Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 109(色絵椿石畳文長小皿)

2021-02-02 23:10:35 | 古伊万里
 古伊万里の世界では同じ文様の五寸皿と七寸皿では値段がひと桁違うなんてことは珍しくありません
では小皿や豆皿なら安いかと言えばそんなこともなく、豆皿でも珍しい品なら結構なお値段がします。
今回の品は江戸中期の色絵小皿ですが、昔はそこそこのお値段がしておりました(今なら4桁!?)
「色絵椿石畳文長小皿」
9.5X13.5cmほどの小皿で、柴コレの3-297と同手の品です。
元禄期の品のようで、左下を斜めに区切って石畳文を描き、残りの部分に椿の花が二輪描かれています。
いわゆる染錦手の品で、染付と赤、緑で文様が描かれています
この丸っこい椿の花の描き方は、中期の色絵の品で他にも見かけますので当時の流行りだったんでありましょうか。
落款は普通の「太明成化年製」です
裏文様も高台に描かれた文様も、元禄を中心とする中期に見られるもので
そういった意味では典型的な中期の小皿と言えるでしょうか。
この品、小皿のわりに手取りが重く、厚手のしっかりとした成形がされていますが、こういった点は入手して初めて判る点でもあります。
小皿ですので、当然10客とか20客という単位で作られていると思いますが
10年以上前にこの品を入手して以来、同じ手の品を見たことがありません。
せめて五客揃いとかだったら、さぞや華やかかも知れませんね。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Dr.kさんへ (遅生)
2021-02-03 05:43:24
古伊万里素人の私も、ブログでもまれ、少しわかってきた気がします。

この皿を名付けるなら、白州正子ならぬ、「酒田の人好み」の色絵小皿(^.^)
返信する
酒田の人さんへ (Dr.K)
2021-02-03 11:23:03
これ、私好みです(^-^*)
栗田美術館の故栗田館長さんも、このような手を好きだったように思います。
私は、故栗田館長さんの影響を受けているのかもしれません。

これ、出てきたら、私も直ぐ買いますね(^_^)
でも、出てきませんね(~_~;)
返信する
遅生さんへ (酒田の人)
2021-02-03 21:25:58
この品、いい感じでしょ
小皿でも中期の品は完成度が高いですよね
遅生さんは多くの骨董・古美術に囲まれていますので
伊万里についても十分な審美眼を備えておられると思います。
返信する
Dr.kさんへ (酒田の人)
2021-02-03 21:29:49
ドクターさん好みの品でしたか!
栗田館長もこういった品が好みだったんですね
ワタシも出てきたら買いそろえたいと思っていますが
やはり市場には出てこないんでしょうね。
返信する

コメントを投稿