月刊「光陽」編集部ー岩槻・光陽書道

・城下町・小江戸、小京都散歩
・古寺・仏教美術巡礼
・光陽書道教室(さいたま市岩槻)の学習・教育日記

字体、字形、書体、書風

2008年11月14日 | つれづれに
字体、字形、書体、書風。

これら4つの言葉は日常会話でも、また書写・書道の専門用語としてもよく使われる言葉です。

言葉としての響きが似ているのでしばしば混同されがちですが、具体的な意味を理解して使い分けることが必要です。


『字体』 …… 文字の骨組みのことで、実際には目に見えない抽象的な概念。
「体」と「體」は字体が違います。「體」は旧字体です。

『字形』 …… 文字が目に見える形に実現された(書かれた)もの。文字の形。


『書体』 …… 文字の表現様式のこと。漢字には、用筆・運筆、点画構造などの表現様式が異なる篆書・隷書・草書・行書・楷書の5つの書体がある。また、活字にもそのデザインの違いによって明朝体、ゴシック体、教科書体などの書体がある。

『書風』 …… 書く人、用具、時・場所などの違いで独自の趣や個性をもっている文字に対して用いる。