用意するもの。硯、固形墨、水滴、ほご紙。
<硯>
・硯面に触れると手にピタっと吸いつく感じがするもの
・息を吹きかけて、その跡がなかなか消えないもの
・色目がきれいなもの
・瓜を軽くこすりつけると、適度に跡が残るもの
という条件を満たすものがいいと思います。
大きさとしては、5インチ程度の大きさがてごろだ。
端渓、老坑の硯石が最上のものですが、入門したての方は羅文硯でもいいと思います。一万円程度のものが目安です。
<固形墨>
製墨は、推古天皇一八(610)年に高麗の僧、曇徴が墨造りを伝えたとの『日本書紀』の記載より古い史料は見当たりません。朝廷の置かれた明日香で墨造りが始まり、宮廷に造墨手が置かれて、本格的に生産されるようになりました。
政治の中心はやがて明日香から奈良へ、奈良から京都へと移ります。墨造りは遷都とともに奈良で行われるようになったに違いありません。
ところが都が京都へ移ってからも、奈良にたくさんの社寺が残り、学問の中心として栄えたので、墨造りの技はここに留まりました。
以来一千年余、伝統産業として全国需要の90%が奈良で造られています。
中国製と日本製ではちがいがあります。
端的にいえば、中国製の墨は、にじみやかすれを表現として重んじないかなには向きません。艶と気品があるものが好まれますが高価です。
墨汁と固形墨を磨った磨墨液にはチガイがあります。
1 墨の伸びが違います。墨汁はベトつきます。
2墨の粒子が墨汁は粗くなります。
3表具する際に、墨汁は色落ちすることがあります。
.美しい淡墨が出やすい磨り方。
淡墨の場合
<磨り方>
1)ゆっくりと力を抜いて磨ります。良石は、これだけで良いのです。
力を入れて磨れば墨が下りるとは限りません。
2)数滴づつそそぎ、最初濃く磨って、あとで薄めるのが良いと言われます。
3)まるく円を描くように墨をうごかします。
。
A.硯の鋒鋩により芯と滲みのバランスは大きく変わります。
細かい鋒鋩の硯も比較的粗い鋒鋩の硯も、その特性を生かすことにより色々な淡墨を楽しめます。
大切な点は墨磨りにあります。淡墨使用であっても墨はトロトロになるまで濃く磨って下さい。
濃く磨ることは、硯の鋒鋩における分散だけではなく、磨墨液が流動しあうことにより、より細かく分散するためです。
どうですか?
いい墨の色になりましたか?
磨り口はまがりませんでしたか?
<硯>
・硯面に触れると手にピタっと吸いつく感じがするもの
・息を吹きかけて、その跡がなかなか消えないもの
・色目がきれいなもの
・瓜を軽くこすりつけると、適度に跡が残るもの
という条件を満たすものがいいと思います。
大きさとしては、5インチ程度の大きさがてごろだ。
端渓、老坑の硯石が最上のものですが、入門したての方は羅文硯でもいいと思います。一万円程度のものが目安です。
<固形墨>
製墨は、推古天皇一八(610)年に高麗の僧、曇徴が墨造りを伝えたとの『日本書紀』の記載より古い史料は見当たりません。朝廷の置かれた明日香で墨造りが始まり、宮廷に造墨手が置かれて、本格的に生産されるようになりました。
政治の中心はやがて明日香から奈良へ、奈良から京都へと移ります。墨造りは遷都とともに奈良で行われるようになったに違いありません。
ところが都が京都へ移ってからも、奈良にたくさんの社寺が残り、学問の中心として栄えたので、墨造りの技はここに留まりました。
以来一千年余、伝統産業として全国需要の90%が奈良で造られています。
中国製と日本製ではちがいがあります。
端的にいえば、中国製の墨は、にじみやかすれを表現として重んじないかなには向きません。艶と気品があるものが好まれますが高価です。
墨汁と固形墨を磨った磨墨液にはチガイがあります。
1 墨の伸びが違います。墨汁はベトつきます。
2墨の粒子が墨汁は粗くなります。
3表具する際に、墨汁は色落ちすることがあります。
.美しい淡墨が出やすい磨り方。
淡墨の場合
<磨り方>
1)ゆっくりと力を抜いて磨ります。良石は、これだけで良いのです。
力を入れて磨れば墨が下りるとは限りません。
2)数滴づつそそぎ、最初濃く磨って、あとで薄めるのが良いと言われます。
3)まるく円を描くように墨をうごかします。
。
A.硯の鋒鋩により芯と滲みのバランスは大きく変わります。
細かい鋒鋩の硯も比較的粗い鋒鋩の硯も、その特性を生かすことにより色々な淡墨を楽しめます。
大切な点は墨磨りにあります。淡墨使用であっても墨はトロトロになるまで濃く磨って下さい。
濃く磨ることは、硯の鋒鋩における分散だけではなく、磨墨液が流動しあうことにより、より細かく分散するためです。
どうですか?
いい墨の色になりましたか?
磨り口はまがりませんでしたか?
