「孫のピアノ発表会」

「孫のピアノ発表会」

　日曜日の午後、中２になる次女と、小2になる長男が通っている阿南市福居町のピアノ教室で発表会があるというので、おじいちゃん（私）とおばあちゃん（妻）はそろって出かけた。
　我々夫婦が老いていくに連れて孫たちは成長していくわけで、歳月が平凡に流れていくことで実感できる幸福というものがある。若いころには平凡という言葉を敬遠したこともあるが、当たり前のことが当たり前のように暮れていくことの難しさというものを、子ども達が成長する過程で身に染みて味わった。
　私の知る隣人や友人を見渡しても、当たり前のことが当たり前のように暮れていく人は本当に稀であることを知った。人生山あり谷あり、それが平凡な人生だと悟ったような次第である。