昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

JE SUIS CHARLIE.

2015-01-12 08:47:24 | 国際・政治

フランスで痛ましい事件があった。
イスラム原理主義者が、宗教的風刺画を掲載したパリの出版社を、武器をもって襲撃し、多数の死傷者を出した。事件はそれだけに止まらず、連続して2件のテロ事件がパリで起こった。 
オカブが注目したのは事件そのものではなく、事件後に起こった大衆の、集団示威行動である。フランスだけで100万人の人々が参加したという。集会やデモはフランスのみならずヨーロッパ各地に飛び火している。彼らは「Je Suis Charlie」 (私はシャルリー(襲撃された出版社))というプラカードを掲げて、とにかく集まった。
集まったのはいいが、彼らが何をやりたいのか?彼らが何を訴えたいのか、まるで不明であるということが不気味である。一部では、言論の自由を守れということが焦点のように言われ、ペンを模したプラカードがデモで掲げられているが、果たしてそうであろうか?追悼集会にしては人数が多すぎる。暴力やテロに対する抗議行動なら、まるでイスラムを挑発してそれらを助長しているかのようにしか見えない。本当に分からない。
FACEBOOK上でも多数の「JE SUIS CHARLIE」が踊っていたが、多くが銃を持ったイスラム系の男や、アラーやムハマンドを模した風刺画を堂々と掲げている。 
オカブは、イスラム系の移民問題に悩まされてきたヨーロッパ諸国民の怒りがこの事件をきっかけに噴出したものと思っている。集会に参加した民衆のうちの多くの部分を排外主義者が占めていると推測している。
ということは、この事件に乗っかった大規模な移民排斥運動が、今度のヨーロッパの示威活動の本質である様な気がする。 情報や分析の結果が不十分で結論付けるのは早計であるが十分に考えられることである。事件に先立つこと3日に、ドイツで1万2千人を動員した移民排斥デモが行われたという。ヨーロッパが移民排斥に向かうなら彼らの国々の国民の選択である。しかし、もはやヨーロッパ諸国は移民が多すぎて移民が決して国民のマイノリティーではないという現実がある。実態として、現在にほとんどのヨーロッパ諸国はネイティブの国民によって国の政策の意思決定を行うことはできない。現代は病んでいる。

しかも日本のメディア、オカブが読んだ中では極左日経新聞は移民政策を擁護し、移民に反対を唱えるフランス国民戦線のル・ペンをここぞとばかり攻撃している。
示威行動は日本でも行われたという。そして集会の終わりに「ラ・マルセイエーズ」が歌われたという。これがヨーロッパ人のこの事件の反応の実体を表しているような気がする。日本人がテロに遭ってその追悼に「君が代」が歌われたら、メディアはどのような反応を示すだろうか?彼らがその行動を極右的として攻撃することは火を見るよりも明らかである。この一連のデモ・集会は実はイスラムに対する欧米・フランスのナショナリズムの示威行動であったのだ。
この情報は、集会に参加したヘイト・スピーチ反対、民主党支持の活動家が「フランス人の心をみた」といってFACEBOOK上で嬉々として報告していた。人権活動家が排外活動に積極的に加担しているのである。笑うしかない。まあ、本質を見極められない馬鹿というものはどこにでもいるものである。

昨日は、昼はかーたんとスカイキャロットの窓際の席を占領して、二人で5000円の食事で11時から3時まで粘った。雲一つない晴天でスカイツリーも望め最高の眺め。良かった良かった。 

荒ぶれる世の波風の冬ばれや   素閑



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