そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

多頭の話

2018-12-16 07:34:22 | いっしょに考えたいな
このところ・・・そこかしこで多頭の問題をやたらと耳にします。


元は2匹とか3匹とかの少ない数。


避妊手術を怠ったせいで、また気づいても手術費用を工面できなかったのかしなかったのか・・・。


繁殖に制限をかけられず、そのまま飼育困難な状態に陥ったり、


飼い主に何らかの問題が発生し、親族が気づく近所が気づくなどなど。


わたしたちも、毎年のように様々な多頭の問題に直面してきました。


飼い主が協力的なら、費用負担などをなんとかかんとかやりくりしながら手術を済ませ


里親探しのできる子を少しづつ探していきました。


飼い主が亡くなって放置されていたときは、いったん全頭保護し


里親探しに奔走しました。


手術費用さえ出してもらえれば、そのままがんばって飼い続けると言った飼い主さんもいました。


子猫だけ引き受けてもらえれば、手術は自分たちで頑張るとご親族が頼んできたこともありました。


毎月、立て替えた手術費用を1年3か月に渡って返してくれた方もいます。


そのときそのときの状況で、こちらも対応を考えながら動いています。


担当してくれたスタッフさんたちの努力の賜物です。


現に今も、春の多頭飼育の相談をこつこつと続けています。


もちろん、不妊手術は早急に済ませました。


様子を見に行くたびに、身体についたノミなどの駆虫をしています。


薬の必要な子には受診も・・・。


多頭飼育が崩壊したときにいちばんの問題は、やはり受け入れ先。


そして、その猫たちが人懐っこい性格なのかどうか。


もちろん資金面での問題も出てきます。


1件多頭に関わると、もはや次の多頭の相談は深くかかわることができないのが現実です。


室内で飼うことを謳っている昨今ですが、室内のみ、つまり閉ざされた世界の話なので


誰かが気づいたときはかなり大きな問題になっていることが多いのです。


手術の意味をもっともっと広めていかないと見えないところでとんでもないことが起きていると思います。


飼うのにも、資格が必要なのかもしれません。


標語とかあってもいいかもしれません。


飼うなら手術、手術しないなら飼うな!みたいな感じで、みなさんの中に浸透してほしいと思います。


結局、いい加減な飼い主の引き起こしたことで、周囲もそこにいる猫たちも


悲しい運命を背負わされることになるのですから。

コメント
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