磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ホームレス アメリカの影

2007年11月28日 | 読書日記など
『ホームレス アメリカの影』
   ジェームズ・D・ライト(著)/
      浜谷喜美子(訳)/三一書房1993年

アメリカも影が大きい国であろうと思います。いいところだけでなく、悪いところも見ないといけないと思います……。



中曽根元総理とレーガン元大統領は仲が良かったそうですね。下「」引用。

「レーガン元大統領の言葉を拝借するなら、「つまり、言うならば好きでホームレスをやっている連中」だという見方である。」

これは、ウソでしかありません。
日本の政治家もこの言葉を使いましたが……。
それも詭弁でしたね。

ニューズウィーク誌でもホームレス叩きをしていたという。下「」引用。

「そのなかには、たぶん少なくないと思うが、ホームレスを同情や援助に値する貧しい人々というよりも、姿を消しさるべき人間の屑のようにみている者もいる。そのような連中のひとりがスチュアート・バイコフスキーで、彼はフィラデルフィアーのデイリー・ニューズの記者であり、最近ニューズウィーク誌の「私の番」というコラムに「ホームレスに情けは無用」というタイトルの文章を書いている。」

このような人権を重んじないマスコミの雑誌や新聞を買う人たちの気がしれません……。
それでいて、紳士づらしているなんて……。

時代によっても、ホームレスの質は変化するようです。下「」引用。

「最後に、昔のホームレスはほとんどが白人であり、バーとキャプローの有名なバワリー街の調査によると七○%が白人であったし、ボーグによるシカゴの調査では八二%が白人である。「新しいホームレスでは、人種や民族的なマイノリティが異常に多数を占めている」(ロッシ)」

安い住宅がなかったのはインフレによるという。

しかし、それだけではなく、放火も……。下「」引用。

「同じように放火は無差別に起こっているわけではないことも明らかである。少なくともボストンでは(おそらく他のどこでも)「放火は貧しいボストンの近隣地域に集中している」(プラディ)。放火にやられやすい近隣地域のなかでさえも、ひとつのパターンがある。「放火は、家主が住んでいる家屋よりも、不在地主の建物のほうがよく起こる」(プラディ)、さらに公営団地ではめったにおこらない。」

日本でもバブルの時に、地上げ屋という暴力団の一味と、銀行が組んでいたと指摘する人たちもいましたね……。

ホームレス対策の費用は巨費だという。
--効率なども考えないといけないという。

シェルターの食事も問題があったという。下「」引用。

「ニューヨーク市のホームレスのためのシェルターで出す食事は、この食事は少なくとも、あらゆる栄養素の推奨値の少なくとも三分の一をとれることを基準にしている(残りの三分の二をどこでとれというのか不思議である)。実際の食事を分析してみると、たいていは基準を満たしているが、そのために使われている食材は理想的なものではない。卵が多い(安いたんぱく源ではあるが、コレステロールと飽和脂肪が高すぎる)、チーズ(連邦政府が無料で支給しているが、塩分はきわめて高い)、ランチミート、ホッとドック、塩づけキャベツ、ピクルスなど加工食品が使われている。」

この本ではありませんが……。
こんな社会企業家も生まれましたね。

【シリーズ・企業家】ホームレスたちの再出発


日本では、このような社会企業家は生まれないのでしようか?

悪いところだけは導入してくださいますね。

医療業界はアメリカでは大儲けされているので、日本の医療業界は問題だらけのアメリカをまねようとされているようです。

それが資本主義だとウソぶく輩も大勢いますね……。


その改革では、一部の人間にとっては大儲けかもしれないが、ほとんどの国民にとっては不幸になるとのことです。


もちろん、医療に勤務している真面目な人たちにも、それはマイナスになることでしよう……。











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