今日はどんな人に出逢うかな?
おむすびティータイムは、
参加者で作るライブの場です。
●嬉しい質問攻め!
昨日のお話の続きで、
もう一ついつもと違ったことは・・・
いつものように
「今日は、どうしましょうか?」
と聞きますと、
「今日は、豊吉さんの話を聞く日にしようよ」
と皆さんが言ってくださったのです。
それで、私がしゃべる日になりました。
これまでの7年間、
ティータイムの場では、
私は、「できるだけ聞くに徹しよう」と思ってきました。
私は、自分が話すよりも「問いかける」ことを心がけてきました。
それが、今回のような流れは、初めて。
私も話したいことがたくさんあったので、
遠慮なく話させていただきました。
「話していいよ」と言われて話させてもらえるって
本と嬉しいんですね~。
ありがとうございました!
●私の中にも、いろんな身分、敵・味方が混在。
質問の中から
一つ紹介させてください。
と言っても、もっとぐちゃぐちゃだったんでしょうが・・・
質問:雲龍さんの演奏会の準備で心に残ったことは・・・?
晴子:自分が住む土地の歴史を知ることになったこと。
さらに自分の家系まで知ることになったことです。
戦国の時代、ここでも戦があったんです。
ここには、たくさんのお寺があって、
300~400人もの僧侶もいたそうです。
それが、織田信長に攻められて寺も全部焼かれているんです。
武士も亡くなったし、
僧侶も農民もそりゃ大勢の人が亡くなったのだと思いますよ。
その事実に驚きました。
また、
「豊吉さんはどうしてここに住んでいるの?
きっと何か理由があると思うよ」
と言われて、自分の家系図を生まれて初めて見ました。
そしたら、私の先祖には武士がいて
朝鮮出兵していることがわかったんです。
「朝鮮出兵」と言えば、豊臣側。
つまり、織田側と言うこともできるでしょう。
その子孫である私が、織田にやられた土地、
当時だったら恨まれても不思議のない土地で
心地よく暮らさせてもらっているのです。
このめぐり合わせには、ガーンと来ました。
その先祖が切腹を覚悟したときには、
農民に助けられたのだそうです。
農民にしたら、命がけだったでしょう。
こういう事実に泣けてきました。
「私」というたった一人の人間を巡って、
いろいろな身分、敵や味方が混在しているのです。
それも一つの家系をたどっただけですからね。
母親の家系は、武士とは無関係。
一つずつ枝葉もたどっていったら・・・・
私の中にはなんと様々な血が流れていることか・・・・
そうやって、私は今ここに存在しているわけです。
そんなふうに考えてみたら、
「人間、身分も敵も味方もありません!」
と私の血が言っているような気がしました。
まさか、こんなことが「演奏会の準備」で起こるとは、思いもしませんでした。
でも、想定外の大収穫でした。
ま、結局なんで私がここに住んでいるかは、
わからないままなんですけどね。