ベニズワイガニ

2018年07月11日 | 但馬の食べ物
  日高町上郷・近畿で最大規模誇る、円山川の河畔林


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成28年 第11回但馬検定(2級)問題より

【73】香美町香住区の漁港に揚がるベニズワイガニ(ベニガニ)は、何という
漁法で捕られているでしょうか。

(a)底引き網漁     (b)定置網漁     (c)刺し網漁法     (d)カゴ漁

 ふるさと山陰の味覚と言ったら、一も二もなく「松葉ガニ」ですね。松葉ガニ
はズワイガニと申します。

本日の質問は「ベニズワイガニ(ベニガニ)」です。

ベニガニだって、松葉ガニと大きさ形は全くと言っていいほど似ています。美味
しさも同じです。

ベニガニが何が違うかといいますと、甲羅の色が赤みが強い、松葉ガニは腹側が
白いのに比べ、ベニガニは腹側も赤い。

そして、甲羅の一番広いところに1本のトゲが出ているのがベニガニなのです。

生息地がちょっと違う。ベニガニは、松葉ガニよりもさらに深い水深800~
2000m近くの深海に生息なんだわ。海域は日本海北部から山陰沖合までと、銚
子沖の太平洋沿岸にもいるんだわ。

漁は「カゴ漁」といって、サバなどのエサを入れた直径1.3mほどのカゴを、100
~400個も連ねて海中に投下し、ベニガニをカゴに誘い込むんです。

答えは、(d)のカゴ漁となります。

ちなみに、松葉ガニは(a)の沖合底引き網漁なのです。


『ちーと  ちーびっと』

 ケンちゃんね、ほんの少しのことを但馬弁では「ちょびっと」って言うと、いつ
か書いたね。

「ケンちゃん、そのお菓子美味しそうだね。ちょびっとちょうだいな」って使うん
だと書いたね。

この「ちょびっと」の言葉の元の素(もと)の言葉が、「ちーと」っていう言葉な
んだよ。
但馬の方言では、「少し」のことを「ちーと」って言うの。

「今日はあんまり腹減って~へんで、食べたないわ。ご飯よそうのちーとにして~
な」なんて、「ほんの少し」でよいことを「ちーとに」と言うんだよ。

それからね、「ちーびっと」という時もあるの。

「ミオちゃんのもっとるお菓子、ケンちゃんにちーびっと分けちゃっておくれ」なん
てお母さんが言うね。
「ちーびっと」は、「ちーと」を強めて言うときに使う言葉なんよ。

「ちーびっと」は、「頼むから、ちーとでいいから。ほんの少しだけだがな」って強
く頼むときに「ちーびっと」と但馬弁は言うんだよ。

「ちーと」ってなかなか面白い言葉だね。