望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

雪松物語

2018-01-17 15:18:34 | さみしさBOX
勝浦川土手より大川原高原

  

   雪は降る


雪 静寂の中にしろ

おしつぶさんと降る

刺さず刺されるか雪は降る


ドサッと一塊の無音

時に針葉樹を真っ二つ

殆んど松葉を磨いて降る


ドサドサと雪原の無音

あおい山の雪下に固まる枯野

潰れて氷ついても枯れない魂

無音で指し抜こうと雪は降る


ポタポタ無音で融ける雪

枯野に赤い雫と染み通り

刺しても射されても

春に向けて雪はふりそそぐ

コメント
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