鱒釣堀競技 ”者” Stanの備忘録。

夏は渓流、冬は鱒釣堀大会。
鱒族中心に季節が過ぎてゆく、
私の独り言&備忘録。
タイトルは、トラエキ復活まで。

トローリングに挑戦!?

2011-08-15 15:44:32 | 海釣り

某日、某港から、出航!!



タックル準備も万端! セッティングも万端!(準備は全て船主さん。。。)
私たちは、勝手も分からず見ているだけでしたが、、、なにか??(笑)

船主さん、今期出船7回目。未釣果です。

水温と、水色を慎重に見定め、馴染みの船と情報交換しながら船はどんどん沖へ、沖へ。。。
グリーンのトロンとした感じの水色が、潮目を境にブルー(濃紺)へ。 黒潮です。
仕掛けを投入。



是非ともヒットシーンを目撃したい。と、目を凝らし、集中しますが、、、。

朝から昼の時合は全くの無反応。周りの船も、全くのヒットコールなし。
心地よい海風と全く心配がない天候のもと、船は仕掛けを流しながら進みます。

道楽だな~と、感じた瞬間です。

私は前夜から駆け付けたので、睡魔が一気に駆け下りてきました。。。

空調のきいた、心地よい船室で、しばしの休息。。。
うたた寝と、意味のない夢を見ながら揺られ続けます。。。

1時間程度ウダウダしたのでしょうか、

突如、船中に叫び声と緊張感が走りました。
船が急加速し、リールからラインが引き出されてゆきます。。。



寝ぼけていても、流石に何が起こったのかはわかります。
ついに、きました!!!
でも、わずかに背びれが見えただけで、ジャンプもなく、「何か」は、わかりません。
通い続けて2年目(未釣獲)の人がアングラー。ハーネス装着後ファイティングチェアに座り、
魚との格闘を開始します。巻いては、戻され、手前に走られては船の急発進で対処します。
まさに魚と人(この場合、数人のチームとして)の、駆け引きです。
勝手がわからない私達は、時折お手伝いして応援します。(笑)

今回は大会ではないので、途中、アングラーを体験させてもらいました。
が、、、。

日頃運動不足を自覚しているとはいえ、今起こっている、このやりとりは
いまだかつて経験したことのない、力と、憤怒、スピードに満ち溢れ、とてもとても、
ゲームセンターのバーチャルフィッシング(の数倍程度)では説明しきれません。
できればもう少し対峙を愉しみたかったのですが、
この瞬間を求め、2年間も通っていた、今回のアングラーの気持ちを尊重し、
お試しアングラーは早々に引き揚げ、あとは彼に頑張ってもらうことにしました。

今回は、シッティングでしたが、これを超えたスタンディングというジャンルも
あるようです。勿論、競技の場合は交代なし。ですし。。。
魚釣りに、鱒釣堀とは程度の異なる「競技」を感じたときでした。

ファイト時間、四~五十分。ようやく船べりに魚体が寄ってきました。
今回ターゲットのクロカジキでした。
いよいよ、最大にして、最高の魅力であるという、取り込みです。
急遽、ギャフマンをすることになった私は、リーダーを手繰り寄せるリーダーマンと
息を合わせ、全身の力を集中させ、魚体にギャフを打ち込みました。
最後の力で船べりを尾で叩き、抵抗する魚。。。。濃紺の海に、流れ出る鮮血。。。
物凄く残酷なことをしている罪悪感が、大量に生じました。
魚釣りに、鱒釣堀とは程度の異なる「残虐」を感じたときでした。




3.5m、130kg(推定)の、個体でした。


船に入りきれません。。。



暫くは、食材としての魚に困ることはなさそうです。(笑)

今回経験できたことは、競技としての魚釣りと、漁としての獲り込み~解体。
色々考えさせられることもあり、また、この釣りの場に立つかどうかは未定ですが、

見て、聞いて、体感して、得た貴重な情報と経験は今後、じっくり咀嚼したいと思います。