アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

ドバイデューティーフリー展望

2008-03-29 14:34:10 | 競馬
1・ノーショナル
アメリカから来た4歳牡馬。
今回が初めての海外遠征となるようだ。3-1-2-1
3歳春に、G3・サンラファエルSと、G2・リズンスターSを連勝している。
ケンタッキーダービーのトライアルであるフロリダダービーで2着の後に骨折。
長期休養を経て、今年2月17日にアローワンスで復帰して無難に3着。
本来力はあるのだろうし、米馬らしく早めの好位から進む馬のようだが、
初めての芝でこの相手関係、今回はさすがに厳しいんじゃないか。


2・マジェスティックロワ
昨年10月6日のサンチャリオットSからの休み明け。
通算成績は3-1-0-4。前走で初の重賞(G1)勝ち。
過去走を見る限り、はっきりとした差し追い込み馬だね。
前走、インで待機して直線外に出て抜けるときの迫力はなかなかのものだが、
しかし牝馬限定戦なので割り引いて見ておきたい。
これにやられることはないと思う。
これにやられるなら他にやられる馬がいる。


3・フローラルペガサス
2月24日、香港G1の香港ゴールドカップ2着から。
通算成績は9-7-3-5。香港でのもの。
さすが香港、使い方がフリーダムというか何というか、
昨年暮れ、12月19日の国際G1・香港マイルを使って4着の後、
正月早々1月1日、スプリントのハンデ戦を使って3着、
1月20日、マイルのスチュワーズカップで3着、
そんで上記の香港ゴールドカップを使って、ここに出てくる。
前目に位置して、4角から強気に攻めていくタイプのようだ。
香港カップでも一度は押し切りそうなところまで行っているので、
クレカドール、ダルジナに近い力は持っていそう。


4・シーチェインジ
ニュージーランドからやってきた6歳牝馬。通算成績は14-4-2-5。
2006~2007年シーズンのニュージーランドの年度代表馬でもある。
地元のG1を7つも制している女帝だが、短いところに良積が偏っている馬で、
前走は3月6日のドバイでの前哨戦、G3・ジェベルハッタで6着。
着差ほどに負けてはいないが、しかし見せ場もない。
流れに乗ってそのまま雪崩込んだだけの内容。
このレースの1,2着馬がいて、それらですら伏兵という立場である以上、
ここは素直に苦しいと思われる。


5・アドマイヤオーラ
京都記念で久々の重賞勝ち。世界に通じるレーティングも得た。
ダービーで骨折してしまったが、2度使って完全に立ち直った。
昨年のアドマイヤムーンと似たような臨戦態勢で、
同じように快勝が期待される。
アンカツはちょっと早めの競馬も示唆しているが、
このコースはがくっとペースが落ちやすいのでそれはありだろう。
あくまで極限の瞬発力で直線勝負をする馬だが、
想像されるペースからすると、前で折り合えるならそうしたほうが良い。
かかる馬でないから、スタートさえ良ければそれは容易だろう。
有力馬の1頭。


6・フィンスケールビオ
昨年春に欧州牝馬戦線の話題をさらった馬。
昨年5月6日にニューマーケット、同13日にロンシャン、同27日にカラ。
このローテで3国の1000ギニーを1-2-1着で乗り切った凄い馬。
通算成績は5-2-0-4。現在は疲労からだろう、当然のように3連敗中。
3連戦をしているころの走りは強いの一言。
基本的に差し馬で非常に力強い脚を繰り出す馬。
右回りだと右に寄れる癖を持っているような感じは受けたが。
昨年10月7日からの休み明け。休養が吉と出るなら末脚が怖い1頭。


7・アーチペンコ
ナドアルシバの前哨戦の一つ、
2月21日のG2・アルファヒディフォートを完勝した馬。
通算成績は3-1-0-6。前走は移籍を挟んで休養明け。
アイルランドのダービートライアルを制したが、
その後はノットケイトナウやラモンティらの前に惨敗続き。
その他、このレース出走のダルジナやリンガリにも後れをとっている。
アルファディフィートでの好位からの末脚は見事だが、
相手が落ちていたことが大きいだろう。ここが試金石。


8・ニコネロ
オーストラリアからやってきた6歳騸馬。
豪州馬らしくキャリアを積んでいて、10-5-4-22。
前走は3月1日、アジアマイルチャレンジ第1戦のフューチュリティSを完勝。
後方待機から素晴らしい脚を繰り出した。
よく追い込むが届かないというのが特徴だったようだが、
一皮向けたのだとしたら、ここも面白いかも。
今回ぶつかるような欧州やUAEの強豪と争ったことは無いため、
立場はあくまで伏兵。ちょっと人気はなさすぎかもしれんね。


9・クレカドール
昨年12月9日の香港マイル2着からの参戦。
通算成績は3-3-2-4で、G3は3勝しているが(初勝利もG3)
G1では5戦して、2着が3度。それから4着、6着と詰めが甘い馬。
2着のレースはどれもあとちょっとのところで負けている。
好位~中団から確実に差してくる馬。
距離適性的には、2000mよりもマイル向きのようだ。
2000mのチャンピオンSにて、リテラトに完敗している。
有力馬の1頭。


10.リテラト
前走、10月20日のチャンピオンSでG1初制覇。
イーグルマウンテンとの激しい叩き合いを外からねじ伏せた。
通算成績が9-2-0-0と連を外したことが無い馬だが、
前走まで大レースの制覇はなく、ここでようやくスターホースの1頭になった。
その前にはフランスダービーで2着があるが。
序盤は待機して末脚に賭ける馬。追い込み勢で最も強力な馬だろう。
オーラと前後するような位置にいると思われる。
この馬との差し比べを制したら、世界の有力馬の仲間入りだ。
人気の中心。


11・ダルジナ
昨年12月9日の香港マイルで3着からの参戦。
通算成績は5-0-2-1と非常に安定して優秀。
デビューから3戦目、無敗でフランス1000ギニーを制覇。
フィンスケールビオとの一騎打ちを制している。
その後、アスタルテ賞で古馬牝馬を下し、
ムーランドロンシャン賞では古馬牡馬も下した非常に強い牝馬。
さらに香港マイルでも3着に食い込んだように実力は世界レベル。
前走みたいに差しも出来るが、基本早めに動いていく馬のようだ。
このレースの先行勢で中核をなすことになるのがこの馬だろう。
有力馬の1頭。


12・ウオッカ
日本ダービー馬。JC4着で古馬に通用する実力を示した。
最強牝馬となったダイワスカーレットにとって牝馬で唯一のライバル。
外からの余計な声が大きい馬で、外野に潰されつつある。
外野に左右されない豊を鞍上に向かえ、どれだけ変われるか。
非常に引っかかりやすいという、分かりやすく致命的な弱点を抱えている。
軽くはないが全ての条件をクリアしたとき、
世界を震撼させるような走りを見せるかもしれない。
有力馬の1頭。


13・ブリッシュラック
前走は2月24日の香港G1・ゴールドカップで3着。
未だに現役やってんのかと思わされる、日本でもおなじみの馬。
前々走、2月2日の香港G3・センテナリーヴァーズで久々の勝利。
さすがに全盛期の力強さはなくなっているが、
先行しての渋太さはまだ健在で、ある程度粘るかもしれない。
これよりはダルジナが上だとは思うが。


14・ジェイペグ
前走、3月6日のナドアルシバの前哨戦、G3・ジェベルハッタで2着。
昨年の南アフリカのダービー馬だ。通算成績は8-3-1-4。
前走は60キロ背負っていて、世界的にも通用しそうなところは示した。
逃げそうな馬はこれだけで、この馬がペースを握りそう。
この馬の作るペース次第で、波乱があるかもしれない。
斤量は軽くなるが前走よりさらに相手が強くなってどうか、試金石の一戦。


15・ロードアドミラル
前走、3月6日のナドアルシバの前哨戦、G3・ジェベルハッタを快勝。
一番外から物凄い勢いで突き抜けた脚は非常に印象に残った。
通算成績は6-13-9-13と、詰めが甘い馬。
典型的な追い込み馬であることの宿命かもしれない。
G1を勝った事はなく、重賞勝ちはG3を3つ。
ナドアルシバではG3・アルラシディヤを勝った事もあり、
このコースとの相性はそれなりに良いのかもしれない。
が、やはり大レースでは通用しておらず、厳しいのではないか。


16・リンガリ
昨年の同レースの2着馬。
直線半ばから独走態勢に入ったアドマイヤムーンに唯一詰め寄った馬だ。
今年はナドアルシバの前哨戦、G2・アルファヒディフォート4着から。
レースになってないが、これは使ってから変わってくるだろう。
昨年10月21日にG1・ヴィットーリ・ディ・カープア賞を制している。
自在先行の実力馬、大外枠からどう動くか注目。







序盤の隊列予想

            リンガリ                   ロードアドミラル
       ダルジナ アーチペンコ クレカドール  リテラト       ブリッシュラック
    フローラルペガサス   アドマイヤオーラ フィンスケールビオ  ウオッカ
ジェイペグ  ノーショナル シーチェインジ マジェスティックロワ   ニコネロ
←-------

こんな感じかな?




ざっと見て行って、簡単に止まりそうな馬は見当たらない。
さすがは世界最高峰のG1というところで、
各国からの参戦によって横の比較もかなり難しい感じだね。
とりあえず、直線までにズルズルと後退しそうな馬が見当たらないから、
直線半ばくらいまで、かなり激しい争いになるんじゃないかと思う。
ハイレベルの争いの中、一瞬の脚に優れた馬が抜け出すことだろう。
それがオーラであると信じて、レースを見守りたいと思う。
明日は朝から仕事を入れてしまったのでw
レースを見守って気持ちよく眠りたいものだ。