すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

オーロラ祭り(Nordlysfestival)より ~「ぺールギュント」を知っていますか?~

2023-02-15 | ノルウェーの文化


やっと一瞬顔を出した太陽(2月9日11:32)

今年の2月は、異常気象。
通常、日に日に高くなる太陽に、
雪景色も清楚で美しい季節。
オーロラ、犬ぞり、クジラなど
ツアーも充実します。

ところが、今年は
強風の大雨、大雪を
繰り返しています。

こんな天気、私も初めてです。

キャンセルされるツアーもあり、
旅行者もがっかりしていることでしょう。

自然以外のことも 
頭に入れて頂きたいの
こういうことも あるある、だからです。

Nordlysfestival(オーロラ祭、1月29日~2月4日)は、
これを目当てにトロムソに来る人もいるくらいです。
少し紹介いたしますね。

●nordlysfestival(オーロラ祭)とは?

オーロラが発生する如く、
多様な音楽、人との出逢いによって、
新鮮なエネルギー、音楽が生まれることを願って
名づけられた
「オーロラ祭」。

斬新コラボあり、ジャンルもいろいろ。
音楽学校の生徒の演奏は無料、
プロの演奏でも無料の企画があります。

●ノルウェーで知ったのは

今回、私が一番に買ったチケットは、
「ペールギュント」。
本場で見れるとは!

今回は、
Arctic Filharmoni (トロムソのオーケストラ)
Hålogaranteater(トロムソの劇団)
オーロラ祭の共同。

演劇とオーケストラが
同ステージで上演と、特別版です。

「ペール・ギュント」は、
中学校の音楽の授業で初めて聞いて以来、
「朝」「魔王の宮殿」は、
すっかりお馴染みに。

でも、
「グリーグ」「イプセン」の名は
テストの為に覚えたようなもので、
それ以上にはならなかったんです、私は。

でも、ノルウェーにいると、
何かしら知れるものです。

「イプセン」は、
ノルウェー出身の有名な劇作家。
でも実は、ノルウエーではあまり売れず、
海外で称賛を浴びてから、
ノルウエーに凱旋したそうです。

「グリーグ」は、
ランゲレイク(ノルウエーのハープの一種)で
弾き語る地方のおばあちゃんからも学び、
作曲に生かしていたんだとか。

「魔王」が、
「トロル」のことだったなんて。
そう、あの
ノルウェーの昔話の定番・「トロル」です。

「ペール・ギュント(PEER GYNT)」
男の人の氏名。

ペールは、自分勝手で無責任な男。
ペールが町から追い出され、
長い世界放浪の末、疲れ果て故郷に戻る。
待ち続けていた奥さんの膝で、
「自分の人生は何だったのか」と
呟きながら息を引き取る。

このペールの人生を脚本にしたのが
イプセン
それに 
グリーグが音楽をつけて、
有名になったんですねえ。

「ペールギュント」の魅力は何なのか。
その答えは・・・まだです。


EDELのアンティークの中にも!

●旅行者にもチャンスがある!

オーケストラと3人の役者が同じ舞台で共演。

本来はセリフだけのところ、
「語り」を創作し、
ペール以外は、一人2役、3役をこなす。

オーケストラ奏者も、演奏場所で、
一役買ったり、全員で歌ったり。
あまりのよきハーモニーに 
コーラスもいたのか、と探したほど。

演奏は臨場感あふれ、
なんと新鮮に聞こえてきたことでしょう。

演奏と演劇を同時に官能できた
この企画は、斬新で、
ノルウエー人にも大好評でした。

言葉はわかるもんじゃないけど、
私も大満足。
ほんと、おもしろかったです。


終演後。この小さい舞台をフル活用した。


関心のある方は、
こちらをチェックして下さいませ。

Nordlysfestival(オーロラ祭)(英語あり)

Arctic Filharmoni (トロムソのオーケストラ)(英語あり)

Hålogaranteater(トロムソの劇団)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする