林博子さん(64歳)が自宅の一階を開放し、市民のための小さな絵の家「辛夷(こぶし)館」を10月7日、オープンした。
展示は林さんと長年親交のあるの画家・平山礼子さん(70歳 横浜市在住)の作品を常設にし、特別展として書家・ねなしかづらさんの篆刻(てんこく)と書を展示している(12月26日まで)。
平山礼子さんは、これまでイタリアのフィレンツェやハンガリー・ブダペストでも個展を開催。
凛乎とした画風は静謐で、知的な強さを感じさせる画風で観覧の人々から賞賛を得得ている。
ギャラリーの一角に、憲法九条について考える「平和コーナー」がある。キルト作成したハングルや英語で憲法9条を刺繍してもので、海外での展示で好評だったものという。
林館長は「まず自分自身が楽しめる空間であること、そしてこの平山さんの作品を置くことで、多くの人たちと出会うことが出来ることが嬉しい。美しい作品を愛でる心は、平和の大事さを感じる心に通じると思います」と語った。
市民とともに歩む「小さな絵の家」が、市民のコミュニティーの場として大いに活用されることが期待される。
《メモ》 辛夷館(電話0436・25・3490)は同市惣社2の5の8。日・月・火曜(週3日)開館。10~16時。入館料500円(お茶付き)。