さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

シベリア鉄道はウラジオストクに

2018年10月21日 | ロシア



上で寝ているロシア青年たちの強烈な体臭と、隣のオヤジのいびきに悩まされつつも、
俺は列車の揺れにウトウトとしていたら、明け方になって車両係員に起こされた。
いや、起こしたのは上階の青年二人組だったのだが、ドアを入ってきて青年たちを
起こすので、こちらも起こされたのである。

青年たちは、聞けば終点のウラジオストクではなく、手前の駅で降りるらしい。すると
配られた朝飯を食べるのに、上のベッドでは不自由なので、俺がベッドを片付けて、
下の席でテーブルを使えと譲ってやった。隣のおやじはイビキをかいて起きる気配はない。



2人が食べている間に、俺は遠慮して通路に立っていたが、青年が「詰めて座りなよ」と
言ってくれたので、片方の椅子に3人で座り、英語は通じないので身振り手振りを交えて
少し話をした。二人とも筋肉モリモリで、「UFC」(米国の格闘技団体)のTシャツを
着ているもんだから、「まさか選手なの?」とパンチのジェスチャーをして聞いたら
違うという話で笑いとなった。夜が明ける頃、青年たちは何かロシア語で別れの言葉を
発し、笑顔で手をあげて降りて行きました。旅というのはいつも思いがけない出会いと、
ちょっとせつない別れの連続です。



ようやく明るくなってきました。



外はどしゃぶりの雨になっていました。雨の中を犬がどうしたのかな。



アムールスキー湾が見えてくれば、ウラジオストクはもうすぐだ。



ウラジオストク駅は、船の出る港と連結しています。巨大マトリョーシカがありました。
まだ朝なのでほとんどの土産屋さんは開いていませんでしたが。。。



これは後日撮ったもの。マトリョーシカが開いて店になるんですねー。



さて雨はけっこう強く降っている。とりあえずホテルに荷物を置きに歩いていきますか。



ウラジオストクも坂の街だ。こんなふうに水がジャバジャバで歩きにくいこと。



ズボンの下半分はびっしょりで、靴の中もかなり水が入ってしまった。ホテルの部屋は
チェックインの15時まで入れないという。そしてまたもやWifiは使えない。どうする?
まだ朝だから、ゆっくり酒を飲むというのは無理だ。どしゃぶりの雨だから、博物館?
しかし、曜日の感覚がなくなっていたので確認してみたら、本日は月曜日。つまり
主だった美術館・博物館はすべて閉館日!ええええええ!あと6時間だよどーするよ。

エスプレッソを飲みながら、作戦を考える。どしゃぶりの雨で、歩くのは辛い。屋内系の
時間をつぶすようなところはほとんどない。作戦も何もねーよ。月曜にやっている
のがひとつあった。「要塞博物館」。ウラジオストクの湾に構えた要塞が博物館になり、
武器なんかを展示しているらしい。たいした大きさではない。さらに町はずれでだいぶ
歩く!気が進まないねえ。。。しかしホテルのフロントの前にある椅子に1時間も
座っていると、さすがにうんざりしてきて、あと5時間ここに座ってはいられないと
思い、ついに雨の中を外に出ようと決心したのであった。