goo blog サービス終了のお知らせ 

月刊「光陽」編集部ー岩槻・光陽書道

・城下町・小江戸、小京都散歩
・古寺・仏教美術巡礼
・光陽書道教室(さいたま市岩槻)の学習・教育日記

初めての親子教室開催

2020年07月19日 | 《光陽からのお知らせ》

コロナ禍の拡大のなかで、親子教室を実施することに不安がないかといえばそれはある。

ただ、コロナ対策はちゃんとやって、感染拡大の場とならないよう準備をしている。

必要な人手も確保した。

 

不安の主なものは、参加者が満足してリピーターになってくれるかどうか。

教える内容がちゃんと練れているかどうかにある。

対象がよく把握できていないのと、

児童が就学前から中2まで、その親たちと幅が広いし、最大の目玉だったJA課題を仕上げる場にする予定だったことが、JAコンクールがコロナで中止になってしまったことによる。

勝負は、何より私が教える内容にあるわけで、不安だ~!!


第65回 朝日現代書道20人展出品者きまる

2020年07月15日 | つれづれに
朝日現代書道20人展、第65回展は、
2021年1月2日に東京都中央区の日本橋高島屋S.C.で開幕し、
大阪市の大阪高島屋名古屋市松坂屋美術館に巡回する。
 

漢字の吉澤鐵之(てっし)さん、

かなの倉橋奇艸(きそう)さんが新たに加わる。

 

その他の出品書家は次の通り。(50音順、敬称略)

新井光風、井茂圭洞、石飛博光、尾崎蒼石、角元正燦、

杭迫柏樹、黒田賢一、高木聖雨、高木厚人、樽本樹邨、

土橋靖子、仲川恭司、中村伸夫、星弘道、真神巍堂、

吉川蕉仙、吉川美恵子、綿引滔天


女の人の姿

2020年07月14日 | つれづれに

第20回 人の形から生まれた文字〔5〕

女の人の姿(1)

女・母・如・若・妾・婦・安・好

「女」という文字は、しとやかに跪(ひざまず)いた女の人の姿に作られています。「女」のつく文字は大変多く、それも形声文字が多くを占めます。「男」のつく文字よりはるかに多いのです。漢和辞典を見ても「女」の部首はありますが、「男」の部首はありません。これは、古代において、神のお告げを受ける人は女性であったり、女性がいなければ子孫が断絶してしまうというようなことで、漢字の成立過程で女性が大きな役割を占めているからでしょう。
今回は、象形や会意文字を中心に考えていきたいと思いますが、「女」を部首に持つ文字だけでなく、構成要素として「女」が含まれている文字もあります。
『女』
3画(ジョ・ニョ・ニョウ・おんな・め・むすめ)小学1年
  • 甲骨文字
  •  
  • 金文
  •  
  • 篆文
(象形)跪(ひざまず)いている女の人の形。
説明=手を前に重ねて、跪いている女の人の姿です。
用例=「女子」(おんな。女の子)・「少女」(年少の女の子)・「天女」(てんにょ:天に住んでいるといわれる美しい女)・「女房」(つま)。
解説=女子が手を前に交え、裾(すそ)を押さえるように跪く女の形で、「おんな」の意味を表します。「女」は女の姿を表現する字で、女性に関する多くの字の系列を作ります。会意文字では偏(へん)となる場合が多いので、「おんなへん」といいます。

手を前に重ねて、うやうやしく神霊(しんれい)のいる所を拝(おが)んでいる女の姿です。甲骨文字の二字目に女のまわりに小さな点を加えた字がありますが、これは酒をふりかけて女を清め祓(はら)っているのです。それで「女」という字は、神霊に仕えるときの女の姿であることがわかります。

女が男の前で跪き、いわれるままに行動する女の姿で、女が男に隷属(れいぞく)させられていた「男尊女卑(だんそんじょひ)」の時代の思想が反映されていたというのは俗説です。
「男」の字は、田(農地)と力とを組み合わせた形。「力」は農具の「すき」の形ですから、「男」は「すきで田を耕(たがや)す」の意味です。古くは農夫たちの管理者を男(だん)といいましたが、のち耕作する「おとこ」の意味に使われるようになりました。
 
『母』
5画(ボ・はは)小学2年
  • 甲骨文字
  •  
  • 金文
  •  
  • 篆文
(象形)胸に乳房のある女の形。
説明=女に二つの乳房を加えた形。女の字の胸のところに乳房を意味する点を加えて、母親、「はは」の意味になります。
用例=「父母」(ちちと、はは)・「祖母」(父または母のはは)・「母体」(ははおやの体)。
解説=女子が成長して乳房が膨(ふく)らんだ形です。「ちち」という意味の父は、斧(おの)の頭部を手にもつ形()です。儀式のときに使う斧をもつ人は、人びとを指揮する人です。そのような人は家族の中では「ちち」にあたりますから、父は「ちち」という意味に使います。
『如』
6画(ジョ・ニョ・ごとし)
  • 甲骨文字
  •  
  • 篆文
(会意)女と口(こう)とを組み合わせた形。
説明=女は巫女(みこ:神に仕えて神のお告げを伝える女)です。「口」は(さい)で、祝詞(神への祈りの文)を入れる器の形です。巫女がを前にして祈る形で、神意(神のこころ)を問うという意味です。神意を受けて、それに従うので「したがう」という意味があります。
 
用例=「突如」(とつじょ:急に)・「如実」(にょじつ:まちがいなくその通りであること)。
 

第21回 人の形から生まれた文字〔5〕

女の人の姿(2)

女・母・如・若・妾・婦・安・好

「女」という文字は、しとやかに跪(ひざまず)いた女の人の姿に作られています。「女」のつく文字は大変多く、それも形声文字が多くを占めます。「男」のつく文字よりはるかに多いのです。漢和辞典を見ても「女」の部首はありますが、「男」の部首はありません。これは、古代において、神のお告げを受ける人は女性であったり、女性がいなければ子孫が断絶してしまうというようなことで、漢字の成立過程で女性が大きな役割を占めているからでしょう。
今回は、象形や会意文字を中心に考えていきたいと思いますが、「女」を部首に持つ文字だけでなく、構成要素として「女」が含まれている文字もあります。
『若』
8画〔〕9画(ジャク・ニャク・したがう・わかい・もしくは)小学6年
  • 甲骨文字
  •  
  • 金文
  •  
  • 篆文
(象形)巫女(みこ:神に仕えて神のお告げを伝える女)が両手をあげて舞い、神を楽しませ、神に祈って神託(神のお告げ)を受けようとして、うっとりとした状態にあることを示す形。
説明祈りにたいして神が乗り移って、神意(神のこころ)は巫女に伝えられ、その神のお告げを巫女が人々に伝えます。その神意にしたがうことから、「若」には「したがう」という意味があり、また神のお告げを受けるのが若い巫女ですので、「わかい」という意味に使われます。旧字は「」の形です。巫女のふりかざした両手が(くさかんむりのの意味ではありません)、両手をあげて身をくねらせて舞う姿です。のちに、神への祈り文を入れる器の(さい)(口)を加えました。
用例=「若年」(じゃくねん:年がわかいこと)・「若者」(わかもの:年のわかい人)・「老若」(ろうにゃく:年寄りと若い人)。
『妾』
8画(ショウ・めかけ)
  • 甲骨文字
  •  
  • 金文
  •  
  • 篆文
(会意)「辛」と「女」とを組み合わせた形。
説明=「辛(しん)」は刑罰として入れ墨するときに使う針。罪ある人にはこれで入れ墨をしました。額に入れ墨をされた女を「妾(しょう)」といい、男を「童(どう)」といいます。「妾」とは、もとは神を祀(まつ)るときに、生きたままお供えとして神に捧げられた女です。のちには人に仕える「召使い、めかけ」の意味に使われます。
用例「妾婦」(しょうふ:めかけ)・「妾侍」(しょうじ:召使いのおんな)。
『婦』
11画〔〕11画(フ・よめ・つま)小学5年
  • 甲骨文字
  •  
  • 金文
  •  
  • 篆文
(形声)旧字は姑に作り、音符は帚。 箒(ほうき)(帚)はこの様なものです。
説明=「帚(ふ)」はほうきの形で、ほうきです。
この「帚」は祖先の霊を祀(まつ)る所である宗廟(そうびょう)の中を清めるときに使いました。今のようにごみを掃く掃除の道具ではありません。この「帚」を持って宗廟を清めるという大切な役割をする女は、一家の中心の女の人でしたから、「婦」は「主婦、よめ、つま」の意味になりました。
 
用例=「主婦」(一家の中心となる女)・「夫婦」(おっとと、つま)・「婦人」(女の人)。
解説「帚」はそれに鬯酒(ちょうしゅ:神に捧げる香り酒)をふりかけて宗廟や神殿などを祓(はら)い清める箒(ほうき)のようなものをいいます。「婦」とは、(帚)をもって宗廟を清め、祖先の霊に奉仕する女性です。「婦」は掃除という家事をするつまらない女をいう意味ではなく、もとは祖先の霊を祀るという大事な役目をした女の人のことでした。
 

人の形から生まれた文字

2020年07月14日 | つれづれに

日本文字文化機構文字文化研究所

 

人の形から生まれた文字〔4〕

体の部分~手と足(1)

手・又・右・左
『手』
4画(シュ・て・た)小学1年
  • 金文
  •  
  • 篆文
(象形)手の形。
説明手首から先の、五本の指を開いた形で、「て」の意味となります。
用例「挙手」(きょしゅ:てをあげること)・「手柄」(てがら:人にほめられるようなりっぱな働き)・「手綱」(たづな:馬をあやつる綱)。
解説五本の指を開いた片手の形で、人の手の形を表しています。
『又』
2画〔〕(ユウ・また)
  • 甲骨文字
  •  
  • 金文
  •  
  • 篆文
(象形)右手の形。
説明「又(ゆう)」は指を出している右手の形で、「右」という意味の字の最初の形です。のちに右手の又に、神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の「口」(もとはの形)をもつ形の「右」の字がつくられ、「右」の意味の字として使われるようになりました。「又」はのちに副詞の「また」、動詞の佑助(ゆうじょ:たすける)の意味に使い、左右の「右」の意味には使われなくなりました。
 
解説=右の手の形で、手の働き、動きを示して他の要素と組み合わせて多くの字を作っています。又は右手を表し、「右」とは祝詞を入れる器のをもつ手であり、「左」は呪具の「工」をもつ手とされています。
 
物事を「左右する」とは、神の計らいであり神に尋ねる行為でもあります。
『右』
5画(ユウ・ウ・みぎ)小学1年
  • 金文
  •  
  • 篆文
(会意)又(ゆう)と口(こう)とを組み合わせた形。
説明「又(ゆう)」は右手の形で、右手です。「口」のもとの形はで、祝詞(神への祈りの文)を入れる器です。
 
神は奥深く、暗いところに姿をかくしているのです。その神をたずね、神に出会って神のたすけを求める方法として、右手に神を呼び寄せる祈りの文を入れた器のを捧げ持ち、神のいるところを尋ねるのです。右は、もとは神を尋ね、神に会うための方法を示している字なのです。「左」も神を尋ねる方法を示している字です。
用例「座右」(座席のみぎ。そば)・「右折」(みぎに曲がること)。
解説右手に祝詞を入れる器のをもつ形。左右とは、この左右をもって神を尋ねるので、もともと神事の用語ですが、のち手の左・右の意味に用いられるようになりました。
『左』
5画(サ・ひだり)小学1年
  • 金文
  •  
  • 篆文
(会意)(さ)と工(こう)とを組み合わせた形。
説明」は左手の形で、左の最初の形です。「工」は神に仕える人が持つまじないの道具(呪具)です。
 
神は奥深く暗いところに隠れているので、その神のたすけをえるためには、神のいるところを尋ねあてなければなりません。そのために左手に神を呼びよせるおまじないの道具の「工」を持ち、祈って神のいるところを尋ねることを示しているのが「左」の字です。「右」が神を呼びよせる祈りの文を入れた器の口(もとの形は)を右手に持って、神のいるところを尋ねるのと同じように、「左」も神をたずねる方法を表している字です。「左」は左手に「工」を持つ形ですから、「ひだり」の意味に使います。「左」と「右」はもと神に祈る行動でしたが、のち人のために祈ることから、「左」と「右」にはともに「たすける」という意味もあります。
尋(たずねる)という字は、もとは「探」の形に作ります。「左」と「右」を上下に組み合わせた字が(じん)で、尋ね人のように、人をたずねるという意味に使われますが、神のいるところをたずねるというのがもとの意味です。
用例「左右」(ひだりと、みぎ)・「左傾」(さけい:ひだりに傾くこと)。
解説「右」をご参照ください。
 

第19回 人の形から生まれた文字〔4〕

体の部分~手と足(3)

止・之・歩・足・走・奔
『止』
4画(シ・とまる・とめる・とどまる)小学2年
  • 甲骨文字
  •  
  • 篆文
(象形)趾(あしあと)の形。
説明=趾(あしあと)の形です。甲骨文字の左のほうが右足の足あと、右のほうが左足の足あとでしょう。止(し)は歩(あるく)の字の上半分です。
また「之(ゆく)」の字と甲骨文字は同じ形です。足に力を入れてしっかり趾をつけることから、止は「とまる、とめる、とどまる」という動詞の意味に使われるようになり、名詞の「あしあと」の意味の字として、「止」にあしへんをつけた「趾」の字が作られました。
用例=「静止」(動きをとめて、じっとしていること)・「中止」(途中でやめること)。
解説=U字の形がかかとの形で、の字形は親指を表し、ここに力を入れて止まることを象徴的に表しています。『説文解字(せつもんかいじ)』は「止」・「之」をともに草木が初めて生える形であると解しますが、いずれも「趾」の形です。「止」・「之」はともに前に進むことを表す「趾」の形。趾の形で足の動作を表現しているのです。
左と右の足あとを上下に連ねた字が「歩(ほ)()」で、「あるく、すすむ」の意味です。

「正(せい)」は「一」と「止」を組み合わせた字で、甲骨文字()や金文()の字形では「一」は囗(い)(都市を取り囲む城壁)で、都市を攻めて征服する意味です。
 
征服者の行為は正当とされるので「ただしい」という意味になります。このように「止」は、どちらかといえば「とまる」というよりも「すすむ」(之)という意味に使われることが多いのです。甲骨文字のU字の下に水平の線があるのは足あとの止まっている状態を示していると思われます。走り幅跳びなどの測定の際に踵(きびす)の下を印とするのと同様に考えてもよいでしょう。
『之』
3画(シ・ゆく・これ・この)
  • 甲骨文字
  •  
  • 金文
  •  
  • 篆文
(象形)趾(あしあと)の形
説明趾(あしあと)の形です。足あとの形によって足の動きを表しているのです。之(し)は止(し)と甲骨文字の形は同じですが、之は「ゆく、すすむ」の意味に使われ、止は「とまる、とめる、とどまる」の意味に使われます。
用例「之往」(しおう:ゆくこと)・「之適」(してき:ゆくこと)。
解説「止」の解説をご参照ください。
『歩』
8画(ホ・ブ・フ・あるく・あゆむ)小学2年
  • 甲骨文字
  •  
  • 金文
  •  
  • 篆文
(会意)左足と右足の足あとの形、また右足と左足の足あとを前後に連ねた形。
説明足の動きを表す足あとの形を前後に連ねて書いて、前に「あるく」、前に「ゆく」という意味になります。足あとの形が「止」と「少()」の形になり、「歩()」の字の形になっています。
 
漢字では、「上」と「下」を掌の上と下で表して、上と下の字を作りました。そして「上」は掌の上という意味だけでなく、すべてのものの「うえ、うえのほう」の意味になり、上に「あがる、あげる、のぼる」の意味にも使われるようになりました。また人間関係では、「めうえ、うえの地位にいる人」をいうようになり、時間では、「はじめ、むかし」の意味に使われます。下も上と同じように、その意味が広がって使われるようになりました。
用例「徒歩」(乗物に乗らず、足であるくこと)・「進歩」(よいほうに次第にすすんでゆくこと)・「歩合」(ぶあい:ある数の他の数に対する割合)。
解説甲骨文字では、左右の足あとの形が前後に二つ連なって、歩くという動きを象徴的に表しています。
『足』
7画(ソク・あし・たりる・たる・たす)小学1年
  • 甲骨文字
  •  
  • 金文
  •  
  • 篆文
(象形)足の膝(ひざ)の関節から下の形。
説明上半分の「口(こう)」の形は、脚の膝の関節の部分です。下半分の「止」は足あとの形で、足のかかとから指までを表しています。足の形全体を写すのではなく、膝と足先を組み合わせただけの簡単な形で、「あし」という意味の漢字が作られています。手も手の形全体を写したものではなく、手首から先の五本の指だけで、「て(手)」という意味の字であるのと同じような字の作り方です。
「足」は「あし」の意味のほかに、「たりる、たる、たす」の意味に用います。
用例=「足跡」(そくせき:あしあと)・「素足」(すあし:くつしたなどをはかないあし。はだし)・「補足」(不足を補いたすこと)。
解説=「止」は足あとの形で、上部の「口」は膝頭(ひざがしら)の関節の部分を表します。金文(きんぶん)の字形では、関節らしい形がよくわかります。足の字は、膝から下の足全体を象徴的に表しています。
『走』
7画(ソウ・はしる)小学2年
  • 金文
  •  
  • 篆文
(象形)両手を振って走る人の形。
説明=上半分は「大(正面から見た人の形)」に似ていますが、片手は斜めに上げ、片手は斜めに下げて、頭を少し前に傾けています。これは人が走っている形です。下半分は「止」(「之」と同じく趾〔あしあと〕の形で、ゆく、すすむという意味があります)で、走ることを強調しています。全体として、手を振って走る形ですから、いっしょうけんめいに「はしる、ゆく」という意味になります。
用例=「走行」(はしること)・「競争」(はしって速さを競うこと)。
解説=人が左右の手を振って走る形。走の上部は人が手を振って走る形の「夭(よう)」、下部は「止(足あとの形)」で走ることを強調して表しています。今の走の上部は簡略化されて「土」になっていますが、古い字形では「夭」と足あとの形です。
『奔』
8画(ホン・はしる・はやい・にげる)
  • 金文
  •  
  • 篆文
(会意)夭(よう)と(しゅう)とを組み合わせた形。
説明「夭(よう)」は「走」の上半分と同じ形で、頭を少し前に傾け、左右の手を振って走る人の形で、「はしる」の意味になります。「走」は下に「止(〔ゆく〕〔すすむ〕という意味があります)」を加えて「はしる」という意味を強調しています。(しゅう)は「止(足という意味)」を三つ組み合わせた形ですから、足が三本となり、「走」よりも「はしる」という意味がさらに強められます。それで「奔」は「はしる」という意味のほかに、「はやい、にげる」という意味に使います。
 
用例=足が三本もある人はいませんが、足三本を加えて「速く走る」という意味の字が作られているのです。
解説=足が三本もある人はいませんが、足三本を加えて「速く走る」という意味の字が作られているのです。
金文(きんぶん)に「夙夜奔走(しゃくやほんそう)す」という語があり、それは朝早くから夜中まで祭祀(さいし)、祀(まつ)りごとに努めるの意味です。その祀(まつ)りごとに努めはげむときの足早な歩き方を「奔走」といいます。