「私の作品」③
放美展に初入選した翌年に出品し、入選した作品がこの壺だったと記憶している。この頃は、無我夢中で作品を次から次へと作り続けていた時期で、冷静に作品を見つめるなどという余裕はなかったと思う。
壺を作るとき、下から上へと広げていくのは難しいとは思わなかったが、最後の方で口をすぼめていくときには、焦って粘土が落ちて崩れるという失敗を何度かしたことがある。焦りは禁物で、少し乾かしながら積み上げていくという方法に思い至ったのは、何度か失敗をした後のことになる。
放美展に初入選した翌年に出品し、入選した作品がこの壺だったと記憶している。この頃は、無我夢中で作品を次から次へと作り続けていた時期で、冷静に作品を見つめるなどという余裕はなかったと思う。
壺を作るとき、下から上へと広げていくのは難しいとは思わなかったが、最後の方で口をすぼめていくときには、焦って粘土が落ちて崩れるという失敗を何度かしたことがある。焦りは禁物で、少し乾かしながら積み上げていくという方法に思い至ったのは、何度か失敗をした後のことになる。