□『呉昌碩研究』 松村茂樹 研文出版 A5 424頁 2009年2月 7,350円
9784876362967日下部鳴鶴、河合[サ/全]廬、長尾雨山ら日本人士を含む多くの人と交流を有した呉昌碩個人の分析に加え、これらの交流を探求することにより「文人」と「職業書画業」という矛盾する側面をもつ呉昌碩の二面性と、これによってもたらされる苦悩と葛藤を明らかにする。
▲『台湾における下村湖人―文教官僚から作家へ』 張季琳 東方書店 A5 272頁2009年3月 3,675円 9784497209047
今も読み継がれている自伝的小説『次郎物語』の作者・下村湖人は、作家デビューする前、佐賀中学、唐津中学校長を経て台湾に渡り、台北一中校長、台北高校長を歴任しています。彼の台湾経験がいかなるものであったのか? 著者は『台湾日日新聞』などの史料を渉猟し、2つのストライキ事件による挫折感が、帰国後の後半生に深い影響を与えたことを明らかにします。次郎の故郷と東京郊外を舞台とする『次郎物語』にも“台湾”を語ってはいません。しかし、著者は「第四部には、作者の人生の転機となった台北高等学校ストライキ事件およびそのときの人物関係がはっきりと反映している」と言います。戦前日本の台湾植民政策に新たな視点を開く、作家論、作品解説です。
△『一海知義著作集 8 漢詩の世界 2 六朝以前~中唐』 一海知義 藤原書店 四六420頁 2009年3月 8,820円 97848943467963000年前の古代から読み継がれてきた漢詩の魅力とは?有名作品から知られざる名句まで、約250作品を時代別・詩人別に配列、それぞれをじっくりと味読し、漢詩の世界を堪能する。
△『明治の青春 続 明治の漢学者たち』 町田三郎 研文出版 A5 352頁2009年3月 6,300円 9784876362936安井家三代の学問-滄洲・息軒・朴堂/竹添井井「紀韓京之変」について/久保天随の日本漢学史研究/仁井田南陽のこと/朱舜水と黄遵憲 など。
△『三國志人物事典 上』 渡辺精一 講談社 文庫 544頁 2009年3月 830円9784062763097英雄、智将、猛将、1800年の時を超えてなお、愛され続ける三國志の登場人物たち1500人の生涯を50音順にまとめた「読む人物事典」。その全てのエピソードを 正史との異同を交えて著す。全3冊。
△『三國志人物事典 中』 渡辺精一 講談社 文庫 456頁 2009年3月 730円9784062763103
△『三國志人物事典 下』 渡辺精一 講談社 文庫 392頁 2009年3月 660円9784062763110
△『三国志 英傑大事典』(別冊宝島1612) 宝島社 B5 144頁 2009年4月 1,000円9784796669221「黄巾の乱」に始まり「赤壁の戦い」を経て「蜀漢平定戦」に終わる三国志の時代を、武将や軍師、将軍の妻たちの完全描き下ろしカラーイラストとともに解説する。
△『歴ドル小日向えりの恋する三国志』 小日向えり 青志社 四六 224頁2009年3月 1,260円 9784903853550現役横国大生「歴ドル」小日向えりが贈る1800年の時を超えたラブレター。劉備・曹操・孫権など、美しき35人の心ときめく生き様。 △『秘本三国志 1』 陳舜臣 中央公論新社 文庫 304頁 2009年3月 720円9784122051324後漢末、相続く天変地異、疫病の流行……。黄巾の乱をきっかけに、曹操・董卓・呂布ら、梟雄・智将が登場。乱世を制するのは誰か。壮大な戦国ドラマの幕開き。全6巻。
△『原典抄訳「三国志」 上 胸踊る英雄たちの活躍と運命の赤壁』(講談社+α文 庫) 羅貫中 撰/川合章子 訳 講談社 文庫 320頁 2009年3月 860円 9784062812665 『三国志』の長い物語を上下2巻に、物語の面白さを生かしつつコンパクトにまと め、三国志からうまれた諺や基礎知識もわかりやすく解説。上巻は「桃園の誓 い」から「赤壁の戦い」までを描く。
△『西遊記 1』 平岩弓枝/蓬田やすひろ 画 文藝春秋 文庫 336頁 2009年3月720円 9784167710101数々の試練を経て、深く結ばれてゆく師弟の絆。平岩弓枝が描く、いままででいちばん美しい「西遊記」。毎日新聞連載時から好評の挿絵もたっぷり収録。全4冊。
△『西遊記 2』 平岩弓枝/蓬田やすひろ 画 文藝春秋 文庫 368頁 2009年3月760円 9784167710118身命惜しまず守り抜いたお師匠さま―三蔵法師との旅はいよいよ天竺へ。新規書き下ろし挿絵も収録。
△『中国の五大小説 下 水滸伝・金瓶梅・紅楼夢』 井波律子 岩波書店 新書350頁 2009年3月 945円 9784004311287盛り場育ちの「面白い物語」から、作者が彫琢しつくした「精緻な小説」へ。『水滸伝』から『紅楼夢』にいたり、中国古典小説は「完全な小説」へとあざやかに飛翔する。それぞれに読者を魅了してやまない五大小説の愉楽を語りつくすとともに、瞠目すべき「小説」誕生のダイナミズムをときあかした本格派入門書の誕生。
◆『現代中国入門 共産党と社会主義はどう変わったか』 荒井利明 日中出版 四六308頁 2009年3月 2,100円 9784817512758《目次》序 共産党と社会主義は変わった I 毛沢東の「社会主義」 II 毛沢東時代の中国社会 III [登β]小平の「社会主義」 IV 改革・開放時代の中国社会 V 江沢民の「共産党」 VI 改革・開放三〇年の現実 VII 胡錦濤の「社会主義」終 共産党と社会主義は中国を救えるか
◆『中国の改革開放30年の明暗 とける国境、ゆらぐ国内』 佐々木信彰 監修/辻美代,金澤孝彰,許海珠 編 世界思想社 A5 256頁 2009年3月 2,415円9784790713975東部沿海の経済発展が目覚ましく、いまや世界最大規模の輸出・製造力を誇る中国。一方で、格差の広がり、外資依存、環境問題、三農問題などの課題も山積している。躍動する大国の光と影を検証し、未来への展望を試みる。
◆『日系中国工場作業員観察記』 遠藤健治 日経BP社 A5 184頁 2009年3月1,995円 9784822231163日本メーカーの中国工場で働く中国人の作業員の考え方や文化・習慣・生活環境など、彼らの“等身大の姿”を紹介する。
◆『近代製糸技術とアジア 技術導入の比較経済史』 清川雪彦 名古屋大学出版会A5 616頁 2009年2月 7,770円 9784815806118何が技術への適応化の成否を分けるのか――産業革命を経てアジアに「里帰り」した近代製糸技術が、日本・中国・インドで定着してゆく過程を、文献史料や統計データ、現地調査などに基づき総合的に比較分析。市場や企業家精神など技術への適応化を規定する要因を明晰に抽出した労作。
◆『東アジアの政治文化と近代』 深谷克己 編 有志舎 A5 276頁 2009年3月2,940円 978490342622818・19世紀の東アジア世界は、「ウエスタンインパクト」(西欧からの衝撃)によって、受動的に西欧化させられたのではなかった。東アジア社会に深く根付いていた共通の政治文化が、西欧文明との接触によって、様々な方向に自己変革していく姿を多面的に描き出し、近世・近代移行期の新しい歴史像をダイナミックに提示する挑戦。
◇『档案の世界』(中央大学人文科学研究所研究叢書 46) 中央大学人文科学研究所 編 中央大学出版部 A5 272頁 2009年3月 3,045円 9784805742105《目次》「周文王之碑」の試釈と基礎的考察(前島義孝)、中山王徐達一族と靖難の役(川越泰博)、都司と巡按-永楽年間の遼東鎮守(荷見守義)、中央大学図書館蔵『秋審招冊』に見る非民人人犯の案について(高遠拓児)、〈史料紹介〉ジャーヒーン・アルハルワティーのワクフ文書(松田俊道)
◇『中国石刻関係図書目録(1949-2007) 附『石刻史料新編』(全4輯)書名・著者名索引』 高橋継男 編 汲古書院 B5 306頁 2009年2月 6,300円 9784762912191本目録は、1949年から2007年までに、中国および諸国・諸地域で出版された、中国歴代の石刻に関する図書の目録である。収録総数:3286点。中華民国以前の主要な石刻書をほとんど網羅的に収録する「『石刻史料新編』(全4輯)書名・著者索引」により、本目録一冊で、現在にいたるまでの主要石刻関係図書の書名が一覧可能となる。「目録(索引)・地図」に詳細な「考古学関係文献目録・年録・地図」を附し、新出土の石刻などに関する報告・研究論文の検索が容易にできる。
◇『東アジア海域の海賊と琉球』(琉球弧叢書 18) 松浦章 榕樹書林 A5 344頁2008年11月 5,880円 9784898051306琉球の中世から近世は、その最も輝きを放った時代として知られているが、その時代、どうしても向き合わなければならない課題の一つが「海賊」にどう対処するのかということであった。琉球が海の王国として生きていく上で、これは重大事であったのである。本書は近年、急速に開放されてきた中国側史料の中から海賊情報を拾い出し、中国及び琉球がそれにどう対処したのか、日本はどうだったのか、あるいは「海賊」の実態はいかなるものであったか、等を綿密に分析した労作である。
◇『近代東アジアの経済倫理とその実践 渋沢栄一と張謇を中心に』(渋沢栄一記念 財団叢書)陶徳民,姜克實,見城悌治,桐原健真 編 日本経済評論社 A5 292頁 2009年3月 3,990円 9784818820340《目次》第1部 倫理と思想 第1章 東アジア的価値観を有する近代産業の指導者(馬敏) 第2章 近代日中両国の「経営ナショナリズム」についての一考察(于臣) 第3章 渋沢栄一と張謇の実業思想についての比較(周見) 第4章 近代日中両国の企業家と官・商関係(中井英基) 第5章 渋沢栄一の経済倫理構想と徳育問題(沖田行司) 第2部 社会と公益 第6章 張謇の社会事業と日本(呉偉明) 第7章 環境保護に対する張謇の功績について(張廷栖) 第8章 「中国女学堂」の設立から見る経元善の社会公益事業(石暁軍) 第3部 文化と公益 第9章 中日両国の近代文化事業における張謇と渋沢栄一の意義(銭健) 第10章 渋沢栄一と『論語』(松川健二) 第11章 渋沢栄一による歴史人物評伝出版とその思想(見城悌治) 第12章 張謇と翰墨林印書局の翻訳・出版事業(鄒振環)
◇『留学生派遣から見た近代日中関係史』 大里浩秋,孫安石 編著 御茶の水書房A5 500頁 2009年3月 9,660円 9784275008138
《目次》近代の日本人中国留学生(桑兵)/戦前の外務省の中国への留学生派遣について(孫安石)/駐清公使矢野文雄の提案とそのゆくえ(川崎真美)/戦前中国人留学生の「実習」と「見学」(孫安石)/在華本邦補給生、第一種から第三種まで(大里浩秋)/「満州国」日本留学生の派遣(劉振生)/善隣協会と近代内モンゴル留学生教育(祁建民)/日本占領期華北における留日学生をめぐる動向(川島真)
◇『満鉄を知るための十二章 歴史と組織・活動』 天野博之 吉川弘文館 四六320頁 2009年3月 3,150円 9784642080217近代日本のマンモス国策会社=満鉄。内部資料や社員の証言を多用し、事業や歴史のほか、これまで語られていない婦人社員・中国人社員・弘報・能率・2つの教育などを取り上げ、満鉄の知られざる実像に迫る。
◇『旧植民地における日系新宗教の受容 台湾生長の家のモノグラフ』 寺田善朗ハーベスト社 A5 382頁 2009年2月 4,410円 9784863390041本書は、台湾における日系新宗教の受容を扱った社会学的モノグラフである。エスノセントリックな教理を説いた生長の家に焦点を合わせ議論を進め、日本中心主義的な教理が、旧植民地において熱烈に受容された要因を質的な調査研究から探った。戦後台湾の特殊な社会状況の下で、かつての「祖国」と天皇を憧憬するメンタリティが醸成され、日本語族の擬似的エスニックチャーチが形成されたメカニズムを論じた、ポストコロニアル論でもある。
◇『日台関係史 1945-2008』 川島真,清水麗,松田康博,楊永明 東京大学出版会A5 292頁 2009年3月 2,940円 9784130322119東アジアを的確に理解するために必要な戦後の日本と台湾、その連続と非連続の関係を総合的に明らかにする。日本の植民地支配が終わった後も、密接な関係を築いてきたにもかかわらず、公式の関係がなくなり、変容を続けてきた日本と台湾の現在までの六十余年の歴史をグローバルな視点から描き出す初めての通史。日台共同研究の成果。
○『アジアと向きあう 研究協力見聞録』(九大アジア叢書 13) 柳哲雄 編著九州大学出版会 新書 210頁 2009年3月 1,050円 9784873789880海洋学、能楽、医学、工学、経済学など「研究」という道具で国際協力に挑んだアジア研究の面白さ・奥深さを伝える書、
○『中国は民主主義に向かう 共産党幹部学者の提言』 兪可平/末浪靖司,徳永淳子 訳 かもがわ出版 四六 176頁 2009年3月 1,575円 9784780302332胡錦涛国家主席のブレーンがここまで語った!いま中国では、民主主義と人権を促進しようとする民主派と、共産党の指導を重視する伝統派が、はげしい理論闘争を展開している。この本の著者は、党内民主派の筆頭であり、『民主主義は良いものである』など数々の著作を発表し、国内で大波紋を呼び起こしている。一党独裁に固執しているかに見える中国の党内に、じつは一筋縄では行かない複雑な潮流があることを、読者は知ることになるであろう。
○『中国における「農民工子女」の教育機会に関する制度と実態』 植村広美風間書房 A5 426頁 2009年2月 12,075円 9784759917352《目次》序章 研究の目的・方法・意義 第1章 義務教育制度と農民工子女の教育機会 第2章 農民工子女の教育機会保障のための自主的学校運営活動―民営無認可「民工子弟学校」を事例として― 第3章 農民工子女の教育機会の保障に関する中央・地方政府の役割―関係法規の制定と規定の変容― 第4章 農民工子女の公立校への受け入れ策 第5章 民営無認可「民工子弟学校」の教育環境の改善 第6章 農民工子女の将来展望と厳しい現実 終章 農民工子女の教育機会の保障 付録資料1 農民工子女教育の関係法規 付録資料2 育英小学校(北京市朝陽区)に就学する児童の作文 付録資料3 質問紙調査票
○『聞き書き 横濱中華街物語』 林兼正 語り/小田豊二 聞き書き ホーム社/集英社発売 四六 256頁 2009年3月 1,785円 9784834251548開港直後から、西洋商人にともなわれ横浜に降り立った中国人、彼らは通訳などとして日本と西洋の仲介役を担った。開港150周年をむかえた現在、戦後間もない頃の古き良き横浜を知る著者が、街の内側から語る横浜華僑の歴史。
●『「論語」再説』 加地伸行 中央公論新社 文庫 224頁 2009年3月 620円9784122051362二千年来読み継がれてきた、古典の中の古典『論語』。そこに刻まれた孔子の肉声に耳を傾け、思想の全貌をさぐる。
●『諸子百家』 湯浅邦弘 中央公論新社 新書 312頁 2009年3月 882円9784121019899春秋戦国時代に登場した諸子百家の思想は、その後の中国を決定付け、日本にも大きな影響を与えた。近年の新知見を踏まえ、平易に解説。
●『日清戦争 「国民」の誕生』(講談社現代新書) 佐谷眞木人 講談社 新書248頁 2009年3月 777円 9784062879866「国民国家」という制度/意識が、近代日本においてどのように形成されたのかを、日清戦争期のさまざまなメディアの革新を通して明らかにし、それが東アジアに何をもたらしたかを考える。
★『東アジア文化環流 第2編第1号(通巻第3号)』 「東アジア文化環流」研究会 編 東方書店発売 A5 148頁 2009年1月 1,000円 1882-4315日本に伝存した西魏写本『菩薩処胎経』をめぐる日中の人々(町泉寿郎)、入明記からみる日本使者の中国における活動と職務の多様性(オラー・チャバ)、恋と女の日中文学―「一国文学史観」を越えて(諸田龍美)、鑑真和上と舎利信仰―高僧伝の史実と虚構(王勇)ほか。
9784876362967日下部鳴鶴、河合[サ/全]廬、長尾雨山ら日本人士を含む多くの人と交流を有した呉昌碩個人の分析に加え、これらの交流を探求することにより「文人」と「職業書画業」という矛盾する側面をもつ呉昌碩の二面性と、これによってもたらされる苦悩と葛藤を明らかにする。
▲『台湾における下村湖人―文教官僚から作家へ』 張季琳 東方書店 A5 272頁2009年3月 3,675円 9784497209047
今も読み継がれている自伝的小説『次郎物語』の作者・下村湖人は、作家デビューする前、佐賀中学、唐津中学校長を経て台湾に渡り、台北一中校長、台北高校長を歴任しています。彼の台湾経験がいかなるものであったのか? 著者は『台湾日日新聞』などの史料を渉猟し、2つのストライキ事件による挫折感が、帰国後の後半生に深い影響を与えたことを明らかにします。次郎の故郷と東京郊外を舞台とする『次郎物語』にも“台湾”を語ってはいません。しかし、著者は「第四部には、作者の人生の転機となった台北高等学校ストライキ事件およびそのときの人物関係がはっきりと反映している」と言います。戦前日本の台湾植民政策に新たな視点を開く、作家論、作品解説です。
△『一海知義著作集 8 漢詩の世界 2 六朝以前~中唐』 一海知義 藤原書店 四六420頁 2009年3月 8,820円 97848943467963000年前の古代から読み継がれてきた漢詩の魅力とは?有名作品から知られざる名句まで、約250作品を時代別・詩人別に配列、それぞれをじっくりと味読し、漢詩の世界を堪能する。
△『明治の青春 続 明治の漢学者たち』 町田三郎 研文出版 A5 352頁2009年3月 6,300円 9784876362936安井家三代の学問-滄洲・息軒・朴堂/竹添井井「紀韓京之変」について/久保天随の日本漢学史研究/仁井田南陽のこと/朱舜水と黄遵憲 など。
△『三國志人物事典 上』 渡辺精一 講談社 文庫 544頁 2009年3月 830円9784062763097英雄、智将、猛将、1800年の時を超えてなお、愛され続ける三國志の登場人物たち1500人の生涯を50音順にまとめた「読む人物事典」。その全てのエピソードを 正史との異同を交えて著す。全3冊。
△『三國志人物事典 中』 渡辺精一 講談社 文庫 456頁 2009年3月 730円9784062763103
△『三國志人物事典 下』 渡辺精一 講談社 文庫 392頁 2009年3月 660円9784062763110
△『三国志 英傑大事典』(別冊宝島1612) 宝島社 B5 144頁 2009年4月 1,000円9784796669221「黄巾の乱」に始まり「赤壁の戦い」を経て「蜀漢平定戦」に終わる三国志の時代を、武将や軍師、将軍の妻たちの完全描き下ろしカラーイラストとともに解説する。
△『歴ドル小日向えりの恋する三国志』 小日向えり 青志社 四六 224頁2009年3月 1,260円 9784903853550現役横国大生「歴ドル」小日向えりが贈る1800年の時を超えたラブレター。劉備・曹操・孫権など、美しき35人の心ときめく生き様。 △『秘本三国志 1』 陳舜臣 中央公論新社 文庫 304頁 2009年3月 720円9784122051324後漢末、相続く天変地異、疫病の流行……。黄巾の乱をきっかけに、曹操・董卓・呂布ら、梟雄・智将が登場。乱世を制するのは誰か。壮大な戦国ドラマの幕開き。全6巻。
△『原典抄訳「三国志」 上 胸踊る英雄たちの活躍と運命の赤壁』(講談社+α文 庫) 羅貫中 撰/川合章子 訳 講談社 文庫 320頁 2009年3月 860円 9784062812665 『三国志』の長い物語を上下2巻に、物語の面白さを生かしつつコンパクトにまと め、三国志からうまれた諺や基礎知識もわかりやすく解説。上巻は「桃園の誓 い」から「赤壁の戦い」までを描く。
△『西遊記 1』 平岩弓枝/蓬田やすひろ 画 文藝春秋 文庫 336頁 2009年3月720円 9784167710101数々の試練を経て、深く結ばれてゆく師弟の絆。平岩弓枝が描く、いままででいちばん美しい「西遊記」。毎日新聞連載時から好評の挿絵もたっぷり収録。全4冊。
△『西遊記 2』 平岩弓枝/蓬田やすひろ 画 文藝春秋 文庫 368頁 2009年3月760円 9784167710118身命惜しまず守り抜いたお師匠さま―三蔵法師との旅はいよいよ天竺へ。新規書き下ろし挿絵も収録。
△『中国の五大小説 下 水滸伝・金瓶梅・紅楼夢』 井波律子 岩波書店 新書350頁 2009年3月 945円 9784004311287盛り場育ちの「面白い物語」から、作者が彫琢しつくした「精緻な小説」へ。『水滸伝』から『紅楼夢』にいたり、中国古典小説は「完全な小説」へとあざやかに飛翔する。それぞれに読者を魅了してやまない五大小説の愉楽を語りつくすとともに、瞠目すべき「小説」誕生のダイナミズムをときあかした本格派入門書の誕生。
◆『現代中国入門 共産党と社会主義はどう変わったか』 荒井利明 日中出版 四六308頁 2009年3月 2,100円 9784817512758《目次》序 共産党と社会主義は変わった I 毛沢東の「社会主義」 II 毛沢東時代の中国社会 III [登β]小平の「社会主義」 IV 改革・開放時代の中国社会 V 江沢民の「共産党」 VI 改革・開放三〇年の現実 VII 胡錦濤の「社会主義」終 共産党と社会主義は中国を救えるか
◆『中国の改革開放30年の明暗 とける国境、ゆらぐ国内』 佐々木信彰 監修/辻美代,金澤孝彰,許海珠 編 世界思想社 A5 256頁 2009年3月 2,415円9784790713975東部沿海の経済発展が目覚ましく、いまや世界最大規模の輸出・製造力を誇る中国。一方で、格差の広がり、外資依存、環境問題、三農問題などの課題も山積している。躍動する大国の光と影を検証し、未来への展望を試みる。
◆『日系中国工場作業員観察記』 遠藤健治 日経BP社 A5 184頁 2009年3月1,995円 9784822231163日本メーカーの中国工場で働く中国人の作業員の考え方や文化・習慣・生活環境など、彼らの“等身大の姿”を紹介する。
◆『近代製糸技術とアジア 技術導入の比較経済史』 清川雪彦 名古屋大学出版会A5 616頁 2009年2月 7,770円 9784815806118何が技術への適応化の成否を分けるのか――産業革命を経てアジアに「里帰り」した近代製糸技術が、日本・中国・インドで定着してゆく過程を、文献史料や統計データ、現地調査などに基づき総合的に比較分析。市場や企業家精神など技術への適応化を規定する要因を明晰に抽出した労作。
◆『東アジアの政治文化と近代』 深谷克己 編 有志舎 A5 276頁 2009年3月2,940円 978490342622818・19世紀の東アジア世界は、「ウエスタンインパクト」(西欧からの衝撃)によって、受動的に西欧化させられたのではなかった。東アジア社会に深く根付いていた共通の政治文化が、西欧文明との接触によって、様々な方向に自己変革していく姿を多面的に描き出し、近世・近代移行期の新しい歴史像をダイナミックに提示する挑戦。
◇『档案の世界』(中央大学人文科学研究所研究叢書 46) 中央大学人文科学研究所 編 中央大学出版部 A5 272頁 2009年3月 3,045円 9784805742105《目次》「周文王之碑」の試釈と基礎的考察(前島義孝)、中山王徐達一族と靖難の役(川越泰博)、都司と巡按-永楽年間の遼東鎮守(荷見守義)、中央大学図書館蔵『秋審招冊』に見る非民人人犯の案について(高遠拓児)、〈史料紹介〉ジャーヒーン・アルハルワティーのワクフ文書(松田俊道)
◇『中国石刻関係図書目録(1949-2007) 附『石刻史料新編』(全4輯)書名・著者名索引』 高橋継男 編 汲古書院 B5 306頁 2009年2月 6,300円 9784762912191本目録は、1949年から2007年までに、中国および諸国・諸地域で出版された、中国歴代の石刻に関する図書の目録である。収録総数:3286点。中華民国以前の主要な石刻書をほとんど網羅的に収録する「『石刻史料新編』(全4輯)書名・著者索引」により、本目録一冊で、現在にいたるまでの主要石刻関係図書の書名が一覧可能となる。「目録(索引)・地図」に詳細な「考古学関係文献目録・年録・地図」を附し、新出土の石刻などに関する報告・研究論文の検索が容易にできる。
◇『東アジア海域の海賊と琉球』(琉球弧叢書 18) 松浦章 榕樹書林 A5 344頁2008年11月 5,880円 9784898051306琉球の中世から近世は、その最も輝きを放った時代として知られているが、その時代、どうしても向き合わなければならない課題の一つが「海賊」にどう対処するのかということであった。琉球が海の王国として生きていく上で、これは重大事であったのである。本書は近年、急速に開放されてきた中国側史料の中から海賊情報を拾い出し、中国及び琉球がそれにどう対処したのか、日本はどうだったのか、あるいは「海賊」の実態はいかなるものであったか、等を綿密に分析した労作である。
◇『近代東アジアの経済倫理とその実践 渋沢栄一と張謇を中心に』(渋沢栄一記念 財団叢書)陶徳民,姜克實,見城悌治,桐原健真 編 日本経済評論社 A5 292頁 2009年3月 3,990円 9784818820340《目次》第1部 倫理と思想 第1章 東アジア的価値観を有する近代産業の指導者(馬敏) 第2章 近代日中両国の「経営ナショナリズム」についての一考察(于臣) 第3章 渋沢栄一と張謇の実業思想についての比較(周見) 第4章 近代日中両国の企業家と官・商関係(中井英基) 第5章 渋沢栄一の経済倫理構想と徳育問題(沖田行司) 第2部 社会と公益 第6章 張謇の社会事業と日本(呉偉明) 第7章 環境保護に対する張謇の功績について(張廷栖) 第8章 「中国女学堂」の設立から見る経元善の社会公益事業(石暁軍) 第3部 文化と公益 第9章 中日両国の近代文化事業における張謇と渋沢栄一の意義(銭健) 第10章 渋沢栄一と『論語』(松川健二) 第11章 渋沢栄一による歴史人物評伝出版とその思想(見城悌治) 第12章 張謇と翰墨林印書局の翻訳・出版事業(鄒振環)
◇『留学生派遣から見た近代日中関係史』 大里浩秋,孫安石 編著 御茶の水書房A5 500頁 2009年3月 9,660円 9784275008138
《目次》近代の日本人中国留学生(桑兵)/戦前の外務省の中国への留学生派遣について(孫安石)/駐清公使矢野文雄の提案とそのゆくえ(川崎真美)/戦前中国人留学生の「実習」と「見学」(孫安石)/在華本邦補給生、第一種から第三種まで(大里浩秋)/「満州国」日本留学生の派遣(劉振生)/善隣協会と近代内モンゴル留学生教育(祁建民)/日本占領期華北における留日学生をめぐる動向(川島真)
◇『満鉄を知るための十二章 歴史と組織・活動』 天野博之 吉川弘文館 四六320頁 2009年3月 3,150円 9784642080217近代日本のマンモス国策会社=満鉄。内部資料や社員の証言を多用し、事業や歴史のほか、これまで語られていない婦人社員・中国人社員・弘報・能率・2つの教育などを取り上げ、満鉄の知られざる実像に迫る。
◇『旧植民地における日系新宗教の受容 台湾生長の家のモノグラフ』 寺田善朗ハーベスト社 A5 382頁 2009年2月 4,410円 9784863390041本書は、台湾における日系新宗教の受容を扱った社会学的モノグラフである。エスノセントリックな教理を説いた生長の家に焦点を合わせ議論を進め、日本中心主義的な教理が、旧植民地において熱烈に受容された要因を質的な調査研究から探った。戦後台湾の特殊な社会状況の下で、かつての「祖国」と天皇を憧憬するメンタリティが醸成され、日本語族の擬似的エスニックチャーチが形成されたメカニズムを論じた、ポストコロニアル論でもある。
◇『日台関係史 1945-2008』 川島真,清水麗,松田康博,楊永明 東京大学出版会A5 292頁 2009年3月 2,940円 9784130322119東アジアを的確に理解するために必要な戦後の日本と台湾、その連続と非連続の関係を総合的に明らかにする。日本の植民地支配が終わった後も、密接な関係を築いてきたにもかかわらず、公式の関係がなくなり、変容を続けてきた日本と台湾の現在までの六十余年の歴史をグローバルな視点から描き出す初めての通史。日台共同研究の成果。
○『アジアと向きあう 研究協力見聞録』(九大アジア叢書 13) 柳哲雄 編著九州大学出版会 新書 210頁 2009年3月 1,050円 9784873789880海洋学、能楽、医学、工学、経済学など「研究」という道具で国際協力に挑んだアジア研究の面白さ・奥深さを伝える書、
○『中国は民主主義に向かう 共産党幹部学者の提言』 兪可平/末浪靖司,徳永淳子 訳 かもがわ出版 四六 176頁 2009年3月 1,575円 9784780302332胡錦涛国家主席のブレーンがここまで語った!いま中国では、民主主義と人権を促進しようとする民主派と、共産党の指導を重視する伝統派が、はげしい理論闘争を展開している。この本の著者は、党内民主派の筆頭であり、『民主主義は良いものである』など数々の著作を発表し、国内で大波紋を呼び起こしている。一党独裁に固執しているかに見える中国の党内に、じつは一筋縄では行かない複雑な潮流があることを、読者は知ることになるであろう。
○『中国における「農民工子女」の教育機会に関する制度と実態』 植村広美風間書房 A5 426頁 2009年2月 12,075円 9784759917352《目次》序章 研究の目的・方法・意義 第1章 義務教育制度と農民工子女の教育機会 第2章 農民工子女の教育機会保障のための自主的学校運営活動―民営無認可「民工子弟学校」を事例として― 第3章 農民工子女の教育機会の保障に関する中央・地方政府の役割―関係法規の制定と規定の変容― 第4章 農民工子女の公立校への受け入れ策 第5章 民営無認可「民工子弟学校」の教育環境の改善 第6章 農民工子女の将来展望と厳しい現実 終章 農民工子女の教育機会の保障 付録資料1 農民工子女教育の関係法規 付録資料2 育英小学校(北京市朝陽区)に就学する児童の作文 付録資料3 質問紙調査票
○『聞き書き 横濱中華街物語』 林兼正 語り/小田豊二 聞き書き ホーム社/集英社発売 四六 256頁 2009年3月 1,785円 9784834251548開港直後から、西洋商人にともなわれ横浜に降り立った中国人、彼らは通訳などとして日本と西洋の仲介役を担った。開港150周年をむかえた現在、戦後間もない頃の古き良き横浜を知る著者が、街の内側から語る横浜華僑の歴史。
●『「論語」再説』 加地伸行 中央公論新社 文庫 224頁 2009年3月 620円9784122051362二千年来読み継がれてきた、古典の中の古典『論語』。そこに刻まれた孔子の肉声に耳を傾け、思想の全貌をさぐる。
●『諸子百家』 湯浅邦弘 中央公論新社 新書 312頁 2009年3月 882円9784121019899春秋戦国時代に登場した諸子百家の思想は、その後の中国を決定付け、日本にも大きな影響を与えた。近年の新知見を踏まえ、平易に解説。
●『日清戦争 「国民」の誕生』(講談社現代新書) 佐谷眞木人 講談社 新書248頁 2009年3月 777円 9784062879866「国民国家」という制度/意識が、近代日本においてどのように形成されたのかを、日清戦争期のさまざまなメディアの革新を通して明らかにし、それが東アジアに何をもたらしたかを考える。
★『東アジア文化環流 第2編第1号(通巻第3号)』 「東アジア文化環流」研究会 編 東方書店発売 A5 148頁 2009年1月 1,000円 1882-4315日本に伝存した西魏写本『菩薩処胎経』をめぐる日中の人々(町泉寿郎)、入明記からみる日本使者の中国における活動と職務の多様性(オラー・チャバ)、恋と女の日中文学―「一国文学史観」を越えて(諸田龍美)、鑑真和上と舎利信仰―高僧伝の史実と虚構(王勇)ほか。