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月刊「光陽」編集部ー岩槻・光陽書道

・城下町・小江戸、小京都散歩
・古寺・仏教美術巡礼
・光陽書道教室(さいたま市岩槻)の学習・教育日記

うき世には(者)か(可)どさせりともみえ(衣)なくに 高野切P31

2019年10月15日 | 聖風が編集「光陽」

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 つかさとけて侍りける時よめる
                  平さだぶん
 うき世には(者)か(可)どさせりともみえ(衣)なくに などか(可)わが(可)身のいでが(可)てにす(春)る

 司が解けていた時に詠んだ歌
 憂き世には、門を閉ざしたと、思わないのに、どうして我身が外出しかねているのかな……浮き夜では門を閉ざしたと思われないのに、どうして我身が浮き夜を抜け出せないのだろう。

 「司解けて侍りける時…解任されていた時…引継ぎ終え解由状得たりして宮仕えを解放された時」。「うき世…憂き世…つらい俗世…浮き夜…ものに耽る浮かれた夜」。