Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

マルバネアカネタテハ

2020-01-05 23:14:24 | 
昆虫の中でも蝶が一番大好きなんですが、蝶の標本というヤツは何分にも伊万里と違い保存が大変でありまして
密閉性の高い標本箱(通称ドイツ箱)が必要ですし、最低でも年に一度は防虫剤の入替が必要、さらには、直射日光はダメといった制約があります。
そんな事もあって、がさつな性格のワタシには向かないことを悟り、蝶標本についてはずっとお休み中だったりします。

それはともかく、今日紹介するのは青が美しい「マルバネアカネタテハ」という蝶です


翅を開いても5cmに満たない小さな蝶ですが、この美しい青はアグリアス(ミイロタテハ)に匹敵する美しさがあります
この蝶が属するムラサキタテハ族(Epiphilini)は南米を中心に分布しており、美麗な種類が多いようです。


さて、この青い蝶になぜ「アカネタテハ」という和名が付いているのか、裏面を見ると判ります


後翅の基部にまるでペンキでも塗ったような毒々しいばかりの「赤」が広がっています
訊いたことはありませんが、恐らくはこの「赤」がアカネタテハの名前の由来であることは確かだと思います。
さらに驚くこととして、裏側も緑っぽい金属的な光沢を放っている点があります、「ジャングルの宝石」であるアグリアスでも
裏面に金属光沢はありません。美しいというよりは「夜の蝶」でも表現したいようなケバケバしさであるとも言えるでしょうか。




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2 コメント

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保存 (遅生)
2020-01-06 08:13:45
小学生の時、昆虫標本をつくりましたが、しばらくすると、手足などがパラパラと落ちました。保存のためには何か処理をするのですか?
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遅生さんへ (酒田の人)
2020-01-06 09:02:32
ワタシも自分で標本を作るというタイプの人間ではないので詳しくはありませんが
カブトムシやクワガタといった甲虫の場合は
1.十分に乾燥する
2.水蒸気等で軟化させる(専用の軟化剤もあるとか)
3.形を整えて乾燥
という手順のようですが、基本的に死んでしまうまで飼育した標本はバラバラになりやすいとかで
これを接着剤でくっつけるという修復技術が使われるようです。
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