磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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さよならが、いえなくて-助けて、哀しみから-

2010年02月12日 | 読書日記など
『さよならが、いえなくて-助けて、哀しみから-』
   水谷修、生徒ジュン・著/日本評論社2000年

帯に書かれあります。下「」引用。

「愛や意志の力をあざわらう天使の罠(ドラッグ)。
希望と絶望、信頼と裏切りの果てに幸せが?
生きる証として公開された赤裸々な往復書簡。
私を止めて!」

堕天使でしょうね……。



シンナーで命を失った子ども……。

--ポケットベルが流行っていた、1994年……。
偽せテレホンカードとともに、不法滞在外国人によって、「やせ薬」「S」「スピード」と呼ばれてドラッグが売られた……。

非常に哀しいことだという……。下「」引用。

「この本を出版することは、私にとって非常に哀しいことです。なぜなら、この本が出版されることは、他人の目に私たちのプライバシーがふれてしまうと同時に、私と大切な生徒であるジュンにとって、それらの日々が本当に真摯(しんし)なものであったか、また互いに誠実であったのかを問うことをつきつけられることになるからです。-略-」

ジュンの強い希望……。下「」引用。

「私がこの本を出版するのは、ジュンの強い希望からです。彼女が、自分がこの世界に生きた、また生きている証として、そして、ドラッグの魔の手から逃れるための一つの動機づけとして、強く出版を望んだからです。そして、ジュンのこの言葉が、私を決心させました。
「私のようなつまんない人間の生き様を見て、こんなつまんない生き方をしない人が一人でも出てくれば……」
 約二年にわたり、覚せい剤などを乱用したジュンの脳は、超音波による検査では、四○代後半の人の脳と同じぐらい萎縮しています。また、彼女の脳波は乱れ、その他の内臓諸器官にも多くの障害が残っています。視力も、覚せい剤が手に入らなかったときに乱用したガス吸引のためか、極端に低下し、失明の可能性すらあります。-略-」

自殺と事故で10人……。下「」引用。

「私が今まで、九年にわたり、ドラッグを乱用する若者たちととに生きてきました。私が関わった若者は、全部で一五二人になります。ジュンがちょうど一一○人めの若者になります。そのうち一○人の若者を、自殺と事故で失いました。約三割の若者は行方不明です。きっとどこかでドラッグを今も乱用していることと思います。三割の若者は精神病院の中か、刑務所や少年院の中です。かろうじて私とともにドラッグなしの人生を生きているのは、わずか四三名にすぎません。-略-」

「最初の手紙--私を助けて 一九九八年一一月二七日(金)」

ヤクザがかっこいいと書かれてあった……。下「」引用。

「好きな俳優が、カッコよくヤクザ役をやる映画を見るようになってから、ヤクザをカッコいい人間だと思い、クスリを打つこともカッコいい行為だと思いました。-略-」

ヤクザ映画もカッコよくないとボクは思います。

--1人でも、薬物依存症にならないように!

そう思う生徒ジュンがカッコいい!

--書きづらいことも書かれてあります。









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