我が家の庭に紫陽花が咲いている。もう旬の終わりを過ぎているようだが、日当たりの悪い我が家の庭では、丁度、咲き盛りの頃だ。
幕末のかの有名なシーボルトは日本での愛人を「マクロフィラ」と呼んだ。紫陽花のことである。なにか物悲しい。
鎌倉の明月院は紫陽花の参道で有名だが、この歴史は意外と新しいという。
戦後になってから、今の先々代の住職が垣根代わりに植えたとのこと。
シーボルトは、アルフォンス・ドーデの短編『盲目の皇帝』に出てくる。
恵まれない晩年だったようだ。
紫陽花というと物の哀れが付きまとう気がする。
紫陽花や雨音数えて留守居かな 素閑
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