客足もとだえた深夜2時過ぎ。店主は照明を落とした奥のソファで仮眠中。天井のスピーカーからジャズバラードが低く流れている。音にあわせてリズムをとりながら眠気と戦うものの限界に近い。思い立って厨房で換気扇の油落としを始める。ファンはさほど汚れてはいないけれど、油膜がこびりつく前に作業しておくと後が楽になるし、何より身体動かしていれば睡魔は立ち去る。折りたたみ式の丸椅子をタイル張りの床に置き、マジックリ . . . 本文を読む
日曜の休み明け、つまり月曜は夜間出かけるまで半分だけ休日気分で過ごせる。前夜、夕飯もそこそこに寝てしまったから、今朝は5時前に目覚め、そのまま起きだす。身体のすみずみまで広がっていた疲労が抜けるような、曇り空から晴れ間がのぞくようなさわやかな気分。このままだらだらしていたらもったいないから、御岳遊歩道まで散歩。今朝は軍畑(いくさばた)駅近くの遊歩道入り口から、澤乃井園に至る楓橋を目指す。小道の両側 . . . 本文を読む
71.5kg21.9%23.71628kcal51一昨日計測した身体の数値だ。上から体重、体脂肪率、BMI値、基礎代謝、そして「51」というのは体年齢だという。オムロンの体重体組成計によるデータだ。平均値と比較すると、ちょっと体重が多い、体脂肪もBMIも同様、「体年齢」はまあまあ、ということになる。じっさいに実年齢よりは低い数字だけれど、いわば可もなく不可もなしといったところで、感激はない。ひと月 . . . 本文を読む
奥歯の治療がようやく終わった。はい、型取りができましたから、これをかぶせますね。と治療台のわきの小さなテーブルに自分の下の歯型が、素焼きの細工物のように乗せられている。一番端の奥歯だけが鈍く銀色に光る。右の奥歯(のあった部分)にはすでに土台がはまっているから、そこにかぶせるのだ。はい、よく噛んでください。と試し入れしてから、セメントと呼ばれる接着剤で固定する。はみだしたセメントをかき落とし、これで . . . 本文を読む
あなたが噛んだ小指が痛いっ、と女(ひと)に言われた覚えもないし、猫じゃあないのだらせめて甘がみにしておけばいいものを、と他人事ながら少し気になるのは、小指が痛くてたまらなかったからだ。といっても右足の小指。外側に向いて少しふくらんだ部分の魚の目。誰に噛まれたのでもないけれどずんずんと痛む。裸足でいるときはどうということもないのだけれど、靴をはき外を歩くと、特に坂道で足の裏をふんばる時に痛くて顔がゆ . . . 本文を読む