Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

花唐草と何かの文様

2022-08-03 21:08:09 | 古伊万里
最近は新しく古伊万里を入手できていませんので、過去に紹介した品を別の視点で分類して再掲することにしました。(今更ながら・・・)
今回はウチにある品の中から、花唐草と別の文様を組み合わせた品を紹介したいと思います。

① 花唐草の周囲に蓮弁文を描いたけの総花唐草に近い中期の小鉢です

花唐草の描き方はそこそこ細かいので、元禄あたりの品でしょうか

➁ デザイン化された花唐草と鳳凰という組合せ
あまり見かけない組合せでしょうか

③ 比較的に類品の多い唐獅子との組合せ

延宝~元禄あたり、いわゆる盛期伊万里で、唐獅子の絵付けも見事です


④ 図録(伊万里百趣)では「花と花唐草」として紹介されている品

花唐草文はやや雑になっており、恐らくは享保あたりの品と想像されますが、曲線で区割りしたデザインが秀逸な品です

⑤ 扇文という和風な絵柄と組み合わせた雅な印象の品

こちらも元禄~享保期あたりの品でしょうか

➅ 最後に登場するのは、いわゆる珍品の類で、なんと軍配文と組み合わせています

花唐草文はかなり雑で、宝暦以降の品と思われますが、この大胆なデザインはなかなかのものだと思います。

こうして見ていくと、盛期伊万里の職人さんの技量の高さに驚かされます。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Dr.kさんへ (酒田の人)
2022-08-04 20:56:34
お褒めをいただき、ありがとうございます

こうしてまとめて見ていくと、伊万里の文様の多様性や、時代の変化みたいなものが
なんとなく見えてくるように感じます。
今から20数年前は花唐草は随分と高かったように思いますが、不思議なもんで
安くなると別に欲しくなくなるという悪循環もあります。
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遅生さんへ (酒田の人)
2022-08-04 20:53:19
ま~、ホントにどうしようもないネタなんですが、お楽しみいただけたようでなによりです。

こうして見ていくと、べつに花唐草が好きなわけではないのに、いつのまにか買ってるんですよね~
やはり組み合わされた文様の魅力もあるのかも知れません。
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酒田の人さんへ (Dr.K)
2022-08-04 15:49:34
これまで、1点1点だけで紹介されていたわけですが、このように、まとめて紹介されますと、また別な趣きがありますね(^-^*)
花唐草文はいろんな別な文様と組み合わされて使われているんですね(^_^)
もっとも、秀逸な組み合わせのものをセレクトしているからでしょうけれども、見事なものですね(^-^*)
良い物をコレクションしていますね(^-^*)
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酒田の人さんへ (遅生)
2022-08-03 22:07:47
これこれ、これです。こういう分類が非常に興味深いです。

花唐草の使われ方もいろいろですね。花唐草自体の描き方もそれぞれ少しずつ異なるようです。唐草模様のように、時代の特徴もあるかも知れませんね。

大傷物の花唐草猪口、どこへ行ったのか出てきません。またも参戦不可です(^.^)
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