５枚が長い!?

とにかく書こう、気楽に書こうと自分に言い聞かせ、プロットを見ながら、パソコンで原稿を打ち始める。いろんなものを見たり読んだりしても、いざ書き出すと、それほど成長していない自分に気づく。それでも、素直にいこう素直に…と、書き進める。
はじめてだった。５枚が長いと思えたのは。プロットを作ったせいなんだろうか。行数の計算まちがえた!?と思えたほど、５枚が長く感じられた。
原稿は、ぴったり５枚におさまった。今までで、こんなにスムースにいったのは、はじめてかもしれない。ただ……、勢いがない。ぜんぜんない。『転』の部分が、あまりにもしょぼい。すんなり『結』にいってしまった。だぁぁぁぁぁ。疲労度倍増。
しばらく寝かそう。寝かすしかない。アイデアの一部しか残らないくらい、大幅に書き直そう。
書き上げた爽快感も脱力感もなく、むなしさをひきずって、長女の懇談のため、小学校へ。
ろうかで待っていると、ゲタ箱の上にカードがあって、「お子さんのをお取りください」と書いてあった。娘のをさがす。赤いカードに、サンタの絵。中を開くと…、
「いつも家の家事をしてくれてありがとう。たまには休んでね」
と書いてあった。懇談の前だというのに、ふにゅっと泣いてしまった。
ママいっぱい休んでるのに…。
子供たちのためなら、もうひと頑張りも、ふた頑張りもできると思えた。