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昨日は討ち入りに行きました。
いや、より正確に言うと、討ち入りを題材にしたバレエ、を観に行きました。
ベジャール×東京バレエ団のザ・カブキ。
30年位前、日本がイケイケの頃創られた、忠臣蔵を題材にしたバレエです。
名前だけは知っていましたが、観るのは初めて。
バレエと言っても題材的に踊る部分も少なく、最初のうちは「なんでこれをバレエに?」と何か違和感があったのですが、途中で気が付きました。
これは、忠臣蔵のお話をバレエにしたものではなく、歌舞伎「忠臣蔵」をバレエにしたものなんです。
(確かにタイトルも「忠臣蔵」ではなく「ザ・カブキ」だった)
そう考えると、義太夫や黛敏郎の曲もそれっぽいし、面白く観られました。
忠臣蔵の持つ(とうか、流行った理由の一つである)「忠義」などの精神性も、それが色濃くなった歌舞伎を題材にすることで、より伝わるようになるのでしょう。
そこで思い出したのが、米焼酎。
思い切りざっくり言うと米からできた醸造アルコール(≒日本酒)を蒸留して造るのですが、すっきりしていて、日本酒とかお米の雰囲気はあまり感じません。
(以前、イベントでの飲み比べで甲類焼酎と間違えた人もいた)
これに対し、最近流行りだしている?と思われるのが、酒粕焼酎。
日本酒ではなく、日本酒造りの際に出る酒粕を蒸留して造るものですが、炊きたてのご飯というか、日本酒の香気が良く出ているんです。
米⇒米焼酎、ではなく、米⇒酒粕⇒酒粕焼酎、とすることで米の雰囲気が良く出るように、
忠臣蔵の物語⇒バレエ、ではなく、忠臣蔵の物語⇒歌舞伎「忠臣蔵」⇒バレエ、とすることで忠臣蔵の物語がより強調されるんですね。
ちょっと強引だったかな?
あ、面白く観られた「ザ・カブキ」ですが、音楽(録音だった)については音の大きさというか、ダイナミクスには課題ありですね。
(小さく弾いているチェロの音を大音量で流すとかはちょっと気持ち悪くなる)
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