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望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

アゲハ ヤンマの空 海部川

2015-08-09 21:29:05 | ささやき

(徳島県 海部川の夏)

 うだる暑さは底なし こんなときは水に浸かりたくなる
どうせ水浴びするなら清流と思い海部川に出かけた

海部川は鮎釣りのメッカ 今まさに最高潮 おおぜいの太公望で賑わっている

(水との対話) 

浅瀬の流に石を積み腰かけて水を感じ水と向き合った
水は何も語らずとも生命の源たるその聖なる力を全身全霊でとらえた
清流のせせらぎ風の流れる音  海部川よ永世に流れ続けよ


        「アゲハ ヤンマ流れ行く」

とうとうと流れる清らかな水に体を浸し 愚かさをさらけ出しても水は厳しくあり
とうとうと行く水に思いの丈さしかけても流されて浮き沈む

水は降る 地上に降り注げどアゲハ ヤンマの羽にも降れど 落ちて行かない空間がある

アゲハ ヤンマのとばない砂漠に悪がはびこり雨に流せない悲痛の子供 罪ない人々の泣き声

水との対話 それさえあれば悪にならなくても人々を愛せる人  雨の降らない水の流れない国々にいる

 水が地上に等しくあり水と対話できるならば
アゲハ ヤンマの飛ぶ普通の世界にたどり着く