goo blog サービス終了のお知らせ 

昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

フォルツァ・ドンナで(Forza Donna)一人で食事。

2016-07-09 23:45:47 | グルメ

また、『フォルツァ・ドンナ(Forza Donna)』に行ってきた。
かーたんが、今晩はお出かけなので、一人で夕食を摂らなければならない。
家で素麺でも食っちまうか、外で食うか?外で食うと言っても誘うべき友がいない。みんな、この年代になっても世知辛い世の中と闘っており、なかなか夕食を共に、という訳にはいかないのである。
そこで、 行きつけの若林の素晴らしいイタリアン『フォルツァ・ドンナ』へ行って、鋭気を養って来ようということにした。
6時近くのご入店。
まだ客は、誰もいない。
元気の良いマスターの呼び声に迎えられて、カウンターの一番脇の席に着く。
まずは、生ビール。ここのビールは焼肉屋のビールのようにキンキンに冷えているのでオカブ好みだ。
まずはの一皿で、すぐできる鶏のスモークと、鶏と茸の和え物。350円。ここの店はサービスのお通しが無くなった代わりに、こういう低廉なアミューズ代わりのものを用意してくれるようになった。大変よろしい。 
そして、いつものマグロとアボガドのタルタル、白身魚とサーモンのチーズ焼き、鶏の燻製、タラのクリーム煮ブランダードなどを鯨飲馬食する。もちろんビールもガンガン行く。
満足満足だがまだ店に居たいので、ジンのストレートを取って、ディジェスティフとした。
マスターと語らって、気分も乗ってきたが夜も更けてきたので、退散することにする。
若林、太子堂の住宅街を抜けて、11時前にご帰館。

海山や異国を夢見る七月か   素閑 


お山のすぎの子で発表会の打ち上げ

2016-07-03 23:45:16 | グルメ

かーたんの音楽教室の発表会が終わった。
本当にかーたんお疲れ様。
病を押してよくここまでやってこれたと思う。
誇るべき我が恋女房^^
そこで、この祝いに二人だけのささやかな宴をはることにする。
会場は、お馴染みの三茶の栄通の和食屋さん『お山のすぎの子である。
ここの『お山のすぎの子』は、我が娘エルさんが学生時代バイトしていたお店で、社会人になる前のエルさんをバシバシ鍛えていただいた。
このバイト生活でエルさんは、職業人の基本が身に着いたと言っても過言ではない。
今では、マスター、女将さん、チーフのご一家と家族ぐるみのお付き合いをさせていただいている。アット・ホームな料理も素晴らしい名店だ。
まだまだ、炎天の火照りが残る5時過ぎに家を出る。
店に着いたら、チーフに案内された。 女将さんにご挨拶して発表会でいただいた花束をお渡しする。
先ずは、冷たい生大。
かーたんは熱いお茶。
鶏皮のポン酢和え。里芋の煮つけ。この二品は絶品。
生大お代わり。
マスターからのサーヴィスのフライドポテトをいただいて、トロ湯葉、とろろ豆腐と病み上がりのかーたんの食べられそうなものを注文する。
かーたんは、お酒が飲めないので最初からお食事。きつねセット。
オカブは「高清水」の冷酒を飲みながら、冷蕎麦大盛で締め。
素晴らしい打ち上げだった。
マスターと女将さんに挨拶して、店を出る。
アルコールが回った体に三茶から家までの道のりはうだるようだった。

冷や酒や提灯かかる道の店   素閑


 


 


日高屋にて。

2016-05-29 20:27:51 | グルメ

今日の日曜日、オカブの通う教会で教会総会があった。
オカブはある事情で、教会から遠ざかっていたが、かーたんの居ない日曜日は寂しいので、牛に曳かれて善光寺参りではないが、教会に再び通いだした。
教会総会はある事情で大荒れであった。オカブが一方の当事者であり、旗振り役である。オカブは以前、教会から離れた時に、もう金輪際、教会政治にはかかわらないと心に誓った。 しかし、已むに已まれぬ事情で、教会政治にどっぷり浸かってしまった。ほとほと嫌気がさしているが、乗り掛かった舟である。致し方ない。
夕刻遅く、総会が終わり、かーたんと日高屋で夕食を摂った。
かーたんの治療費もかかるし、以前のようにちょっと洒落たディナーなどできなくなった。
固焼きそば、中華蕎麦餃子セット中華そば大盛クーポン使用。ライス大盛クーポン使用。ポテトサラダ。唐揚大。生ビール三杯。以上で締めて2900円余り。
しかしよく食った。
日高屋は我々細民にとってはありがたい。
かーたんは今週の水曜日6月1日入院の、6月3日手術である。

諍いに荒ぶも鎮む夏の夕   素閑 

 


がんこ寿司でちょっと遅い誕生パーティー

2016-05-14 23:19:18 | グルメ

山野楽器でサンキョウのフルート無料調整会が開かれていて、オカブも予約していた。
そこでかーたんと、銀座へお出かけ。
かーたんは大腸癌の病身で手術待ちだが、普段の見かけは至って元気。
それだけに逆に痛々しい気もする。
調整の予約は5時半からだが、昼頃銀座に着いて、お上りさん気分でぶらぶらする。
かーたんが楽譜を見たり、オカブはフルートを試奏したり・・・・
うーん、欲しい。しかし、かーたんにほのめかすと当然、却下。
今日銀座に来たのはもう一つの目的がある。
銀座四丁目の『がんこ寿司』はよく利用しているのだが、丁度、オカブの誕生月の5月に来店すると特典が付くという案内はがきが来ていた。
そこで「特典」に釣られて,かーたんがオカブにちょっと遅い誕生パーティーをプレゼントしてくれるということで「ご来店」になった次第。
フルートの調整を済ませて、6時過ぎに店に行くと、個室に通された。予約はしていたものの、この「おもてなし」はサプライズ。
予約した料理は、『ミニ懐石・華やぎ・葵』という一番安い(それでも3,000円もする)料理だが、それに附いた誕生月「特典」というのが、なんと鯛の尾頭付き!店長直々にサーヴしてくれた。「特典」といっても、ちょっとしたスーベニール程度を予測していたので、またまたサプライズ。
かーたんとエルさんの近況などを語りながら、久しぶりに寛いだ一時を過ごした。
渋谷・代沢十字路経由で10時前にご帰館。

赤青の服入り混じりて夏来る   素閑 


『すし好』で晩餐

2016-05-01 21:17:04 | グルメ

連休に入り、不完全燃焼感が消えない。
金はない、かーたんは病身だ。
しかし、せめて人並みとまではいかないまでも、薫風香るこの頃、ささやかな息抜きをしたい。
そこで、今日の夕飯は外食とすることにした。
さて、どこに行くか?
まず、頭に浮かんだのは、イタリアンの『フォルツァ・ドンナ』。
そこで、予約の電話を入れてみると今日は貸し切りだという。ついていない。
そこで鮨でも食うか、ということになり下北沢の『すし好』にかーたんと出かける。
読者は「鮨でも食うか」というフレーズと『すし好』という回らない鮨では比較的お手頃なチェーン店の文字を目にして、いかにも気軽にふらりと出かけたように思うかもしれないが、この鮨を食いに出かけるという我が家の行為には、この払いをしてしまうと月末までの生活費はもつか、保険や光熱費の引き落としの払いは大丈夫か?など極めて深刻で貧窮に追い詰められた我が家の事情が裏に控えており、「外食」という楽し気な行いとは裏腹の暗澹たる葛藤がかーたんとオカブの脳裏をよぎったことをご理解願いたい。
さて、そうは言っても夕暮れ時の店へはいり、カウンターに案内され、熱いおしぼりを使うと気分も一転。
まずは冷たいビール。
夏とはいえ小肌からいく。 
かーたんは鮪のトロの入った鮪尽くしなるものを頼んだ。
そして、金目鯛、ヒラメ、白魚などを次々と握ってもらい、頭の隅には勘定はどれくらい行くか?などという邪念が浮かんでくるものの、無理やりかき消して食味に専念する。
とろりと脂ののったヒラメをビールで流し込むのは最高。
かーたんは別のセットを頼み、こちらもあまり銭金のことは頭にない様。
終わりの頃、お口直しに、とザーサイが出た。寿司屋でザーサイが出るのは、ある悪名高い投信委託会社の社長のブログで見たことがあるが、自分で出されるのは、これが初めてなので、先のブログの記述と合わせて、意外に思うやら魂消るやら・・・
烏賊、鮑、蝦蛄、青柳と喰いに喰い、上がりをゆっくりと頂いて、一万円ちょっとの勘定をカードで支払い、夕暮れ時の下北沢の街を家路に急いだ。

風清く夕べの宴妻と鮨   素閑


 


ムッティス・クーヘンで午後の一時

2016-04-30 17:14:11 | グルメ

大型連休に入り、何も予定のない我が家は、今年のGWは月・金を休めば10連休なり~・・・という世間のプレッシャーから身を守るのに四苦八苦。
とにかく、どこにも行かない、金を使わないの、安近短でこの期間を乗り越えることに決めた。
そうは言っても、レジャーとまではいかないまでも、それなりの息抜きはしたい。
そこで土曜の午後、代沢十字路のドイツ菓子『ムッティス・クーヘン』にかーたんと行って、お茶の一時を楽しんできた。
かーたんは大好物のフランクフルタークランツ、オカブは苺のタルト。
キリマンジャロコーヒーもイージードリップとはいえ香り高い。
美味しいお菓子で午後のヤウゼを楽しみ貴重な一時を過ごした。
店のフラウとの話題は今夏のウィーン行きのこと。
羨ましい限りだ。
でも、夏はオペラはやってないよねえ、ということで行けない我が身を慰める。
サミットで夕飯のおかずを買って傾く初夏の陽を受けてご帰館。

青葉時妻と過ごせる茶館かな   素閑


 


行者葫

2016-04-24 03:50:45 | グルメ

行者葫などという野菜を知ったのはいつ頃のことだろうか?
確か、深田久弥さんの紀行エッセイ『瀟洒なる自然』のなかの一節を読んでからだろうと思う。
この中で、深田さんは行者葫を絶賛していた。
当時は、山慣れた人にしか手に入らない、貴重な山菜であったようだ。
しかし、今では、この季節になると、どこのスーパーでも八百屋でも手に入る。
多分、栽培されたものであろう。
葷臭も、深田さんが言うようには強くないようだ。
しかし、オカブにとっては、毎年の季節の味覚になってしまった。
今年も、太子堂の『おおくぼ』で山になって売っていた。一束158円という安さである。二束買った。
家に帰り、味噌をつけて、生で齧り、酒のつまみとした。深田さんの言うような、そんなに美味いという物とも思えない。
しかし、行く春を惜しむ味わいが感傷を誘う。

幼子の手を引く母と燕見ゆ   素閑

 


ムッティスクーヘンでJause(ヤウゼ)

2016-04-20 13:23:47 | グルメ

久しぶりに、かーたんと三茶へ買い物に出かけた。
かーたんの虚血性大腸炎による腹痛は大分おさまってきた。ただ、まだ少し、お腹が痛いそうだ。
さらには、来月には大腸癌の手術も控えている。
精神的なストレスは余程のものだろう。
そこで、夕飯のおかずのお使いの途中で、代沢十字路のムッティスクーヘンでJause(ヤウゼ)をして、少し憂さを晴らそうということになった。。
「ヤウゼ」とは、本来ドイツ語で「粉」の意味だが、お菓子好きのウィーンっ子が、午後のおやつとお茶の時間に粉でこしらえたお菓子を食べたことから、3時のおやつのことを呼びならわしたものだ。
南向きのテラスに、ちょっとした椅子とテーブルがあり、なにやらシャニガルテンの雰囲気。
結構なお庭を眺めながら、フラウ特製のアップフェルシュトゥルーデルとキリマンジャロの珈琲をいただく。
アップフェルシュトゥルーデルはこの時期に食べられるとは思わなかったが、味わい深いリンゴと、ケーキ生地の出来合い、そしてスタッフのナッツが絶妙な食べ心地を出している。
フラウが、7月にお菓子の関係の仕事で、ウィーンに行くという話を羨ましがって聞きながら、思わず、午後のお茶の時間が長くなった。

躑躅咲き午後の長きに所在なし   素閑


4月1日・・・新年度入りですね。三軒茶屋『きゃんどる』

2016-04-01 20:12:51 | グルメ

いよいよ4月になった。
世間では新年度である。
オカブ家はこの4日間を休暇と決めたので、グータラし通しだったが、世間のフレッシュな緊張感と喜びは伝わってくる。
さて、オカブ家の温泉旅行がキャンセルになった代わりに浮いたお金で美味しいものを食べよう、という企画も予算が乏しくなってきた。
今日は、軽くランチだけにして、この企画を切り上げようということになった。
かーたんもようやく普通のものが食べられるようになってきたので、特別なものを食う必要もなくなった。
太子堂・三茶への買い物のついでに、行きつけの南欧料理・三軒茶屋『きゃんどる』で日替わりランチを食う企画に相成る。
三茶までの道のりは、かーたんの体力が、まだ完全回復していないので牛歩の態。ゆっくりゆっくりと歩く。
西友で夕飯のおかずを買って、三軒茶屋のすずらん通りにある『きゃんどる』にご入店。
時間が早かったので、今日、最初の客だったようだ。
1階の真ん中のテーブルに通される。
ご注文はいつものAランチ、コーヒー、お通しのサワー・キャベツ付きだ。
ビールもジョッキでとる。
今日のAランチの内容はワラサのポワレ、タラコソースかけと地鶏のロースト。オプション付きで1,000円也。
ビールはレーベンブロイ。
いつもながら、ここのランチのコスパは高い。ただ、がっつり系には物足りないだろう。そういう方は牛丼屋とか替え玉無料のラーメン屋に行けばよい。
魚も鶏もいいお味。
ビールをグビグビ行く。
食事の途中で団体さんの予約客が入ってきた。
近辺の企業の入社式を終えた御一行様がランチにいらしたようだ。若々しい雰囲気がみなぎる。よく近頃の若い者は、という決まり文句があるが、やはり人間若いほうがいい。感性も若さのうちに研ぎ澄まされ、なにより「希望」というベクトルが違う。
食事を終えて、茶沢通りの『ムッティス・クーヘン』でドイツ菓子フランクフルター・クランツを買って帰る。ここのオーナーもママさんながら、お菓子作りに若々しい情熱を燃やしている。人間、年齢ではないが、若さを保つということは、打ち込める何かを持つことによって可能になる。
家に帰ってかーたんと、お菓子を美味しくいただいた。かーたんも音楽に情熱を燃やしている。

新社員昼酒飲めるわれのそば   素閑

 


 


三軒茶屋へ夕べお越しの節は・・・是非『Forza Donna・フォルツァドンナ』へ

2016-03-31 23:09:27 | グルメ

かーたんとの休暇、最終日。
どこかでご馳走を食べようということになり、出かけたのが若林のイタリアン『フォルツァドンナ』
このお店は手頃というかこちらが申し訳なくなる料金で、素晴らしく美味い創作イタリアンを供してくれる。
オカブがこの僅かばかりの食味人生で体験した中で、間違いなく総合点一位の店だ。パリの三ツ星レストランも敵わない(尤も行ったことがあるのはマドレーヌにあった『リュカ・カルトン』一軒だけだが)満足度だ。
こちらの『フォルツァドンナ』、こんなに素晴らしい店は大いに流行ってほしい反面、席が取れないほど流行っても欲しくない複雑な心境だ。立地は非常に悪い。最寄り駅は世田谷線「若林」だが、この世田谷線自体がローカルな路線で、昔チンチン電車と言われていたのは別として、特別の用事がなければ乗る機会は殆どないだろう。しかも表通りの世田谷通りから外れたビルの地下にあり、見つけにくい。しかし、三軒茶屋に夕刻、または夜にお越しの際は是非、この『フォルツァドンナ』に寄っていただきたい。三軒茶屋から世田谷通りを歩いて環七の手前、徒歩15分くらいの距離だ。それだけ歩いても行く価値がある。
こんな良心的で素晴らしい店の経営者も従業員もハッピーになって欲しいから、 また、ここを訪れた方にリーズナブルな値段でマスターの考案になる素晴らしいイタリアンを楽しんでハッピーになっていただきたいから、大いに『フォルツァドンナをお薦めする。別に他意はない。回し者ではないからご安心を。
このお店ディナーしかやっていない。17時から。あと月曜日定休。
さて、前宣伝はこれくらいにして、かーたんと連れだって代沢十字路から太子堂・若林のくねくねした住宅街を抜けて6時半にご入店。
大分ご無沙汰してしまって、マスターに久闊のご挨拶。
まずは、ビール。ジョッキで550円である!!
ビールのアテに豚トロのスモークと鯖のスモーク・ビネグレットの小皿。一つ350円!!しかもどの料理にもマスターの創作意欲がにじみ出ている。
かーたんは野菜系で行きたいというので、蒸し鶏のチャイナ・サラダ。 
オカブはレアビーフの叩きを。
しかし、かーたんも肉が大分食べられるようになってきて殆どシェアする。
ドンナ風生春巻き、エビの香草アメリケーヌ・ソース(これが絶品でかーたんの大好物) 、季節の野菜とスモークト・ポークのオーブン焼き、ポークの香草パン粉焼き。
ドルチェにキャラメルムースとキャラメルアイスクリーム、これにビール五杯と紅茶を頼んでお会計は締めて8900円也!!ワォッ!本当にこちらが申し訳なくなる。マスター、グラチェ!
美味い料理を堪能した夕べに満足して、美しい春の宵を、家まで歩いて帰った。
かーたんの体調も、今日は大分いい。
素晴らしい一夜だった。

朧月今年も春がめぐり来ぬ   素閑