別宮のお綱打ち

2018年07月04日 | 但馬の祭礼・儀式
                    玄関の鉢の花


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成28年 第11回但馬検定(2級)問題より

【60】豊作、無病息災を祈願する養父市の「別宮のお綱打ち」は、年の初めに
上組と下組に分かれて綱引きを行いますが、最後にどうすることでその年の豊
作が約束されるでしょうか。

(a)上組が勝つ               (b)下組が勝つ
(c)上組と下組が引き分ける      (d)勝敗を決めない


 正月の1月9日、鉢伏山山腹の養父市別宮(べっく)地区にある八幡神社で「お

綱打ち」という神事が村人参加で執り行われます。

豊作・無病息災を祈願して行われる、綱引きの行事なのです。

早朝、村人が集まり、大きな声をかけて太いわらをねじり、重さが70~80㎏も

ある大綱をつくります。

綱引きは、お屋敷と呼ばれる広場で上組と下組に分かれて行われ、7回綱引きをし、

最後に上組が勝つようにすることで、その年は豊作が約束されます。

そのあとは、岡の大ケヤキに結び付け村の魔除けに祀られます。

そんな楽しい行事が、雪深い別宮の里で行われるのです。

答えは、(a)の上組が勝つということになります。

ふるさと但馬の里々には、実に多彩で楽しい行事がありますね。


『土俵』

 ふるさと豊岡の小学校には、今でも二宮金次郎の像って結構あるね。

ふるさと但馬の中学校に、昔は「土俵」ってあったのに今は全く「土俵」なんて

ないですね。

相撲の土俵ですよ。

昔は学校にはあったけれど、今はないなあと感じるものって一つや二つはあるもん

だね。

その一つが「土俵」だよ。

ずっと昔、じいちゃんが小学生のころ、隣は府中中学校だったの。

府中中学校の運動場の端っこに「土俵」があったの。

中学生の兄ちゃん達が、相撲を取っているの見たことないけれど、相撲の「土俵」

は確かにあったの。

それが、いつの間にかなくなっているんだよ。

じいちゃんが小学校4年くらいの頃かな、中学校の校舎に繋がるようにして「体

育館」が新しく建ったの。

府中小学校にも府中中学校にも、それまで体育館はなかったの。

昭和30年ごろだったかな。立派な大きな体育館が建設されたんよ。

体育館は敷地いっぱいに、県道側まであったので、そこにあった四本足の屋根の

ついた「土俵」が邪魔で取り払われてしまったの。

戦前、戦中の頃は、どこの中学校にも「土俵」があったそうです。

今はほとんどの学校、相撲の「土俵」なんてものなくなったね。

じいちゃんが小学生だった頃、かすかに「土俵」はあったこと覚えているんよ。