さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

ハバロフスクの夜はウクライナ料理で

2018年10月05日 | ロシア



ホテルの部屋からはアムール川が望めます。ちょうど日没でした。
このホテル、「ツーリストホテル」というように外国人旅行客がたくさんいました。
シベリア鉄道ではWifiが使えなかったので、仕事のメールが来てるかもしれんな、と
思ってさっそくつなげようとしたら、まずは携帯電話で暗証番号を確認しなければ
利用できないというシステム。俺はねー、ガラケーだし、ガイコツでは利用できないの!
なんとかならねーのか、とフロントで言ってみても門前払い。ひどいな!



う~ん、ネットで旅行先の情報を確認したり、メールをチェックしたり、音楽を聴いたり
しているわけだが、こんなんだと困るなー。



ま、旅行前に見るべき博物館や、いくつかレストランなどは調べておいたので、それを
たよりに夕食を食べに出る。



イルクーツクと違って、ハバロフスクは大都会だ。治安はどうなんだろう、と最初は
少し気を使いましたが、3日間いたけど心配な感じはありませんでしたねェ。



ここはアムールスキー通りという目抜き通り。さすがににぎやかだし車も多い。



ハバロフスクは、波のようにうねうねと坂が多い街です。少し坂を下ると、ウクライナ
料理の店があるはずだ。



入ると、夜の8時過ぎだというのに他に客は誰もいませんでした。コレ何度もあったの
ですが、ロシア人って(貧乏で?)あまり外食はしないのかな?

入り口には若い男女の店員がいましたが、ウクライナの民族衣装を着ていてとっても
素敵。例によって女性はすごい美女なので、写真撮りたいなーと考えるが難しいよね^^;
少ない読者のみなさん、期待に応えることができずにスミマセン(^益^;



これはロシア料理定番の「ピクルス盛り合わせ」です。このあとに揚げ物を食べるので、
まずビールにさっぱりとしたつまみかなーと。「おしんこ盛り」なのですが、半分でも
多いかな^^;味はいいです。4人くらいでシェアするといいでしょう。

さて左のビール、なんとノンアルコールです。生まれて初めてかもしれません。この俺が!
なにせ3日間もシベリア鉄道で旅をしてきて、やっと娑婆に出てきた気分なんだから、
最初にビール飲んで、食事中にはワインで、最後に濃いやつで〆るかな、なんて目論見
だったのですが、「アルコールはない」なんて信じられない店員の言葉!

                     

沼津の蕎麦屋で「お酒は出してません」と言われたときよりもショックだよ。絶句している
俺を見て、青年は「ノンアルコールのビールならありますよ」と俺を慰めたのであった。
手を震わせてろれつのまわらないフリの冗談を押し殺し、ノンアルコールビールと、
何やらこの店オリジナルの果汁飲み物も注文した。画像見て、ワインだと思ったでしょw



さて食べたかったのが、この「チキン・キエフ風」。英国のパブで何度食べたことか。
英国の飯はまずい。「中華・中華・インド・中華・中華・イタリア」といったサイクル
だったくらいだ。しかしパブで酒は飲む。パブの料理はだいたいかなりマズイ。そこで!
唯一(?)旨かったのが、「チキン・キエフ」だ。「はずれ」はない。まちがいなく全国
同じ冷凍食品を使っているからだ。

こんな風にカツになっており、ナイフを入
れるとニンニクバターがじゅわりと出てくる。
塩と胡椒が基本の英国料理のなかでも、この味付けは嬉しかった。そして思ったのである。
いつかウクライナ本場のチキン・キエフを食べてみたいぞ、と。



ついに長年の夢が実現。本場の「チキン・キエフ」。

だいたいそんなもんですよね、「夢」って。「こんなもんか…」です。
1本3万5千円のシャトー・ムートン・ロートシルトを初めて飲んだときのようです。

どきどき、わくわく♪

・・・ウム、たしかに旨い。たしかに旨いが、感動するほどではない。。。

そうなんだよ。変な期待が膨らみ過ぎていると、何事も実現してみてそんなにすごい
ことじゃないんだよ。むしろ期待をしていなかったときに、新鮮な喜びを発見したり
するもんなんだよ。



ノンアルコールビールを飲まされて(自分で注文したんですけど)、気持ちはロ~テンション
だったのですが、疲れているし、こうなったら肝臓を休める日にするかな、とホテルに
真っすぐ帰ったのでした。