クリスマス前だからか、いつにも増して、子供たちがうじゃうじゃいた。一番に、青い鳥文庫の棚に飛んでいく。大好きな作家さんの本が、もう出てるのかと勘違いしていた。少し気が早かった。
12月15日発売の新刊が、ズラッと平積みになっていた。娘が大好きな先生のご本も、第2巻がでていた。ふと見ると、その横に『いわさきちひろ』と書かれた、文庫本サイズの本が並んでいた。手にとってみる。火の鳥文庫? 偉人と呼ばれる人たちの伝記がズラリと出ているのに、見たのははじめてだった。さっそく、立ち読みする。すぐとなりには、わたしの腰くらいの背しかない子供が3人、ならんで立ち読みしている。大人なのに、照れるなあと思いながら、読んでいて…、涙腺が開いてしまった。じゅわあっ。ふぅぅぅぅ。
本には、いわさきちひろさんが、プロのイラストレーターになられてからも、このままでいいのかと試行錯誤しておられたようすが書かれていた。そこへ救いの神のように現われた2人の編集者さん。お一人は、今朝も夫が電話でお話していた方だった。もしかして、恋人からの電話?と疑ったほどに仲がいい。わたし以上に、夫の心の支えになってくださってる方。
本が何冊か出ても、プロの仕事は決してラクじゃない。波があるから、底の時は、夫婦できゅうきゅうとなる。子供には悟られてはいけないと思うから、心で泣いて、顔で笑ってる日もある。
霧がたちこめ、前が見えない中を子供たちの手を引いて、歩いてるようなところがあったんで、ちひろさんにもいろんな時期があって、年に1冊のペースから始まり、次第に、作家としての地位をゆるがないものにされたんだ…というのは、力強い励ましだった。
夫に「買っていい?」とメールすると、「ぜひに!」と返事が返ってきたので、すぐにレジへ。
そういえば、小学生のときは、図書館にあった偉人伝、よく読んでたっけ。未来に対して、希望が持てたっけ。おばさんにも有効だったんだ…。ほかの火の鳥も、ぜひ読んでみよう。
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