富士吉田市出身のヨシダ君の企画で、地元吉田うどんを食べに行った。職場の同僚あわせて4人を乗せて、中央高速の河口湖インターを降り、富士吉田市内へ。そこからのヨシダ君の案内で店をまわる。
名前は知っていたけれど食べたことのない吉田うどん。特徴は? と聞くと、安くてとにかくぽきぽきだ、と…。腰があるのとも違い、ともかく腹持ちのするしっかりしたぽきぽきうどんだと言う。さらに、基本的な具材は、ゆでたキャベツと馬肉のみ。うーむ、想像はできるけれど、やはり食べてみないことにはなんとも言えない。
配布されている「吉田のうどん店舗マップ」を見ると、市内には56店舗あり、おれはだいたい40店舗は制覇したなぁ、と自慢顔。その中でもここだけはおさえておきたいと、まずは富士吉田警察署近くの「美也川」へ。入り口に用意されたメモ用紙に人数分の注文を書き、20人ほどでいっぱいになりそうな座敷に座る。
今日は最低3~4軒はまわろう。うん、いわば札幌ラーメンを食べに札幌まで飛ぶ、というお大尽のように、規模と予算は小さいけれど、うどんが目当ての旅なのだからなぁ、とまだ1件目だから全員の士気も高い。予備に注文したざるうどんを横目に、温かいうどんをすする。うむ、確かにぽきぽきだ。馬肉もくせがなくキャベツもあう。各店舗で工夫をこらしているという、ぴりっと辛味のある「すりだね」もいい。
ぐずぐずしているとすぐに満席になるから、と食べ終えるとすぐに次の店へ。赤い鳥居がみごとな「富士山駅」を横に見て桂川方向に向かう。139号線に面した「白須うどん」店にはのれんがない。まず地元民しか来ない、という名店とのこと。民家の居間を少し拡張したのだろうか、座敷の入り口では小机で子どもがノートに向かっている。その向かいには仏壇がある…。広い縁側に席を見つけ、4人で座る。
ヨシダ君はすでに注文を通したと言うけれど、座っていれば持って来てくれるわけでもなく、ゆであがった頃合いにカウンターまで取りに行くのだと太鼓腹をさすっている。しばし不思議な空間について小声で話していると、ゆであがり。今度は「冷たいの」を食べる。トッピングの具などはなく、冷たいの、と「熱いの」の2種類しかないのだ。いさぎよい。
なんとか平らげたけれど、さあ次、と言われてもさすがに一休みしたい、との多数の声で、ならばと案内された喫茶店が、これまた良かった♪ 富士山駅の
目の前の「珈琲茶論」(こーひーさろん)だ。自家焙煎のドリップがうどん腹にゆっくりしみていく。よし、もう吉田うどんはわかったし、せっかくだから観光しようと、河口湖に向かった。以下、次号
へ。
吉田市の吉田さんって、良いですね。