これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

洗う? 洗わない?

2011年03月20日 20時02分59秒 | エッセイ
 レトルト食品などの袋を捨てるとき、義母はきちんと水洗いをする。
「だって、ゴミが臭うじゃない? 洗うのがエチケットだと思うわ」
 これに対して、洗うべきではないという意見もある。洗った水で川や海がいっそう汚れ、環境に悪いのだそうだ。それも一理ある。ならば、気温の高い時期は洗い、気温の低い時期は洗わず捨てるのがよいのかもしれない。
 東日本巨大地震のため断水している地域では、食器の上にラップやホイルを敷いて使うという。使用後、ラップ・ホイルを捨てれば洗う必要がない。生活の知恵だと感心した。

 他にも、洗うかどうか迷うものがある。
 ときどき写経をしているが、使用後の筆は洗うものだと思っていた。きちんと墨を落とし、ティッシュなどで水分をふき取ってから乾燥させていたら、新しく買った筆には逆のことが書いてある。
「ご使用後は水洗いしないでください」
 たしか、小中学校の書道の先生も、洗う派と洗わない派に分かれていたが、どちらが正しいのだろう。洗わないほうが長持ちしそうな気もする。ためしに、新しい筆は墨がついたままの状態で毛先をそろえ、キャップに戻してみた。
 ところが、翌日使おうとしたら、毛先が2つに割れている。墨をたくさんつけて、まとめようとしても、言うことをきかない。割れた毛先で字を書くと、やたらと太くてギザギザになり、大変お恥ずかしい字になってしまった。
 どうやら、筆は洗ったほうがよさそうだ。
 
 今朝、夫がキャベツの味噌汁を作っていた。ラップからキャベツを取り出し、2枚はがしてまな板に載せる。まもなく、ザクザクという包丁の音が始まったのだが、いつ洗ったのだろう。
「ねえ、キャベツ洗った?」
「いや、洗わないよ」
「何で洗わないの?」
「汚れてないと思ったから」
 私はビックリした。青虫がいる場合もあるし、卵を産み付けられていることも考えなければいけないと思うのだが。
「普通、洗うでしょ。洗ってよ」とやり直してもらった。
 探りを入れると、白菜も洗ったことがないらしい。もはや手遅れだが、私も娘も、何の疑いもなく食べてしまった……。
 しかし、特に健康を害した記憶はない。
 洗って当然と思い込んでいたキャベツだが、洗わなくてもいいのだろうか?
 うーん、謎だ……。




クリックしてくださるとウレシイです♪

※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする