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“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

三陸沖の海水温が高い

2013年10月29日 06時00分29秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

パキラ   この木はいつも部屋にありますが、ウチに来て25年位が経っています。しかし葉っぱは一枚しかありません。(5枚見えますが、一枚の葉っぱが分かれています) 鉢の根元を見ていただければ、かなり太いのがわかります。

宮城県知事選の結果の話や汚染水、特定秘密保護法のことなどを書けば良いのでしょうが、あまり乗らないので、どうでも良いような話です。

宮城県の牡蠣はまだ生食には適しません。海水温が高いため大腸菌などが少し多いのです。日曜日に買い物に行ったところ、たいして大きくもない生さんまが1匹178円もしました。これは海水温が高く、三陸沖にさんまが来ないからです。ようやく、北海道沖から三陸沖に移り始めましたが、女川魚市場への水揚げ量は豊漁時の2割程度と言います。逆に、サバがいつもなら関東沖に居るはずが宮城沖にいるため大漁です。

漁船の油代が高騰しているため漁船は遠い漁場へは行けません。おまけに台風が何回も来たので出漁できないでいました。

宮城県には「金華さば」というブランド魚があるのをご存じですか。脂が乗った最高のサバです。このサバも大漁が続いています。

 


落ちそうで落ちない

2013年10月26日 06時00分14秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

落ちそうで落ちないと評判の宮城県石巻市にある「釣石神社」の巨岩です。受験生の合格スポットになっています。東日本大震災でも、落ちなかった岩です。今日の日のためにこの写真は取っておきました。

ジャジャ~ン   日本シリーズでも、落ちそうで落ちない、そんな楽天に期待です。去年までの8年間、本当に弱かった。初年度は100敗すると言われて、もう勝つ気がしませんでした。しかし、今年は「逆転イーグルス」。東北の人たちの、希望の星です。

しかし、これも忘れてはいけません。タレントは居ないものの去年はJリーグ2位、今年は8位です。

アウェイの広島での試合が16時からあります。これは広島市内のバスに付けられていたものです。

昨日は、大学時代の先輩が仙台に出張で来たので、夜に飲みすぎました。今日は、時事の話題は無しです。

 

 


復興の遅れ 定住希望

2013年10月25日 06時00分31秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

もうすぐ11月になるというのに大型の台風がまたやってきます。26日の土曜日は雨に降られたら困るので、被害を与えずに早く通り過ぎてほしいものです。26日は仙台市巨人対楽天の試合が夕方にあるのです!絶対に試合をして欲しい!! 

広島県尾道市は、坂が多く古い由緒ある寺がたくさんあります。この寺は、西国寺という寺で高台にあります。眼下に尾道港が見えます。

作家の林芙美子が住んでいた家です。

NHKの朝ドラ「てっぱん」のヒロインの母のトランペットを祖母が海に捨てた(と思われる、たぶん)所です。違うかも・・・

 

東日本大震災で被災した湾岸部の地域の復興が進んでいません。宮城県の一番南の福島県堺に山元町がありますが、町は住民の合意を取らずに、町の中心部全体の高台移転を決めています。町の面積の約3分の1に当たる湾岸部約1900ヘクタールを災害危険区域に指定し、震災時に津波が浸水した深さに応じて区域を3種類に分けました。最も海よりの水深3メートル以上の地域を第一種として、約1050世帯に対して建物の建設を禁止しています。第2種は2~3メートルで約400世帯、第3種は1~2メートルで約950(世帯です。

報道によれば、第2種に区分される牛橋地区は、1.5メートル以上土地をかさ上げすれば新築が可能とされています。かさ上げをすれば補助金が出ますが、かさ上げしないと補助は一切ありません。この地区で、一階を津波の被害に遭い、何とか資金を調達して改装をして住めるようにした方は全く補助がありません。前の家のローンがあるのに、それを壊して、かさ上げしてまた新築してローンを抱えたら補助金があっても生活が出来ないと思っている方がたくさんいるでしょう。

別の報道ですが、福島県から山形県に母子で避難している方はたくさんいらっしゃいます。夫は福島県で単身で働いています。山形県のアンケート調査によると「定住希望」が18.6%となっています。ふるさとの復興が遅れれば遅れるほど戻らない、戻れない人たちが増えるのは当然です。このアンケートで生活の不安を聞いた質問では上位から、生活資金62.6%、自分や家族の身体の健康41.5%、住まい39.6%となっています。

朝から、いたたまれない情報で申し訳ありません。

 

 

 


ナチ戦犯は絶対許されない

2013年10月24日 06時00分13秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

ここは、向島。東京の下町では「むこうじま」と発音しますが、この島は「むかいじま」です。対岸が尾道港です。徒歩の人も、原付に乗っている人も、タクシーも、老いも若きもこの島の人は皆がこの渡し船のようなフェリーに乗ります。人が100円(たぶん島民はもっと安いのでは・・・)自転車はプラス10円です。

この島にモニュメントがありました。良く見ると「向島捕虜収容所」と書かれています。1942年11月~1945年9月まであったようです。東南アジア各地からたくさんの捕虜を日本へ移送し、全国130カ所の捕虜収容所に分散させました。そのひとつがここです。一番最初が1942年11月にインドネシアからイギリス人捕虜を連れてきたと書かれています。

ここも戦争遺構ですが、今はショッピングセンターになっています。

 

新聞の片隅に載っていた小さな小さな記事ですが、改めて世界中で決して許さないナチの戦争犯罪の事実を思い知らされました。

ひとつめが、イタリアのローマ軍事裁判所が10月18日に90歳の元ナチ軍人が終身刑を命じたことです。イタリアでは第二次世界大戦で独裁者ムッソリーニが失脚後に、イタリア軍は連合国側に付いてドイツと戦いました。この元ナチスドイツ兵は、ギリシャのある島でイタリア軍が降伏したにもかかわらず少なくとも117人の捕虜を虐殺したというのです。ドイツ在住のこの被告は、裁判に出廷しないまま判決が下されましたが、イタリア政府はドイツ政府に引き渡しを求めるのかどうかは書かれていません。

ふたつめは、100歳の元ナチ将校がイタリアのローマで死亡したが、この元将校の葬儀が反ナチ市民団体の抗議で中止に追い込まれました。遺体はいったんローマ近郊の軍空港に運ばれましたが、この元将校の出身地のドイツ北東部の都市も埋葬を拒否しました。戦争犯罪人は、埋葬される場所もないという厳しい現実を見ました。この元ナチ将校はアルゼンチンに住んでいましたが過去がバレてイタリアに送還され、1998年に終身刑の判決を受けました。病気で保釈されましたが、死んでも、誰も許すことはありませんでした。

日本が戦争中に中国や東南アジアで行った行為は、ヨーロッパだったら死んでも許されなかったでしょう。

 


震災遺構の話

2013年10月23日 06時00分03秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

広島県三原市のある三原城は国の史跡になっています。他にもあるかもしれませんが、私はこんな城は初めてしりました。天守閣は陸地側にあるものの、海に向かって船入りを開いており、堀が海に続いているのです。もちろん堀の水は海水です。満潮時にはあたかも海に浮かんだように見えることから「浮城」とも呼ばれていたそうです。

さらに驚いたことに、この城の天守閣のすぐ脇にJR山陽線と山陽新幹線が通っているのです。いわば、城のど真ん中を鉄道が横切っているのです。

左側が天守閣、新幹線の高架の下に城の石垣が見えます。

さらに

町中のビルの脇に石垣と堀の一部が残されています。ビルが建っているのは、城の敷地内のはずです。

三原城は小早川隆景によって1567年に整備されたと伝えられています。東北の田舎者の私から見ると、こんな大切な史跡のど真ん中に鉄道を通してしまうなんていうのは、いかにも関西人という発想だと思います。アンビリーバブル!です。

東日本大震災の「震災遺構」については何回か書いています。私は、下の記事にある宮城県気仙沼市の陸地に打ち上げられた大型漁船は、国が保存と永久の整備費を負担して残すべきだったと考えています。南三陸町の総合防災庁舎や女川町の倒れたビルなどは亡くなった方がたくさんおられるので遺族の気持ちを考えると撤去もやむなしとも思いますが・・・。

日本人は、すぐに物事を忘れる民族なのでなおさら「震災遺構」を残すべきだと思います。

 

【河北新報 10月20日朝刊からコピー】

共徳丸 消えゆく船体 気仙沼・解体作業大詰め

10月19日 船体の大半が切り取られた

10月9日 船首と船尾の切断が完了

9月25日 船首の上部が取り外された

9月3日 解体前

 東日本大震災の津波で宮城県気仙沼市の内陸部に打ち上げられた大型漁船「第18共徳丸」(330トン)の解体が大詰めを迎えている。現場が19日、報道陣に公開された。
 解体作業は9月9日に始まり、全工程の8割が終了。全長50メートルあった船体は船首と船尾部分が切断され約30メートルに、高さも約2メートルになった。約10人の作業員が連日、船倉を重機で砕き、リサイクルに回す部品と廃棄物とに分別している。
 解体工事は19日に完了する予定だったが、分別に時間を要したり、台風で中断したりして1週間ほど遅れた。本体解体は22日ごろに完了し、月末には撤去される。
 作業を請け負った北海道室蘭市のNPO法人「シップリサイクル室蘭」の清水一道理事長は「撤去完了まであと少し。環境と安全に配慮しながら、気を引き締めてやっていきたい」と話した。
=写真部・震災取材班撮影=