【創作びより】

作品の芯

小さな童話賞締めきり日。仕事は休みをとっていた。まさか、締めきり当日になって慌てるわけないだろうと思ってたのに、その通りになってしまった。
子供たちをいきいきに送ったあと、家事をして、パソコンに向かう。
まずは、出戻りの長女をなんとかしよう。時間をかけてだいじに育てただけあって、可愛い。けれど、この長女はちょっと、おっちょこちょい。最後のつめの甘かったところを練り直す。
12時4分。無事、長女を送りだす。メール応募ができるというのは、こんなにも簡単で、こんなにもドキドキするものかと思った。
お昼ごはんを食べたあと、次女(作品)と向き合う。ちょっと、おばさんくさい次女。説教くさくて、一人でベラベラ喋ってる気もするけど、そういうのがお好みという方もいるはずだ。いや、いると思い込もうと自分に言い聞かせ、2時42分、送りだす。
さて、三女。可愛いだけで、間が抜けた気がするけれど、この子も愛情たっぷりに育てた。情が強くなり過ぎて、さほど直そうという気にならない。ちょっとくせの強い子だけど、3時1分に送りだす。
三人送りだせばいいじゃないかという気もしたけど、アイデアのまま眠ってる作品、こちらもなんとか産み出したい。パソコンで書き出すと、はじめとは違った設定で走り出した。こちらは、とんだじゃじゃ馬だ。たずなをしっかり握ってないと、どこへ走っていくかわからない。どんどん走って7枚目まで到達。けれど、そこで疑問が浮かんだ。
自分は何を伝えたいんやろう……。
致命的な発見だった。ただ、おもしろいかなと浮かんだアイデアで走ったあまり、伝えたいこと、いいたいことが書き切れないまま、7枚目まで来てしまった。
伝えたいことを考えたとき、毎日見てるニュースや、街を歩いてて見たり感じたりすることが、どれほど大切なことかと痛感させられた。それをただ右から左に流すか、心にとどめておくかで、作品の芯が変わってくる。
やんちゃな四女と向き合いたいけれど、こんな日に限って、子供会の会議が! 6時20分に空手から帰ってきた子供にあわててご飯を用意して、7時からの会議に参加した。新しい役員に仕事を引き継ぎ、晴れ晴れした気持ちで、このまま飲みにいこか!という話も出かかり、思わず乗りそうになってしまった。いかんいかん…。
家に帰って、続きを書く。今までとはまったく違う育て方。いいようにいえば自由奔放。悪くいえば、野放しのような娘になった。「面白いお嬢さんね」といわれるか、「まぁ、よくこれで嫁に出したわね」といわれるか。それでも、送りだすことにした。8時53分。
お風呂に入って、まだ12時まで頑張ろうと思ったが、今夜は夫が美術教育について語り始めた。もう勘弁してください(笑) まぶたがとろとろと閉じてきて、11時すぎ、お布団に入った。

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