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(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成28年 第11回但馬検定(2級)問題より
【60】豊作、無病息災を祈願する養父市の「別宮のお綱打ち」は、年の初めに
上組と下組に分かれて綱引きを行いますが、最後にどうすることでその年の豊
作が約束されるでしょうか。
(a)上組が勝つ (b)下組が勝つ
(c)上組と下組が引き分ける (d)勝敗を決めない
正月の1月9日、鉢伏山山腹の養父市別宮(べっく)地区にある八幡神社で「お
綱打ち」という神事が村人参加で執り行われます。
豊作・無病息災を祈願して行われる、綱引きの行事なのです。
早朝、村人が集まり、大きな声をかけて太いわらをねじり、重さが70~80㎏も
ある大綱をつくります。
綱引きは、お屋敷と呼ばれる広場で上組と下組に分かれて行われ、7回綱引きをし、
最後に上組が勝つようにすることで、その年は豊作が約束されます。
そのあとは、岡の大ケヤキに結び付け村の魔除けに祀られます。
そんな楽しい行事が、雪深い別宮の里で行われるのです。
答えは、(a)の上組が勝つということになります。
ふるさと但馬の里々には、実に多彩で楽しい行事がありますね。
『土俵』
ふるさと豊岡の小学校には、今でも二宮金次郎の像って結構あるね。
ふるさと但馬の中学校に、昔は「土俵」ってあったのに今は全く「土俵」なんて
ないですね。
相撲の土俵ですよ。
昔は学校にはあったけれど、今はないなあと感じるものって一つや二つはあるもん
だね。
その一つが「土俵」だよ。
ずっと昔、じいちゃんが小学生のころ、隣は府中中学校だったの。
府中中学校の運動場の端っこに「土俵」があったの。
中学生の兄ちゃん達が、相撲を取っているの見たことないけれど、相撲の「土俵」
は確かにあったの。
それが、いつの間にかなくなっているんだよ。
じいちゃんが小学校4年くらいの頃かな、中学校の校舎に繋がるようにして「体
育館」が新しく建ったの。
府中小学校にも府中中学校にも、それまで体育館はなかったの。
昭和30年ごろだったかな。立派な大きな体育館が建設されたんよ。
体育館は敷地いっぱいに、県道側まであったので、そこにあった四本足の屋根の
ついた「土俵」が邪魔で取り払われてしまったの。
戦前、戦中の頃は、どこの中学校にも「土俵」があったそうです。
今はほとんどの学校、相撲の「土俵」なんてものなくなったね。
じいちゃんが小学生だった頃、かすかに「土俵」はあったこと覚えているんよ。