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月刊「光陽」編集部ー岩槻・光陽書道

・城下町・小江戸、小京都散歩
・古寺・仏教美術巡礼
・光陽書道教室(さいたま市岩槻)の学習・教育日記

日曜美術館

2008年02月06日 | つれづれに
2008年2月3日放送

素顔のロートレック
親友が語るモンマルトル青春記
イッセー尾形さん(俳優)



19世紀末のフランスを代表する画家ロートレックは、貴族の家系に生まれながら、ダンサーや芸人、娼婦などパリ・モンマルトルの歓楽街に集う人々を描いた。ロートレックにはフランソワ・ゴージという親友がいた。同じトゥールーズの出身で、二人はモンマルトルで共に遊び、共に絵を学んだ。ゴージがロートレックと過ごした青春の日々をつづった、貴重な手記がある。彼が見たロートレックは繊細で、愛情深い人間だった。彼はロートレックのアトリエに行ったある日のことをこう記している。「僕がアトリエに行くとロートレックは小さなスミレの花束を見せた。それは彼の絵のモデルをしていた娼婦からのプレゼントだった。ロートレックは僕にこう言った。『この花は彼女が僕の所へくる前にわざわざ買ってきてくれたんだ。親切だと思わないか。僕はこうした心遣いに慣れていないから…』人間の本質を見つめようとするロートレックにモンマルトルの娼婦たちも心を開いた。彼が残した作品には、虚飾を取り去った生身の人間の本当の姿が写し出されている。番組ではゴージの手記をイッセー尾形さんが朗読、ロートレックの真実の姿を追う。

『ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて』

会場 会期
サントリー美術館 1月26日~3月9日