6月4日(水)より
老人性の直腸脱から、母は、すっかり病人モードに陥っている。
「痛い・・・こうしていた方が楽だから」と、ベッドで一日過ごしてしまう。
「もう、ぬくもりさん(デイサービス)にも、どっこも行けやんわ」と言う。
「病気じゃないから」といくら説明しても、全く受け付けない。
そして、告白モードで深刻にこう言う。
「あんたには言ってないけど、私は時々ぽーとなるんやわ・・・」
いやいや、これまでに何度聞いたことか・・・。
そこで、私は思いきって、初めてこう言ってみた。
「知っとるよ。それは、お母さんがおかしいわけじゃない。
それは認知症と言って、お年寄りによくあることなんよ。
でも、どんどんポーとなることもあれば、
そんなにひどくならんこともあるのよ」。
「認知症? どんな字書くの? あれえ、どうしたらええの?」
「認知症」という言葉を受け止めたのは、初めてである。
そこで、紙に書きながら、順に話していった。
まずは、今行っている「デーサービス」。
楽しくおしゃべりができて、心にも脳にもとってもいい!
それから、「短歌」。
これもすっごくいい!
39年も短歌を作ってきたこと
今も短歌を作ることができること(ちょっとあやしくなっているが・・・)
字を書くことができること
みんな、お母さんが自分で作ってきた「宝」であること。
そんな宝を持っていることは、すごいよ!
母は、泣かんばかりに頷いている。
そして、「短歌の歌集を作る」という夢を再確認。
「そのためには、心も体も元気でいないとね。
ちょうど、泊まって楽しくしながら、体も看てもらえるところがあるから、
行ってみる?」
「元気でおらんと、歌集も作れやんもんな・・・。
行ってみるわ!」
意外にも母は、ショートステイの提案をすんなりと受け入れてくれた。
それどころか、「ぼやぼやしとったらあかんわ!」と元気まで出てきたのだ。
「認知症である」ということを本人に話すことが
傷口に塩を塗る場合もある。
しかし、そうとも限らないようだ。
さて、当日行けるだろうか?
老人性の直腸脱から、母は、すっかり病人モードに陥っている。
「痛い・・・こうしていた方が楽だから」と、ベッドで一日過ごしてしまう。
「もう、ぬくもりさん(デイサービス)にも、どっこも行けやんわ」と言う。
「病気じゃないから」といくら説明しても、全く受け付けない。
そして、告白モードで深刻にこう言う。
「あんたには言ってないけど、私は時々ぽーとなるんやわ・・・」
いやいや、これまでに何度聞いたことか・・・。
そこで、私は思いきって、初めてこう言ってみた。
「知っとるよ。それは、お母さんがおかしいわけじゃない。
それは認知症と言って、お年寄りによくあることなんよ。
でも、どんどんポーとなることもあれば、
そんなにひどくならんこともあるのよ」。
「認知症? どんな字書くの? あれえ、どうしたらええの?」
「認知症」という言葉を受け止めたのは、初めてである。
そこで、紙に書きながら、順に話していった。
まずは、今行っている「デーサービス」。
楽しくおしゃべりができて、心にも脳にもとってもいい!
それから、「短歌」。
これもすっごくいい!
39年も短歌を作ってきたこと
今も短歌を作ることができること(ちょっとあやしくなっているが・・・)
字を書くことができること
みんな、お母さんが自分で作ってきた「宝」であること。
そんな宝を持っていることは、すごいよ!
母は、泣かんばかりに頷いている。
そして、「短歌の歌集を作る」という夢を再確認。
「そのためには、心も体も元気でいないとね。
ちょうど、泊まって楽しくしながら、体も看てもらえるところがあるから、
行ってみる?」
「元気でおらんと、歌集も作れやんもんな・・・。
行ってみるわ!」
意外にも母は、ショートステイの提案をすんなりと受け入れてくれた。
それどころか、「ぼやぼやしとったらあかんわ!」と元気まで出てきたのだ。
「認知症である」ということを本人に話すことが
傷口に塩を塗る場合もある。
しかし、そうとも限らないようだ。
さて、当日行けるだろうか?