Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 114(古九谷金銀彩花鳥栗文五寸皿)

2021-02-27 23:24:48 | 古伊万里
前回の予告通りに、古九谷金銀彩の小皿を紹介します。
(ウチにある金銀彩の品はこれで最後ですが・・・)
「古九谷金銀彩花鳥栗文五寸皿」

江戸前期の五寸サイズのお皿ですが、高台が小さく、平碗のような器形をしています。
前回紹介した品とは違い、赤が印象的に使われた金銀彩で、五彩手の色絵古九谷のような華やかさはないものの
金銀彩のみの品や、金銀彩に染付を組み合わせた品よりは随分と豪華な印象を受けます。
この品の特徴的な部分としては、やはり絵がかなり上手いという点が上げられます
実際、赤で描かれた鳥文は非常に見事な絵付けですし、花や枝の部分についても勢いのある達者な絵付けになっています。
さて、栗文はどこにあるかというと、実は裏面に絵付けされています。
これが栗文なのかどうかは微妙ですが、こちらも勢いのある絵付けですね。
以前からこの手の赤の入った金銀彩が欲しかったんですが、ようやっと入手したのは2年ほど前だったでしょうか。
ウチにある古伊万里の中でも特に気に入っている品の一つです。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
酒田の人さんへ (遅生)
2021-02-28 06:11:09
これは名品中の名品ですね。
これだけの品が、これだけの状態で残っているのは奇跡としかいいようがありません。
絵付けは職人ではなく、プロの絵師によるものではないでしょうか。
古九谷の優品は久隅守景が描いたという伝説は本当かもしれない、と思わせる品です。
いつか、図録の冒頭にカラーで載るでしょう。
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酒田の人さんへ (Dr.K)
2021-02-28 18:50:05
普通は見かけない金銀彩ですね。
実に絵が達者ですね(^_^)
保存状態が極めて良いですね。未使用でしょうか。
銀が酸化して黒くなっても、これなら見苦しくならないように思いますが、どうして、このようなタイプのものまで消えてしまったのでしょうね、、、?
これは、金銀彩のなかの名品ですね(^_^)
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遅生さんへ (酒田の人)
2021-02-28 21:14:06
お褒めをいただきありがとうございます
この品の魅力は赤を多用した絵付けにあるのは確かで
絵付けの出色の出来栄えのように感じます。
確かに、これだけの絵付けは普通の絵付け職人ではないのかも知れませんね。
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Dr.kさんへ (酒田の人)
2021-02-28 21:19:07
この品、「お休み処」さんから存外に安いお値段でウチにやって来た品です
確かに使用擦れは見られませんので、ほとんど使われなかった可能性はあるように思います。
金銀彩は古九谷の中では一般的な色絵よりは随分と低評価ですが
作られた当時は五彩手とかより高級品を目指したのかも知れませんね。
この品はウチの品の中でも「買って良かった」と思った品の最右翼です
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