さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

民謡カフェ追分

2019年10月06日 | 東北シリーズ



さて腹も膨れたが、次の電車まで2時間30分ほどあるので、喫茶店にでも行きたい。
町の地図によると、駅の向こう側に「民謡カフェ追分」なるものがある。新品の
踏切を渡ってゆこう。



駅も道路も建物も、みんな新品だ~。



ここはだいぶ内陸まで津波に流されたようだ。



地図では「2つ目の通りを左に・・・」なんて見たけれど、他にほとんど建物がないので
あの白い建物か?これじゃ地図いらずだ。



おっ、その向こう側の、こんなカワイイ建物だった^^;



お~、おやじさんひとりでやっていました。



灼熱の中を歩いてきたので、珍しくこういうものを飲む。さっきラーメン食べたしな。

ふたりきりなので、いつしか会話が始まる。この喫茶店は、震災後に始めたそうです。
民謡が趣味だそうで、CDをかけてくれました。



こんな写真集を見せてくれました。家がびっしりの町で、オランダ島も見えていたと。
防潮堤の壁を造りやがって。。。



震災直後はがれきの山。



がれきを取り除いたらこうなったと。

マスターが震災の話をしてくれました。地震後に、近所の人と立ち話をしていたら、
津波が来るという声を聞いて、急いで2階に上がったそうです。まさかこんな海岸から
遠いところに来るとは思わなかったそうです。

1階は津波にのまれ、水が引いてから下を見たら、木材などのがれきがびっしりだった
とか。マジックショーで、箱の中に人が入って、剣を四方八方からたくさんブッ刺すのが
ありますよね。そんなふうにすきまなくがれきが詰まっている様子を見て、もし1階に
いたら死んでいたろうとおっしゃっていました。家ごと流されていった人を見たそうです。

そのあとは、がれきの山が燃え出して、翌朝になったら何もない焼け野原だったとか。



話をしていたら、サービスでアップルパイをご馳走してくれました。これじゃあ
赤字でスミマセン。また来ることがあったら、きっと寄りますよー。



最後に駅付属の「ふれあいセンター」に寄りました。広々していて本がたくさんあり、
涼しくてのんびりできます。地元の人たちが、ふらりとやってきて過ごす場所でした。



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