鱒釣堀競技 ”者” Stanの備忘録。

夏は渓流、冬は鱒釣堀大会。
鱒族中心に季節が過ぎてゆく、
私の独り言&備忘録。
タイトルは、トラエキ復活まで。

底ピク釣り回想~現在

2005-12-28 00:15:24 | 鱒釣り
底ピク釣りは、各方面に大きなインパクトを残し、2005年が暮れようとしている。
以前も述べたが、私も底釣りの奥深さを改めて思い知らされた本年後半だった。

数年前、底釣りはタダ巻き中心、如何に底を綺麗にトレースできるかがキモだった。
そんな底釣りの日常に、現在の底ピク釣りの片鱗をうかがわせる大会があった。

トラキン鹿留2002大会。<<度々引き合いに出し、スミマセン(笑)
前年上位のシード選手は入場順が最後だった。
当然、残っている場所に入らざるを得ず、ようやく入れたのがテニスコート側。。
雪シロがゴンゴン流れ込んでくる、決勝大会出場の猛者なら誰もが忌避する場所。
予想通り、スタートの合図後、雪シロの影響がある地点では沈黙が続く。
私も沈黙。全述底トレースパターンが通用しない。
ふとした思いつきで、リズミカルに湖底でスプーンを躍らせるパターンを発見。
周囲沈黙の中、我ながら信じられない連釣で予選をくぐり抜けたことがあった。
当時使用したスプーンは3.4g。引き重りと着底感は、かなりのものであった。
アタリもラインさえキチッとセットできていれば容易に取れた。

現在の底ピク釣りは、この釣り方を遥かに進化させたものといえる。
特に、フック位置が特異で、過去の雑誌にも掲載されていたが、
フックをスプーンのテールではなく、ヘッド部分に、
まるでソルトのアシストフックの如く搭載している。
使用ルアーは1.5g前後だろうか。軽くて引き抵抗も少ない。
しかも、アタリの出方は非常にシビア。これをガツンと掛けてゆく釣り。

以前の着底検知フィルタを搭載している私の釣り方では混乱が生じている。
掛ける釣りから、ようやくノセる釣りに転向完了したばかりということもあり、
頭では分かっているつもりだが、なかなかタックルと身体が対応できていない。

この釣り方を否定する声もある。
壱:ルアー本体の動きで喰わせるのが正当であり、アクション付与は邪道である。
弐:フック位置が気に入らない。

集約すると、こういう感じだろうか。(他にあればコメント期待します。)
この釣り方の普及により、鱒釣堀ルアーに、そして大会に興味が薄れる人も出るだろう。
しかしながら底ピク釣り。難しい分、面白い。また、常に有効な技でもない。
私はスプーニングの新たな技のひとつとして歓迎し、積極的に取り入れたいと思う。