Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

新着古伊万里

2023-05-06 23:35:25 | 古伊万里
一か月ぶりで古伊万里を入手しました
入手した理由はというと、値段が安かったのと、定番的な文様なのにデザインが個性的だった、この二点だったように思います。
「染付蛸唐草文小皿」

江戸中期の品で、サイズ的には直径13.5cmですから四寸半の小皿です
今更蛸唐草ということで、文様としては面白味に欠ける気もしますが
デザイン的には変り種と言え、蛸唐草文様に沿って、妙な文様(木の枝のような・・・)が絵付けされています。

蛸唐草そのものは中期のスタイルで、わりと丁寧に絵付けされていますが
↓の文様が何なのかはさっぱり判りません

さて、ここ10数年、古伊万里の相場はかなり下落したように思いますが、中でも一番値段が下がったのは蛸唐草の品のように思います
今から約30年近く前、蛸唐草は伊万里の中でも一番人気のある文様で(N島先生の影響が多大)
どこの業者さんも結構なお値段で売っていたものでした。
しかし、かの白洲正子さんは蛸唐草について、「あれは大量に作られた品で、良い品は百に一個もない」
「ああいった品物ばかり見ていてはダメで、時々は美術館で備前などを見るべきだ」と語っていたようです。

ワタシの場合、古伊万里に興味を持ち始めた時代が「蛸唐草バブル」の頃だったため、高かった時代がトラウマとなり長年、蛸唐草を避けていたように思います。
今回の品については、蛸唐草文様の品としてはかなりユニークなデザインだったので、何年かぶりで蛸唐草に手を出したというのが現実です。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
酒田の人さんへ (遅生)
2023-05-07 05:54:46
たいへん興味深い皿ですね。
とにかく、模様が秀逸。
タコカラと揶揄するような代物ではありませんね。
木の幹から蛸唐草の枝葉が出ていると考えると、この品はもういわゆる蛸唐草ではなく、新発見の伊万里デザインと言った方が良いと思います。
これを機に、隠れた伊万里の名品をどんどん発掘して下さい(^.^)
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酒田の人さんへ (Dr.K)
2023-05-07 16:56:56
変わった文様ですね。
これを見て、「ジャックと豆の木」を連想しました(^_^)
巨大な豆の木の幹から唐草文様の枝葉が生えている状態を連想したわけです(^_^)

古伊万里の文様としては秀逸ですね(^-^*)
古伊万里の通が見つけ出すものは、さすがに違いますね(^_^)

蛸唐が一世を風靡したのは、N島先生の影響が大きかったですよね。
蛸唐が世に出ることが出来たのはN島先生のお陰かもしれませんね(^_^)
蛸唐を一つの美のジャンルとして確立させることに貢献したわけで、その意味では、N島先生の功績は大きかったと思っています(^-^*)
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遅生さんへ (酒田の人)
2023-05-07 20:14:39
この品、文様自体は蛸唐草なんで、ある意味では「今どき流行らない」伊万里かも知れません
とは言え、長年収集していると変り種に目が行く、そんな感じかも知れません。
ヤフオクに出品されてたんですが、安い値段にもかかわらず、無競争での落札でした。
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Dr.kさんへ (酒田の人)
2023-05-07 20:21:21
お褒めをいただきありがとうございます
ドクターさんの眼力にはとても及びませんが、個性的な品を見つけることができました。
確かにジャックと豆の木のイメージがぴったりですね!
さすがにドクターさんです。
古伊万里の染付(特に蛸唐草)の古美術として価値を高めたのは
N島先生の功績なのは間違いないと思います。
思えばワタシも古伊万里に興味を持ったのは「なんでも鑑定団」の影響でしたから
そういった意味では大きな存在なのは確かです。
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