伊那からバスに乗って、高遠にやってきました。バス停のすぐ前にある「壱刻」という
蕎麦屋で、ついに「入野谷在来種」の蕎麦を食べるときが来たのだ。
その説明は、前の記事「蕎麦は正義!」と見て頂きたい。
https://blog.goo.ne.jp/sakichi21/e/c48523fa5c8e5afd18a213fa614e1749
幻の蕎麦を探すと、この店が出てきて「入野谷は前日の午前中までに予約して下さい」と
書かれているので、1泊だった前回は諦めたが、今回は満を持してやってきたのである。
コロナのせいか、平日の開店直後だったせいか、入店時にはひとり客。「入野谷を
予約したさきち・と申します」と伝えると女将さんが「準備は出来ております」と
迎えてくれました。前もって貴重な蕎麦粉を手で挽くそうです。
「高遠そば」というのは、伊那でも食べましたが焼き味噌を大根おろしベースのタレで
溶かして食べる、こちらの地方独特の様式です。今回は香り豊かという珍しい蕎麦を頂く
ので、普通の醤油ベースを選びました。
一番下の「オーリオサーレ」とは? 聞いてみると、特注のオリーブオイルに特注の塩を
かけて蕎麦を食べるそうです。こちらの御主人(女将さんの娘婿だそうです)は
研究熱心で(入野谷在来種の復活にも噛んでいますからね)、イタリアに行ってあちらの
料理を研究したりもするそうで、それでイタリア語なのかあ。「オーリオ=油」「サーレ=
塩」です。これも面白そうだが、複数で行ってみんなで味見するならいいが、ひとりじゃね。
午前中のひとり客で空いているから、まずはゆっくりと酒を飲ませて頂く。つまみは
「ワサビの醤油漬け」に地酒を頂く。酒はなんかこの町の限定品。
さあ~て、いよいよ「入野谷在来種」の蕎麦です。まずはヨーロッパから仕入れたという
特注の塩を少し振って食べてみる。ウウム、たしかに香りが豊かな気がするぞ。そして
わりともっちりしている。うーまーいー。
他に客もいないので、女将さんが出てきて感想を聞かれる。しばらく蕎麦談義。
話をしているうちに、気になっていたこちらの地酒「仙醸」の限定品も飲みたくなったし、
こちらが普段出している蕎麦のほうも食べ比べしたくなって、結局第2ラウンドに突入。
食の細い俺が珍しいでショ。二八にしました。ウム、十分に旨いです。しかし、やはり
入野谷のほうが蕎麦の香り豊か。というわけで、普段からずっとあっちを食べたいな。
最後には娘婿さんも出てきてご挨拶して頂きました。また来なければ^^
入野谷在来種が復活したのは去年のこと。これから増やしてくれるかな?高遠まで
わざわざ来なくても、前日予約までしなくても、ふらりと蕎麦屋に入って食べられる日が
来ればいいと思います~。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます