すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

「人間、身分も敵も味方もありません!」

2009-05-21 | おむすびティータイム

 おむすびティータイム

今日はどんな人に出逢うかな?
おむすびティータイムは、
参加者で作るライブの場です。

 

●嬉しい質問攻め!

昨日のお話の続きで、

もう一ついつもと違ったことは・・・

いつものように
「今日は、どうしましょうか?」
と聞きますと、
「今日は、豊吉さんの話を聞く日にしようよ」
と皆さんが言ってくださったのです。

それで、私がしゃべる日になりました。

これまでの7年間、
ティータイムの場では、
私は、「できるだけ聞くに徹しよう」と思ってきました。
私は、自分が話すよりも「問いかける」ことを心がけてきました。

それが、今回のような流れは、初めて。

私も話したいことがたくさんあったので、
遠慮なく話させていただきました。

「話していいよ」と言われて話させてもらえるって
本と嬉しいんですね~。

ありがとうございました!

●私の中にも、いろんな身分、敵・味方が混在。

質問の中から
一つ紹介させてください。

と言っても、もっとぐちゃぐちゃだったんでしょうが・・・

質問:雲龍さんの演奏会の準備で心に残ったことは・・・?

晴子:自分が住む土地の歴史を知ることになったこと。
   さらに自分の家系まで知ることになったことです。

戦国の時代、ここでも戦があったんです。

ここには、たくさんのお寺があって、
300~400人もの僧侶もいたそうです。

それが、織田信長に攻められて寺も全部焼かれているんです。

武士も亡くなったし、
僧侶も農民もそりゃ大勢の人が亡くなったのだと思いますよ。

その事実に驚きました。

また、
「豊吉さんはどうしてここに住んでいるの?
きっと何か理由があると思うよ」
と言われて、自分の家系図を生まれて初めて見ました。

そしたら、私の先祖には武士がいて
朝鮮出兵していることがわかったんです。

「朝鮮出兵」と言えば、豊臣側。
つまり、織田側と言うこともできるでしょう。

その子孫である私が、織田にやられた土地、
当時だったら恨まれても不思議のない土地で
心地よく暮らさせてもらっているのです。

このめぐり合わせには、ガーンと来ました。

その先祖が切腹を覚悟したときには、
農民に助けられたのだそうです。

農民にしたら、命がけだったでしょう。

こういう事実に泣けてきました。

「私」というたった一人の人間を巡って、
いろいろな身分、敵や味方が混在しているのです。

それも一つの家系をたどっただけですからね。

母親の家系は、武士とは無関係。

一つずつ枝葉もたどっていったら・・・・
私の中にはなんと様々な血が流れていることか・・・・
そうやって、私は今ここに存在しているわけです。

そんなふうに考えてみたら、
「人間、身分も敵も味方もありません!」
と私の血が言っているような気がしました。

まさか、こんなことが「演奏会の準備」で起こるとは、思いもしませんでした。

でも、想定外の大収穫でした。

ま、結局なんで私がここに住んでいるかは、
わからないままなんですけどね。


 

コメント
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