【創作びより】

長女の質問

夕方、ベビースターラーメンの麻婆豆腐味を食べながら、大雪のニュースなど見ていたら、本を読んでた小3の長女が、たずねてきた。
「ママ、ばいしゅんって、何?」
え?は?いぃ? 口に入れようとしたベビースターが、ハラハラこぼれていく。ゴックン。ちゃんと説明しないと…。
「それはやねえ、体でお金を買うことやん」
キマッタ!と思ったすぐそばから、「お金を買うって、何?」と突っ込まれた。「いやいや、しかしやねえ」と横山やすしばりの歩き方で、娘がいる勉強つくえへ向かっていく。
長女が読んでたのは、堀直子さんの『海と風のマーチ』。学校の図書館で借りてきたらしい。娘の指さすところを見ると、わ、ほんとだ、バイシュンと書いてある。
「うーん、そうやなあ…」と悩んでるわたしを置いてきぼりにして、娘は「読んでいったら、わかるかもしれんわ」と、ぐいぐい読み進めた。
う。反省。ちゃんと説明できなかったなぁ。だって、まだまだ知ってほしくないことだって、あるんやもん。まだ、サンタさんを信じてて、24日泊まりに行こうかと誘ったら、「サンタさんが入ってこれないから絶対いややー」と泣きわめいた娘。幼稚園児に毛が生えたくらい幼い一面もあるのに、たまにグンと成長したところを見せてくれて、驚かされる。
しばらくすると、娘は「はぁ、面白かったぁ」と言って、本を読み終えた。「ぐんし金、かせぐのに、いるからやって」と、さきほどのことは自分なりに解決したようだった。
それにしても、表紙のカバーもついてなくて、挿絵も少ない本、よく読むなぁと感心する。3年生になりたての頃は、「まじょ子」とか、「わかったさん」くらいしか読んでなかったのに。夏頃、わたしのお友達が石崎先生のご本をプレゼントしてくださってから、急に読書の量も質も変わってきた。この前の懇談でも、「本を読むスピードには驚かされるねぇ」と先生にほめてもらって、うれしかった。
だけど…、母は春に出した作品も、秋に出した作品も、グレードを低く設定しすぎたと今になって、かなり悔やんでいる。だって、その頃は娘、ゾロリに夢中やったやん!! まさか、それから数カ月で、堀直子さんとかアガサクリスティー読むようになるとは、思いもしなかった。子供の成長って、早いなぁ。1年1年が、まるで違う。来年の今頃、彼女は何を読んでるんだろう。浅田次郎でも読んで、涙流してるのかなぁ。大人びた彼女の友だちは、もっと難しいものも理解できるのかなぁ。
これからは、児童書読むとき、中学年向け、高学年以上というのをしっかり意識しながら、細かいところまで読んでいこう。
固く誓い、ふと見ると、三女が「あかちゃんごっこよ~」と言いながら、次女におっぱいを飲ませるフリをしていた。どてっ。こっちも、ミョ~なところで成長している。


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