之を仰げば弥(いよいよ)高く

2010年02月28日 | 季節(春)
(乙女の湯に展示されてた、素晴らしい切り絵の作品)


今日で2月は終わりです。
一日の仕事を終えて夕食も早めの7時です。『そうだ、食べ終わったら温泉にでも行くか』、思いついたらいつもの近場、「乙女の湯」に向かいます。
廊下には、出石・弘道小学校5年生42名全員の切り絵がズラリと展示です。
育てたチューリップをスケッチして、「慈しみ」をテーマに描いたとても大きな切り絵です。
壁一面の作品は、力強くて心がこもって、とても素晴らしくて壮観な眺め、湯上り休憩見てて感心いたします。

明日から3月、弥生(やよい)です。
「いよいよ」と読む「弥」の言葉、草木も生え始める時季と言う事から、「弥生(やよい)」と名づけた3月は、卒業式の季節でもありますね。
論語・子罕(しかん)第九に、弥(いよいよ)の言を用いて師を仰ぐ話です。
「顔淵喟然歎曰、仰之弥高、鑽之弥堅、・・・・・・」、
「顔淵(がんえん)、喟然(きぜん)として歎(たん)じて曰く、之を仰げば弥(いよいよ)高く、之を鑽(き)れば弥(いよいよ)堅し・・・・・・」です。
師である孔子は、仰げば仰ぐほどますます高く、切れば切るほどますます堅い人格であると、弟子の顔淵が言っているのです。
論語・子罕(しかん)第九は、孔子の師としての人柄を述べているところが多く、卒業式のシーズンに合う言葉が出てまいります。
それにしてもこの頃の卒業式、「仰げば尊し」の歌あまり唄わないそうですね。
現代風の歌もよろしいでしょうが、やっぱり卒業式はこれでしょう。

卒業式の歌・「仰げば尊し」

1.仰げば 尊し 我が師の恩
  教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ)
  思えば いと疾(と)し この年月(としつき)
  今こそ 別れめ いざさらば

2.互(たがい)に睦し 日ごろの恩
  別るる後(のち)にも やよ 忘るな
  身を立て 名をあげ やよ 励めよ
  今こそ 別れめ いざさらば

3.朝夕 馴(なれ)にし 学びの窓
  蛍の灯火 積む白雪
  忘るる 間(ま)ぞなき ゆく年月
  今こそ 別れめ いざさらば

パズル第2弾は物凄くむずかしい

2010年02月27日 | 店内外の話
(2時間くらいで作成しました、「ふるさと但馬」のクロスワードパズルです)


お客様に毎月お届けする「アトム特選品カタログ」に添えるチラシが、当店オリジナルの『アトムのでんきや便り』です。
そのチラシのおまけがクイズです。
私が頭をひねって作ったパズル、結構難しく作ったつもりが、「簡単過ぎる!」と苦情殺到なのです、参ります。
クロスワードパズルって何回も解いたことありますが、自分で作って分かりました。タテヨコ言葉を並べてピッタリ納める事って、『ムチャクチャ難しい』、ただその一言に尽きますね。
解いたお客様は、とっても簡単とおっしゃいましたが、作ってみなはれ物凄く難しい、それにヒントの出し方でも変わります。

今日は本部からカタログがドサッと到着、息子が担当の「アトムのでんきや便り」の原稿は、バッチリ出来上がりどんどん印刷しています。
パズル原稿作成なかなかドンドン進みません。時間が迫るし、とってもとても焦ります。
「封筒に入れ込み手伝いますよ」と、
今月号登場の、息子の「嫁」さんがやってきてパズル作成いよいよ焦って急ぎます。
ふるさと但馬の名所や人物、そればかりを並べて作ります。
これが解ければかなりの「但馬つう」、そんな難易度抜群、2時間かけて完成しました。
但馬を知ってる人なら面白い、知らない人にはな~んにも面白くない、そんなクロスワードパズルが出来ました。

タテヨコヒントを書いてみました。

タテのヒント
2.出石が生んだ憂国の政治家といえば〇〇〇〇隆夫です。              
4.大屋町樽見の〇〇〇〇〇は県下一の見事さです。
8.豊岡市で一番新しい温泉は〇〇が二回続きます。                 
10.豊岡市の〇〇〇古墳からは卑弥呼の鏡が出土です。
11.大屋町筏にあります。県下一の高さ〇〇〇〇です。               
12.山陰海岸ジオパークの目玉は、船から眺める香住海岸〇〇〇の袖でしょう。
13.平家の落ち武者が隠れ住んだと云われる〇〇地区です。             
14.但馬だって但東町を通過してます。真っ直ぐに伸びる〇〇〇〇
15.出石町から和田山町に抜ける谷は、オオサンショウウオも住む〇〇山渓谷    
16.但馬の特産品が展示してあります。〇〇さん会館

ヨコのヒント
1.平家落人伝説、余部地区の行事は〇〇〇の儀式です。    
2.村岡町・国道九号線から少しのところ、〇〇〇滝は日本の滝100選です。
3. 沢庵和尚で有名な、出石・宋鏡寺は〇〇〇〇宗大徳寺派      
4. 関西電力初代社長は、城崎町出身の〇〇〇垣士郎さん
5.城崎町〇〇ま湿地には、コウノトリが自然放鳥されてます。            
6.明治になるまでの豊岡藩の当主は〇〇〇〇〇さん
7.法花寺の〇〇の神様を祀る、〇〇垂神社は濁点なしです。            
8.新温泉町の9号線沿いから見えます。西日本一のシダレザクラは〇〇〇〇〇
9.村岡温泉だって三朝温泉に負けません〇〇〇の成分。

ちょっと難しいでしょうか?分かりますか、解けましたでしょうか?、どうですか。

よう来んさった、但馬に。

2010年02月26日 | 店内外の話
(但東町に立つ「よう来んさった、但馬に。」の看板)


豊岡市役所・但東支所に蛍光管を配達します。
帰り道、国道沿いは合橋小学校のすぐ前の、河本川のそばに立ってる看板は、京都方面から但馬に入った観光客の目を引くように、かわいいイラスト描いて歓迎します。
イラストには、但馬の自然をあらわす海に山、城下町にスキーに温泉、楽しみいっぱい描いてます。
松葉カニに但馬牛、但馬のグルメも満載し、やさしくコウノトリさんも描いて歓迎します。
そこに大きくメッセージ、「よう来んさった、但馬に。」と、ふるさと但馬のやさしい言葉、その中でもひときわ心のこもった言葉です。
「よう来んさった、但馬に。」の、「よう来んさった」はお客様を迎える歓迎の言葉、さらに親しい人には、「よう来んさりました」となるわけです、凄いです。

店に帰って、パズル作りを急ぎます。
アトム特選品カタログに添えて届ける「アトムのでんきや便り」、その3月号の作成なのです、私の担当パズルの作成しています。
2月からクロスワードを手作りで入れましたところ、とても好評なのです。
多くのお客様がパズルを解いてご来店、「出来たよ~、こんなの簡単すぎる、すぐ解けちゃったよ」と、ラッキープレゼントのお持ち帰りです、喜ばれます。
『う~ん、簡単に解けるか、クイズ作るのあんなに難しいのに、ヒントがよすぎたのかな?』、
3月号のクイズはもっと難しくしよう、
「ザ・たじま」(但馬検定テキストブック)をめくりめくり、今度のテーマは「よう来んさった」の但馬の言葉で作ります。
先月号より、中身もヒントもちょっぴり難しくするつもり、そうすると解くより100倍難しいクイズ作りは、今度はえらいことです、難しさ1000倍になります頭が痛くなりそう、かないませんね。

頑張るエアコン

2010年02月25日 | お客さん宅で
             (こんなに錆びるまで頑張ってくれて、ご苦労さん)

『車で家の前を走っていて、とても気になっていました』、
『えらい錆びてしまい、ちゃんと働いているか心配でした』と、話を切り出します。
Mさんのお住まいは海岸に近いからでしょうか、年数が25年近いからでしょうか、屋根の上に置いたエアコンの室外機も台も、とにかく物凄い錆び様なのです。

「いや~、ちゃんと暖房も効いてますよ、一度も故障せず頑張ってくれてます」と、Mさんは応えます。
「でも、25年前のエアコンなので電気代が高くついているでしょう」、
『そうですよ、暖房効いているは気のせい、その効かない暖房でも、とても電気食っていますよ』、
『エアコンは毎年毎年性能がどんどん向上し、今のエアコンの暖房とても効きますよ』、『その上、省エネについては基準も厳しく、古いエアコンとは比べようないほど電気代食いませんよ』、
『この5つ星のエアコン、省エネ基準118%となってますね。厳しい基準をさらに上回る省エネ性能、電気代がぐんと下がりますよ』、
『政府のエコポイントも付いてお買い時は今ですよ』、
そうしてお買い上げいただいてエアコンは、日立の最上位機種のRAS-SX25Zに決まりです。

なんとまあ錆びていること、怖いほど、日除け屋根なんかちょっと持っただけで砕け落ちました。
室外機の上も、側面も下もどこも錆びのかたまり、錆が煎餅のようにめくれます。
置き台のボルトもナットも取れません。台ごと持って撤収します。
これだけ頑張ったエアコンなのです。Mさんも満足、ありがとう。
電気屋さんも取替えサッパリ、見違えるようになった新品ピカピカ見つめて大仕事、これで道を走っていても気になりません安心します。


「うちの息子です。」、聞いた途端に、手で顔を覆い“ワア~~”と、

2010年02月24日 | お客さん宅で
(ピンクに咲いた梅の花、Hさん宅の2階を見上げています)


竹野町のMさん宅でエアコン工事をいたします。
留守番役のお婆ちゃんは、「このホウキ使ってね、屋根の掃除まですみません。」、「とっても良い天気なので畑仕事に出かけます」と言い残して出かけます。
入れ替わりに帰ってこられた奥さんも、「ちょっと友達の所に用事で行ってきます。あとは電気屋さんにお任せいたします」とお出掛けなのです。
街の電気屋いつもの通り、留守宅お任せ工事です。
晴天爽やか2階の屋根で、思ったよりもサクサク仕事、予定の時間よりずっと早目の完了でした。

「4時過ぎに来てよ」と、お願いされてた同じ竹野のHさん宅に、パソコン見るため駆けつけました。
2階のパソコントラブル発生、どうしても残した記録の読み取り不可能、ご主人困った思案橋、息子の説明理解をするも、残念がって悔みます。
Hさん宅には、お亡くなりになった息子さんの形見のノートパソコンと、今日診たデスクトップがありました。
ご主人は、自分専用のノートパソコンを持って、70才過ぎてのパソコン教室元気です。
形見のノートは先日直して、無事に元気に復活し、大事に奥さんがご愛用なのです。夫婦二人でパソコン使って凄いです。

お茶をいただきながら奥さんのお話、聞いててしんみり涙が出そうです。

「私の大事な息子は、大切な嫁や子供を残して突然亡くなったのです。5月が来れば早三年になります。」、
「親の口から言うのもなんですが、誰にでも心からやさしくする善くできた子でした。」、
突然の急死だったいきさつ、ずっと前に電気屋さんにも聞いていただきましたよね」、
「郵便局勤務で余部局にいた頃の話、郵便配達だけでなく、お年寄りの元気や無事をニコニコ尋ねる、『地元の人に本当にやさしく接する局員さん』と、新聞にも大きく記事になったのよ」、
「余部局を離れて別の局へ、それから随分してからの急死、なのに葬儀の席には余部地区の大勢の参列、本当にビックリしましたの」、

「ある時、町で出会った見知らぬお婆ちゃん、世間話のその中で、『私の近くの郵便局で、本当に本当にお世話になった、とっても立派な局員さんが先日急死なさったのよ。なんであんな立派でやさしくいい人が、若くてどうして死ななくっちゃならないの、そんなお方がおられたのよ』と、話してこられて親しく見つめ」、
「実はその局員はうちの息子です。私の息子なのです。そんなに親しくしていただいてましたかと応えると」、
「聞いた途端に、そのお婆ちゃんは、手で顔を覆い、“ワア~~”っと大泣き涙が止まりません。それからワ~~ンワ~~ンといつまでも泣き続けられるのです」、
「そんなに皆さんに、やさしくして感謝されていたかと思うと、・・・・・・・」と、

Hさんの、亡くなった息子さんを想うお話は続きます。
聞いてた私と息子二人して、しんみ涙が出そうでたまりませんね。

春のような暖かい天気にさそわれて

2010年02月23日 | お客さん宅で
(幼稚園の玄関に飾られていました。かわいい手作りお雛さま)


朝一番、城崎の旅館へ洗濯機の配達に向かいます。
空は晴れ渡り、風もなく、実に穏やかな日和です。
円山川の流れは、豊岡市街を過ぎる付近からピタリと止まり、川幅も広くまるで湖面のような静かさ、水面に遊ぶカモの周りのわずかな波紋だけが、映る青空を乱します。
『この天気、この暖かさ、ほんま2月の但馬かいな?』と、運転する息子に話しかけます。

旅館では、洗濯機を運びながら係りの人に、『雪景色の城崎を楽しみに来られたお客様にとって、今年の冬はちょっぴり残念ですね』と話しかけると、
「そうですね、冬のカニ料理はやっぱり雪景色がピッタリなのに」と応えます。
帰り道、光電話の調子を見るため寄ったOさん宅で、庭の四方に伸びる梅の小枝を見ながら、「膨らみかけた梅の小さなつぼみ、ウソという鳥、食べて仕方がないのです。何かよい方法ないかしら」、
『この暖かさ、明日にも満開になりますよ』、そんな気のする天気です。

店に帰るとSさん来店、「公民館の障子貼り代ありがとうございます、集金に伺いましたありがとう」、
「冬の寒い時って、お客様も寒いから注文後にするわ~っておっしゃいますよね。それが今日みたいに暖ったかになるとさっそく注文の電話が入るよ、晴れる、暖ったかい、気持ちも晴れやか暖ったかなると、何か買おうか、注文しようか、そんな気持ちになるのですね」と、一生懸命お話されます。

幼稚園へ急いで修理に行く道中も、庭の梅の木満開ちらほら、
「宵田区Mさんの手作り」と記して、かわいいお雛さま、幼稚園の玄関を飾ります。
春のような、3月のような、ぽかぽか陽気の雪国但馬、不思議な2月の一日でした。

久々比(くくひ)神社とコウノトリ伝説

2010年02月22日 | ふるさとの話
(仲良し小学生でしょうか、神社で楽しそうな話に夢中です)


つい最近出来たホームセンター「ナフコ」を訪ね、お客様にお渡しするクイズの当選プレゼントを探します。
このホームセンターの所在地は豊岡市下宮(しものみや)、豊岡駅を出発した北近畿タンゴ鉄道の一両列車がコトコトと円山川を渡り、初めての駅コウノトリの郷(さと)駅を通過してしばらく走ったところが下宮地区なのです。
列車が走る、高い土手の上の小さな鉄橋から見下ろす先には、とても立派な神社・久々比(くくひ)神社が建っています。
ホームセンターの隣ですからちょっと立ち寄り、神社の正面の橋を渡り鳥居を抜けて境内に入ります。

境内の松の木立、夕日が参道に影を落とします。
本殿の手前の建物で仲良し小学生でしょうか、『こんにちわ~』と私が声をかけると、「こんにちわ」と丁寧なあいさつ、でもすぐに楽しそうな話に夢中です。
境内には、「国指定、重要文化財、式内社・久久比神社、略記」や、「コウノトリ伝説」の掲示板が立っています。

コウノトリ伝説にはこんな事が載っています。
日本書紀によれば、垂仁天皇の命により天湯河板挙命(あまゆかわのたなのみこと)が鵠(くぐい)を追ってやってきて、但馬の下宮でその鵠(くぐい)を捕らえたという伝説だそうです。
鵠(くぐい)とはコウノトリの別名で、その頃から豊岡のこの地にはとても多くのコウノトリが生息していた事の証しだそうです。
下宮の地を昔は鵠(くぐい)村と呼んだそう、この神社も祭神は久々遲命(くぐちのみこと)を祀っています。
それにしても垂仁天皇というお方は、田道間守命(たじまもりのみこと)に命じて「非時香菓(ときじくのかぐのみ)」を探しに「常世(とこよ)の国」まで行かせたり、コウノトリを捕まえてくるように命じたり、いろいろ難題を命じる天皇だったのですね。
そんな伝説を伝える、広く大きく立派な神社がこの下宮にありました。


始め良く、中ほど良くて、終わり良し

2010年02月21日 | お客さん宅で
(雲一つない晴天の日曜日、夕刻5時27分日没の空も晴れわたる)


本日は、親戚のお客様を迎えてお昼に食事の予定、そのため店は休業いたします。
リ~ン、休んでいても電話です。
「すぐにファクシミリ買いたいの」、「借りてたストーブ引取りに来てちょうだい」、「喫茶店の高~い天井、電球替えていただけないかしら」、「防災無線の電池交換してよ」、
次から次へと飛び込む依頼、聞いてしまえば行きますすぐに、それがいいとこ当店自慢。

横で見つめるYさんに、『パナソニックのこのファクシミリ、Yさん宅にピッタリの、最高級です凄いです』、
Yさん「な~に云ってるの、また商品自慢してその手に乗らんよ」、そんな顔して覗き込む、
『見てから印刷、紙もインクも使いませんよ』、『画面も大きい、ホワイト液晶、見やすいでしょう最高級』、『SDカードも入って便利です。その他特長有り過ぎて、後は説明書見てちょうだいね』。

今日は快晴春のよう、朝一番にサクサク仕事がはかどる嬉しい始まり、休んでなんかおれません。
昼直前に、「テレビの調子がおかしいの、買うかも知れない明日来てよ」、電話は豊岡のSさんでした。
『すみません、今日はいけませんが明日には必ず』、電話を切ります嬉しい正午。

夕刻、5時を過ぎても太陽出ている、ずいぶん日が長くなりました。
5時も27分過ぎたころ、夕日が西の山に沈みます。
『あっ、そうだ。竹野町のMさんは中国に出張してしまう。すぐに相談しに行こう』、家内とドライブがてら、35分かけてMさん宅に向かいます。
『こんばんわ~、24年前のエアコン外して新型エアコンお勧めします』、
Mさんご夫妻ニコニコ顔で出迎えて、「今週中は日本にいます。任すから良いエアコンを2階の寝室に付けてよたのむ」、
『日立の新型白くまくんがいいですよ』、『24年前付けたエアコンだって、20万円以上してました』、『SX25Zは2010年型の最高級、超省エネタイプでエコポイントも付きますよ』と説明いたします。

今日はほんとにいい天気、天気と同じで「始め良く、中ほど良くて、終わり良し」、そんな一日最後の時間、真っ暗な帰り道は快晴の空、星がビッシリ出ています。

なぜか底冷えいたします

2010年02月20日 | その他
(テレビが何倍も楽しくなる!、そんな提案をしています)


金曜日、土曜日の新聞には、電気の大型量販店チラシが入ります。
どのチラシを見ても、「店頭表示価格より10%以上現金値引」(極細文字で当社指定商品とありますね)とか、
「安値大放出!!、安さ実感!今こそ現金値引」とか、
「緊急特報!決算緊急値下げ!」とか、
とにかく、安い安いの大文字が紙面いっぱいに躍ります。

最近、当店でお客様に説明していて感じます。
お客様って、安い安いにあまり関心ありません。テレビで云えば、「年をとっても、簡単録画で助かるわ」、若い人には、「TSUTAYA(つたや)からダウンロードレンタルこれは便利」、「パソコンつないで楽しみ無限大」と、
どんなお客様でも、安さよりもどんな楽しみがことテレビでできるかに感心あります、ほんとです。

商売っていったい何が目的でやっているのでしょうか?、
お客様に「得」を届けて、それが社会貢献につながると学びます。
「得」っていったいなんでしょうかね?。
いつまでたっても、「安い安い」のチラシを見てて、そろそろ世間は飽きてこられているようですね。
2月10日に書きました。
「買い手よし 、売り手よし、世間よし」は、商売の極意と言いますね。
それに加えて、「買われた商品が気持ちよく、悦び元気に頑張るように、褒めて褒めて送り出したい」と書きました。
「この商品は日本一安いよ、処分品で安くしとくよ、値札の金額いい加減なので、そこから10%引いちゃうよ」なんて云われながら、叩き売りのようにして送り出される商品、耳でこっそり聞いてるならばたまりませんね、かわいそう。

それよりも、「この商品はこんなに凄い、優れものです、お役に立ちます、働き者です。」、褒めて褒めて、大事なお前を送り出す。
頑張って働けよ、お客様に褒めてもらえよなんて声を背に、そんな電気屋から旅立つテレビ、さぞや嬉しかろう、誇りでいっぱい、そんな売り方したいです。
どうも世間の潮目は、安かろうにちょっぴり飽きてます、それよりこんな事できる優れ者に熱い視線、流れは確実に変わっています。そんな気がする2月です。

なぜか底冷えいたします。
熱を測ればコリャ高い、あ~あ、寒気がするはずえらいこと、ほんとに風邪を引いたよう、今日は早く寝ます、終わります。


気軽に声をかけてください!!

2010年02月19日 | お客さん宅で
(特選品カタログに載ってる、『何でもします!』のメッセージ)


アトム特選品カタログを毎日毎日届けます。
テレビにエアコン、冷蔵庫に洗濯機、オール電化に太陽光発電と、本当に盛りだくさんのお買い得品、
暮らしの情報板のコーナーなんぞも載せまして、「大型量販店にも負けない、町の電気屋さん」を元気に明るくアピールしています。
お届けしたその場でトントン拍子の商談なんて、まあまあそんなにありません。
お届けは、お客様の元気なお顔を見るため話すため、こちらの笑顔を届けるためです、挨拶ばかり、
商売なんて店に帰った後の後の、ずっと後の話です。
次々に掛かる電話で、「カタログの何ページの何番の商品」と、相談するのが楽しみなのです、ほんとです。

2日前のUさんのお宅、お年を召した二人暮しのおうちです。
カタログ届けたその日には、「これ直るかな~」と出された電気ストーブはヒーター切れです、古すぎる。
『あさってのお客様には、遠赤外線の新型ストーブにしましょうよ』、
ストーブ届けた本日は、「風呂の水道止まらん、直してちょうだい」、「アトムのカタログに、水道パッキン取替え、何でもしますと書いてあるよ」と、修理のご依頼ありました。
『ハイ、パッキンは工具箱にあります、すぐに直してみせますよ』、
今度は、「カランのパイプを長いものと交換してよ」、
『ハイ、これは店から持ってきますね簡単ですよ』、取りに帰って取り替えました。
「今度はトイレの換気扇、音がおかしい診てちょうだいね」、
『ホコリが一杯詰まってますね』、
「今度は延長コードを用意してよ」、
『ハイ、ハイ、手持ちは3コ口じゃない、2へんも3べんも今日は来れませんね、コードは明日お届けでこらえてちょうだい、許してね』。

アトム特選品カタログの裏表紙に載った、「何でもします!、アトム電器チェーン・気軽に声をかけてください!!」の言葉の通り、
何でもかんでも、次から次へ用事の依頼に修理のご注文、有り難いやら、大変やら、
本当は、ちょっぴり嬉しい、今日も行く行くカタログ配り。

「進言」って言葉、そんな風に使うの?

2010年02月18日 | 私の思い
(洗濯機を2台並べてお使いのTさんのお宅)


雪こそ降りませんが、寒のもどりでしょうかとても寒い一日でした。
首都圏には雪が降り、珍しい雪に子供たちの喜ぶ姿がニュースで流れます。
支店長と2人でご来店のT銀行さまが、「お金をどうぞお使いください」とご挨拶です。
私は、『本当に世の中景気よくありませんね、お客様の給料やボーナスが減るようなこと、ましてや勤め先の状況が悪くなり先行き不安な状態では、中々いるものも買って頂けませんね』なんてお話しすると、支店長も、「そうですね、そう感じます。」と相槌なのです。
何とか何とか、世の中明るく元気に景気が回復しますように、お客様のふところが暖かくなりますように、商売人の景気なんぞその後で結構、何卒二番底なんてなりませぬようにと祈るばかりです。

昨夜のニュースで「おかしいな?」と感じましたが、朝刊の見出しであらためて「?」を感じます。
一面トップに、「小沢氏に国会説明進言・首相、党首討論で言及」と出ています。
自民党の谷垣総裁の、「小沢氏が国会でしっかり説明するよう指導するか。」と云う問いに、
鳩山首相は、「国会で判断すべきだが、私から小沢氏に進言することは十分にある。」と答えています。
おや?、進言ってこんな場面で使うのかな、党の代表である鳩山さんが、党のNo.2である幹事長の小沢さんに進言って、あれ?おかしいと感じるのは私だけかな?
国語辞典には、「進言」の意味を(名・他スル)(上の人に)意見を申し上げること。=献言。と出ています。
大辞林には、(名) スル 上位の者に意見を申し述べること。具申。と出ています。
大辞泉には、[名](スル)目上の者に対して意見を申し述べること。と出ています。
年上の者には立場の上下を超えて進言でいいのかな?

今日のニュースでも、鳩山首相は記者に向かって「小沢さんと電話で話をしました。お互い国民に説明していきましょう、説明を尽くしましょうと、進言をしました」と。
いつから党の幹事長が目上の者で、いつから一国の首相が上位の者に意見を申し述べる「進言」をしなければならなくなったのか、ちょっとおかしいのではありませんか?。
「進言」って言葉、そんな風に使うの?、昨日と本日、妙な気分になりました。

十五夜ごとに季節は巡る

2010年02月17日 | 季節(冬)
(清滝小学校の桜の古木、枝は芽吹きの準備です)


一年365日を15日毎(ごと)に刻んで巡る二十四節気、明後日2月19日は、節気第二ステージの雨水です。
節分の翌日2月4日は立春でした。
一年のスタートを立春とする暦の考え、十五夜巡れば次の季節は雨水です。
立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑、立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降、立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒と、十五夜ごとに季節は巡り、そしてふたたび年の初めの立春となりますね。
空から降るものが雪から雨に変わり、雪や氷も溶け出して、川に流れる雨水があふれ、そのうち春一番の吹く季節、
雪国ふるさと但馬に住む者が、待ちに待った季節の到来なのです、嬉しい陽射し、降る雨吹く風、心なしか温かやさしく感じます。

本日、清滝小学校に照明器具の修理に訪問いたします。
昨日は、近畿大学付属豊岡高校が但馬のトップを切って卒業式でした。
次は公立高校、そして中学、その次に小学校と卒業式のシーズンとなりますね。
清滝小学校の校庭は昨夜の雪で銀世界、でも雪はこれがこの冬最後かな、
とっても有名な清滝小校庭の桜の古木、枝の節々よく見ると、心かすかに芽吹きの準備、6年生が卒業し、新入生が来る頃に、見事な桜の満開なのです、凄いです。
十五夜ごとに季節は巡る、ほんのり温ったか雨風受けて、そんな感じがいたします。

「いらっしゃいませ、有難うございます」、なんて云ってくれないかな

2010年02月16日 | 私の思い
            (豊岡税務署は、今日から確定申告の受付なのです)

今日から所得税・消費税の確定申告受付が始まりました。
毎年自分で全て計算し、完璧に書類・伝票そろえて申告書を提出いたします。
息子が作ってくれた経理帳簿のソフトは、経費分類や申告書への自動計算を、月々の記帳時点で処理してくれるため、昔のようにねじり鉢巻で計算することもなく、記帳ミスの点検くらいで一発作成となりました。
『今年は申告一日目に提出してみるか』、そんな訳で準備万端、豊岡税務署に走ります。
混雑を予想でしょうか、警備員が駐車場の整理です。
入り口に、「申告の方は2階に」と小さな看板、トントンと階段を上がります。
電子申告なんぞが普及したせいでしょうか、夕刻だったからでしょうか、来所者はパラパラ、全く活気も何もありませんね。

受付のカウンターに向かうとサッと署員が応対、『ふむふむ当然、今日は申告の一日目だもんね』、
『申告いたします。受付お願いします。』、
笑顔でも、むっつりでもなく普通のお顔、「・・・・・・」、なんの挨拶もありませんね。
所得税にポンと受付印、消費税にポンと受付印、「ハイ、控えはこれね」と渡されるだけ、味気も素っ気もありませんね。
ウ~ン、「へい、いらっしゃいませ~、毎度申告ご苦労様です。今年も頑張っていただきましたね」、
「有難うございました。お気をつけてお帰りくださいまし。来年も又宜しく御ひいき~」なんて云いながら、ポケットテッシュの一つくらい渡してくれないものかと、あらぬ夢想をしてしまいますね。
親方である時の政府の偉い人、国家の経済運営旨くして、働く人や商売人がガッポリ儲けるようにお膳立て、
税金集める税務署は、知恵を絞って「先着1,000名様にラッキープレゼント、もれなくご来所記念品を進呈します!!」なんて、DM配ってニコニコ顔で、紅白幕して迎えりゃ楽しいものを、
味も素っ気もない仕草、感謝の気持ちや、ほんとに商売っ気なんてこれっぽっちもありませんね。
お母さんから総額12億6千万円もお小遣い、すんませんと7年分の贈与税・6億円を後で払っても許してくれる税務署なのです。
微々たる所得税ではありますが、真面目に初日に申告すれば、テッシュの一つくらいは出してもよかろうに。

二宮尊徳の金言集に、とってもいいこと書いてあります参考に。

「民枯るれば国家危し」

国家の安危は下民の栄枯に在り。
下民の栄枯は租税の軽重に在り。
租税軽ければ民栄ゆ。
民栄ゆれば国家安し。
租税重ければ民枯る。
民枯るれば国家危し。

国のリーダー二人して、民、納税の意欲すらなくすような疑惑のニュース、租税の軽重論じる以前のレベルです。
「民枯るれば」よりも、納税の意欲枯れてしまいそう、ほんとに困ってしまいます。

「夜遅すぎるわ~、体に気い~つけてよ」、姉から心配の電話です

2010年02月15日 | 季節(冬)
             (修理品のテスト運転、お客様は一言おっしゃる)

部品を取替え修理を終えた大型ストーブ、店内でテスト運転をいたします。
音楽CDとパソコン持参で、「プレーヤーに取り込み教えて~」とご来店の奥さんは、
赤々と燃えるストーブを見て、「あら~、電気屋さんはエアコン暖房と違うの、ストーブなんか使うの」と挨拶です。
Nさんところの奥さんに限らず、挨拶代わりに「あら~、ストーブなんか使うの」と、どなたもよくおっしゃいますね。
ブログを書こうと座る時刻は、大体夜の10時を大きく回った頃、本日はとっくに11時を過ぎてから座って、『何を書こうかな、写真はあったかな』なんて、ちょっぴり焦り気味、それでも何とか書き続けます。
奥さんの、「あら~、ストーブなんか使うの」なんて会話からでもヒントを得て書くこともありますが、今日は何~んにも思いつくことありません。

そう言えば、朝一番にこんな電話がありました。
「お父さんの命日のこと、電話もしなくて悪かったわね」と、姉から電話です。
「ブログで分かったのよ、親父の命日と着込みしてたでしょ、見たわよ」と、
K市に一人暮らしの、一番上の姉からの電話です。
同じK市に嫁いだ娘が、一週間分のブログを印刷して、「但馬のおじさんのブログだよ」と渡しているそうなのです、感心します、嬉しい事です。
姉は口癖のように、「書いてる時刻がいつも夜遅すぎるやないの~、もうちょっと早く書かんと体に悪いわ~、心配するわ~」、
「いろいろ面白いこと書いてあるし、ふるさと但馬のことよく分かってありがたいけど、家のもんも心配するやろ、書くのもいいけどくれぐれも体に気い~つけてよ」と、電話から何回も何回も飛び出す姉の声、
『ネタもないのに無理して書かないとこか』、
そんな事を考えながらも、ついつい座ると書き続ける毎日なのです。

「日本国家の神髄」を読む

2010年02月14日 | その他
            (読んでて頭がクラクラするほど難しい、でも面白い)

佐藤優(さとう・まさる)氏は、英・露日本大使館勤務の元外交官、外務省国際情報局では外務省のラスプーチンと呼ばれ、ロシア情報の収集分析エキスパートで主任分析官、
その身分から囚われの身、東京拘置所送りの有罪確定に至る、異色中の異色の人物なのです、凄いです。
拘置所出所以来の彼が繰り出す書物の数々、ちょっと怪しげ近寄りがたい、でも云ってる事書いてる事真っ当な感じもいたします。
先日Kさんのお宅に寄った折、昭和18年印刷の「國體(こくたい)の本義」と云う古い本を見せられ興味が沸いてきたのです。
禁書『国体の本義』を読み解くと、サブタイトルが付いた「日本国家の神髄」という本、佐藤優氏の著書です。
国体の本義の実物を読む前に、解説書のつもりで買いました。
読んでみましたビックリします。
国体の本義と云う書物は、昭和17年に刊行された当時の最高頭脳が書いた本、日本の神話から始まって西欧文明、東洋文明、天皇の成り立ち、国の成り立ち、国の大本、国民の心構えと物凄い難しい話が進みます。
現代風の言葉で解説と云っても、佐藤氏の独特の言い回しは読んでて頭がクラクラするほど難しい、何日にも分けて読まねば頭がどうにかなりそうでした。
一回くらいの読み込みでは、本当の意味が分かりませんね。もう一度も二度にも分けて、好きなとこから再読します。