養父市のブランド

2018年07月30日 | 但馬ってこんなところ
         日曜日の庭先、親子プールで水遊び     


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成27年 第10回但馬検定(3級)問題より

【8】現在養父市でブランド化が進められている、大粒で風味の良い山椒(さ
んしょう)の名称は、次のうちどれでしょうか。

(a)浅井山椒     (b)山名山椒    (c)朝倉山椒    (d)八木山椒


 大粒でまろやかな味とさわやかな香りで有名な山椒(さんしょう)は、ふるさ
と但馬の養父市が特産の朝倉山椒(あさくらさんしょ)です。

答えは、(c)の朝倉山椒です。

朝倉山椒は、養父(やぶ)市八鹿(ようか)町朝倉(あさくら)が発祥の地です。
なので、名前も朝倉山椒と呼びます。

八鹿町朝倉は越前朝倉氏の出たところなのです。
但馬国養父郡朝倉の豪族、但馬朝倉氏から分かれて越前に移った系統が、越前朝倉
氏なのです。

その朝倉がこの山椒の発祥の地でもあるわけです。

朝倉山椒は、豊臣秀吉も白湯に焦がした山椒を入れて飲んだといわれ、生野奉行か
ら徳川家康にも献上したと記録も残り、大名の高級贈答品として珍重され庶民の口
にはなかなか入らないものでした。

朝倉山椒は、柑橘系の爽やかな香りとフルーティーな味わいがします。
また、木にはトゲがなく、大粒で鮮やかなグリーンの実が特長で、柔らかで加工に
適し山椒は、山椒のタプナード、山椒ジェノベーゼ、山椒味噌、山椒佃煮など養父
市では様々な商品に加工され出荷されています。


『あたぶがわり~』

 「とてもしゃくに障る」ことを、但馬の昔の人は「あたぶがわり~」って言うん
だよ。

「一生懸命育てたさつまいも、今朝採りに行ったらイノシシに全部根こそぎ取られ
てたんよ。あたぶがわり~ったらしゃあ~れへんやあ~な」なんて言うときに使う
んよ。

「ふ~がわり~」っていうこともあるね。
「ふ~がわり~」は、「腹が立つわ」っていう意味なんよ。

さらに強調した表現が、「あた」を付けて「あたぶがわり~」って言うのかな。

この言葉も、今の人は言わないね。
ちょっと昔の人の但馬弁だね。「あたぶがわり~」なんてちょっと変な言葉だね。