるが、それ以上の負担はしなくてもいいという意味で「子どもの医療費無料制度」と理解され、使われている言葉だ。そのことが正確に書かれていないことを盾に、採択に反対したのは驚いた。一般住民に比べ、行政制度に詳しい自分達の言葉使いには甘く、議員に比べ厳密な情報を得にくい一般住民に厳密さを求め厳しく審査するという態度は間違っている。
 請願権は、憲法に保障された国民の権利である。この請願を受けた側は、重箱の隅をつつくような審査をするのではなく、願意=請願者が言いたいことを大局的にとらえて、その妥当性を審査するのが議会の役割であることは、議員であれば知っていて当然のことである。その基本を忘れ、住民の請願にケチをつける態度は信じがたい。
 12月議会で、「定数を減らしても十分住民の意見は吸い上げることができる」と主張していた議員のみなさんが、このような反住民的な態度をとっていることに疑問を感じる。彼らは、何が目的なのだろうか?態度だけでなく、委員会などでの発言も少なく、その内容も住民の代弁者というには、まだまだ遠いものであった。本日の時点では、彼らは町長提案に何1つ反対せず、修正案も提案していない。町長提案が100%間違いがないという認識なら、そんな議員は不要と言われかねない。なぜなら、町長提案は、場合によっては「やむを得ず」提案されることもあり、それを住民の視点でチェックし、必要なら修正したりノーと言う役割が議員の役割だからである。イエスマンがいくらいても、民主主義は成長しない。
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常任委員会

2009年03月16日 11時43分59秒 | 今日のできごと
 昨日、予告していた演説会が開かれた。残念ながら、井上参院議員は、急遽の用務のためこられず、代理で成宮さんが壇上に立った。超満員とはいかなかったが、政治に対する庶民の怒りを感じられるものとなった。
 さて、今週は各常任委員会が開かれ、条例や請願が審議されます。今日は昼から民生環境委員会、明日は建設産業委員会です。ともに、住民から出された請願が審議されます。ぜひ傍聴してください。
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精華町の演説会

2009年03月12日 03時51分19秒 | イベント

 お知らせです。
 3月15日、10時30分から かしのき苑にて
 演説会を開きます。
 参議院議員の井上哲士が、最新の国会情勢を報告します。また、私たち町会議員団も短時間ですが、発言します。ぜひ、ご参加下さい。

 さて、今は3月議会の最中、予算委員会で連日てんてこ舞いです。昨年の決算委員会に比べて、各委員の発言も多い。行政側が、最近事業ごとの詳しい付属資料を作成しているので、「これは何?」的な質問は減り、政策的意見や提言が少しずつだが増えてきている。ただ、気になることが・・・それは、(厳密に数えたわけではないが)昨年12月議会で「定数を減らしても、残った議員が頑張れば、住民の意見を反映させられる」と言っていた会派のみなさんの発言がほとんどないことだ。言うからには、実践して欲しいものである。そうでないと、住民受けを狙ったパフォーマンスと言われかねませんよ。

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ビキニデー

2009年03月01日 15時48分33秒 | 平和・憲法9条
 今日は3月1日、ビキニデーである。
 一般的に、「ビキニ」と聞けば女性の水着を連想するが、それとは違う。今から55年前、1954年3月1日に、アメリカが南太平洋のビキニ環礁で水爆実験をした日であり、当時その近くで漁をしていた日本の「第5福竜丸」が被爆した。この船は、現在、東京の夢の島公園内に展示されている(JR・メトロ「新木場」下車)。船だけでなく、周囲の住民も多数被爆した。6月23日、8月6・9・15日、10日21日、12月8日など平和に関する節目の日は多々あるが、最近では労働組合や平和団体もさほど目立った行動をしなくなり、風化している恐れがある。
 私たちが、子どもの頃見に行った「ゴジラ」も、相次ぐ核実験で永い眠りから目覚めたという設定で登場している。確か、ゴジラのデビューも1954年だったと思う。ある意味で、核兵器開発への警鐘だつたのかも知れない。
 核兵器は、使うためでなく外交交渉の相手を脅かす・けん制するためにあるという理屈で、核武装を容認する方もあるが、そのような恐ろしいものを使いたくなる権力者が全く登場しないという保障はどこにもない。情報化社会を逆説的に言うと、自分の五感で確認せずに信じ込む心配もある。世界中に拡散しつつある核兵器ボタンを持っている全員が、ニセ情報を根拠にボタンを押す可能性もある。ましてや、テロが顕在化している今日、国会意思とは無縁のグループの手に渡ることも心配される。
 このような、道具は1日も早く全廃すべきではないだろうか。
 ちなみに、冒頭で水着のビキニとは関係ないと書いたが、ビキニの命名者(フランス人らしい)は、ビキニ環礁での核実験の衝撃から、「ショッキングな水着」という意味で命名したとの説もある。水辺の光景に溶け込んでいる水着も元をただせば、恐ろしい語源があるものだ。
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