すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

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穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

夏の訪れ、収穫を祈る「夏至祭」

2017-06-26 | ノルウェーの生活

●「夏至祭」ってなんだろう?

   2017.6.23.19:50

ヨーロッパでは、夏至を祝う習慣があるんですね。
夏至祭は、ヨハネの誕生日を祝う日とも重なっています。

トロムソでは、毎年6月23日と決まっていて「St.Hans(サンクトハンス)」と言われます。
それにしても・・・どうして夏至を祝うのでしょう?

●この日の伝統料理は、「Rømmegrøt(ランメグロート)」

この日、まず相方さんのお父さん、お母さんの家に行きました。
私のお目当ては、「Rømmegrøt(ランメグロート)」、
一年でもこの日だけ作るという伝統料理です。

「Rømme(ランメ)」はヨーグルトとクリームチーズの間のようなクリーム。
これに塩、小麦粉だけを鍋に入れて作ります。


グラニュー糖とシナモンを振りかけ、ハムと一緒に食べます。

えっ、それだけ?そう、これだけです。

これには訳があるのです。

5月に雪が解け白夜がやってくる。
草は急激に伸び、それを刈り取り冬に備える。
刈った後は、ジャガイモやニンジンなどを植え付けます。

ちょうどその頃、夏至を迎えるのです。

この短期間の集中労働を労わりたい、
まだ収穫のない季節に豊富にあるもので、簡単に・・・

そこで「Rømmegrøt」が生まれたようです。

これは高カロリーだわ。見かけと違ってお腹がすぐいっぱいなる!
なるほどー、です。

●たき火でソーセージ!

さらに私たちは、畑へ移動。
今年は、小さな畑を借りたんです。

  あそこが、私たちの畑ですよ~!     

私たちは、区割りして一緒に使う皆さんと畑で過ごしました。

火で焼いたソーセージが美味しい!
これも夏至祭のお決まりなのだそうです。

夏至祭は、
夏の始まりを祝い、豊作を祈るものだと思いますねえ。

冬春が長く、夏の訪れの遅い地域ならではでしょう。

●仕事の前にノルウエー語の習得!

私自身も、やっとノルウェー語の勉強を始めました。

えっ、今ですか? 
そう、やっとなんです。
これまでは英語だけで精いっぱいで、
ノルウェー語もやろうとは思えなかったのです。

また今回は、2月にノルウエー語の授業の申請をすることができました。
伴侶がノルウェー人だと、
無料で550時間授業を受けることができるのです。
ただ待ち人数が多くて、いつ始まるかわからないというのです。

通知を待っている間、自分で絵本で勉強したり、
日本人の人に教えて頂いたりして、
ノルウェー語を身近に感じるようになってきました。

そして6月、やっと始まりの通知が来て、
授業が始まりました。(始まって2週間で夏休みになりましたが・・・)

  シリアの人が書いてくれました。アラビア語で「はるこ」

● えっ、あの桜の花に注文?

仕事はしたい。だけど、「まずは、ノルウエー語習得!」としたわけです。

ところが、japanstuaで作った桜に注文が入り、
小さな小さな仕事が始まりました。

Sakura Produkt。

これについては、またお話ししますね~!


● えっ、本物の桜がトロムソに?

畑仲間が、びっくりすることを教えてくれました。

「すぐ近くに桜の花が咲いているよ」と。

          2017.6.14.22:50
一体だれが、桜の木を推薦してくださったのか?
どこから、どのようにここまで運ばれたのか?

今年は見るのをあきらめていた桜をここで見ることができるとは・・・
この地との縁の証のようであり、
応援を頂いたようであり、
涙が止めどなく溢れてきました。

*  **  *  **   *  **   *  **

楽しみつつも、悩みながら探り続けてきたこの2年は、

今思えば、ここの長い冬から春のような準備期間でした。

今ようやく私にも夏が来たようです。

こんな気持ちで夏至祭を迎えられたことに感謝です。

明日からどの学校も夏休み。
私も日本に帰ります~!

        

 

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