晴れ時々休み

雨でも晴れでも地球は回る。夏でも冬でも日は昇る。だから一歩ずつ時々休んで前向いて歩く♪

植物図鑑

2013-08-30 | ●読書百変

植物図鑑(有川 浩・著/幻冬舎文庫)読了♪ 
このところ、雑草(という名の植物はない、のだけれど)、野草に興味があり、折にふれてデジカメコレクションをしている。名前を知るための図鑑も増えてきた。もとは園芸用に輸入されたり、育てられた植物が野生化して増殖したものも多く、だから地味な花でもよーく見ると、どれも捨てがたい魅力に満ちているのだ。

ガーデニングがいつからブームになったのかはわからないけれど、見た目と育てやすさで売買されている園芸種は種類が多すぎて、花屋の店先で目にしても名前まではとても覚えられない。そこいくてぇと何しろただでそこいらの道端に、それも季節ごとに次々と花をつけている「雑草」はすごい。

どこがすごいかということをテーマにした「植物はすごい」(田中 修・著/中央公論新社)という、ちょっと学術的な本もあるし、「身近な雑草の愉快な生き方」(稲垣栄洋・著 三上 修・画/筑摩書房)や「身近な雑草のふしぎ」(森 昭彦・著/ソフトバンククリエイティブ)などは、まさに目からうろこの面白さだ。

で、図鑑の要素も少しもりこんでいるものの、その実は素敵な恋愛小説であるし、雑草料理レシピまで付属する「植物図鑑」だ。「この本が図鑑のコーナーに並ぶケースが出る可能性に一票投じてみんとする」と作者あとがきにあるけれど、ちゃんと文庫本コーナーに積んであった。

植物図鑑も重要なアイテムとして登場するし、中でも「雑草」だ、描写も料理の仕方もしゃれているのは。恋愛小説としての泣かせ方もうまい。何度か目頭が熱くなったくらいだ。

写真は昨日の午後、駅前のフェンスにからんでいた「ヘクソカズラ」。本作にも重要な脇役で登場する。気の毒な命名の由来も語られている。どれどれ、と葉っぱをちぎってかいでみたら、今回もやはり「ヘクソカズラ」だった。くせっ。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 君はくれない | トップ | あの花 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご無沙汰です (hotdog)
2013-08-31 20:02:50
良かった、元気されている様なので。..^_^;;

・この花は見た事が無いですが、やっぱり・そんな臭いなのですか、ふぅむ。

・最近は、やたらと外来種が増えている様子、
高尾山にも、最近目立つのが、シャガ、原産地は中国とのこと。昔は無かったのにとか思いながら。。

返信する
ごぶさたです♪ (saki)
2013-09-02 21:44:01
花、その気で見ていると、そこいらで見つかりますよ。この暑さで、夜は早々にくたばっていたのですが、もう立春も過ぎたし、そろそろまた復活をと目論んでます。もう少ししのげば秋到来ですね♪
返信する

コメントを投稿

●読書百変」カテゴリの最新記事