堺北民主商工会

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経済政策ニュースの読み解き方その①

2006年04月24日 12時47分49秒 | 世間の話
自民党や政府の出してくる「改革」なるものの読み解き方を今日は書きたいと思います。
小泉内閣とその取り巻きが推進してきた改革には一貫した利益誘導があります。優先順に並べると・・・。
①:アメリカの要求(ニュースで言うグローバル化なるものの事)
②:①に反しない範囲での財界への奉仕
③:①と②に反しない範囲での官僚の利権構造の温存

また②「財界」は大きく分けて二つに分類できます。
海のもの:ソニーやトヨタなど多国籍企業
山のもの:ゼネコンや銀行など日本土着の企業

郵政民営化はアメリカの要求に合わせて、財界の中でもこの「海のもの」の要求を色濃く反映したものです。日本市場の開放を行う事によって、アジアや各国の市場に開放を迫り「海のもの」に有利な状況に持っていく事が出来るからです。自民党内の抵抗勢力とされた議員達は主に「山のもの」に支援を受けた議員達なのです。まさに綱引きですね、ここに私達市民の生活など入り込む余地はありません。この「海のもの」「山のもの」の綱引きが見えてくると、けた外れの大型公共工事の乱発や、銀行への税金投入も真の理由が見えてきます。
そう、「山のもの」を黙らせる事こそが、「アメリカ」及び「海のもの」の要求を実現する重大なポイントだったという事です。

そしてそれは憲法改悪にまで結びついて行きます。

参考文献:石川康弘著「現代を探求する経済学」

つづく