望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

月影の隠れ里よ何処へ

2018-10-26 11:59:15 | 望郷クリームソーダ
那賀町相生 月影の臼谷

月影の家路

満天の月は星をとかす勢い
雲は切れ切れて月光は降り注ぐ

半々の月影は前進か後退
葉っぱの表裏に戯れて
山の天コツに艶やかにあり
深い谷間に侘しい影をなす

急流は満月をぼかし
勢いある家路へ逆流
家路を辿る姉はんかぶり人は
誰ぞ新月の家に寝る

月影の足取りぼやけ
山へ細間る家路は遠く
単色の夜は白壁土塀を箪笥へと導く道標

姉はんかぶり人
急坂の年輪を手拭に織り成し月影の家路を厭いもしない